Xiaomi Redmi Note 9S 購入記5:EvolutionX 4.4からCrDroid 6.10へ

さてさて、そろそろEvolutionX 4.4とお別れしないとならないのである。とても安定していて致命的な欠陥もないのだが、そろそろ変えないとなと思う理由はだいたい以下の5点である。

  1. EvolutionX 4.4をXiaomi Redmi Note 9Sにポートしていた作者さんはこの次のバージョン4.5でポートをやめている(引退のようだ)
  2. このバージョンの致命的な点をあげるとしたら、たまに突然リブートすること、これが唯一の欠点だった
  3. 上記に関連して、PD給電すると必ずリブートするという欠陥もあった(自分はPD給電を避けていたので特にストレスなし)
  4. これはなんとなくなのだが、楽天UN-LIMITのSIMが楽天モバイルエリアとローミングエリアを行ったりきたりする時にいつの間にかシグナルを取れなくなることがあるような・・・(気のせいかも)
  5. 地味にNTPが取れてなくて時刻がズレる!(これショックだったなー、時間がズレるスマホって・・・)

と、一生懸命書き出してみてもわかるように、わざわざ苦労して新しいROMに移る理由はそんなにないのである。このバージョンはバッテリーの持ち具合も異常なほどよく、突然のリブート以外は不具合は全くなかった。


ただ、これ以上のバージョンアップが作者さんからされないということで、さすがにこれを一生使い続けることはできないのである(まあ、このままでと割り切ってもいいのだけど)。特にセキュリティの観点から最新パッチがあたったROMを自分は使いたかった。なので、重い腰をあげることにしたのである。


じゃあ、どのROMのどのバージョンをいれればよいのか?ということになるのだが、まず一番に考えるのはお気に入りのEvolutionXの最新バージョンなのだが、こいつは前述したようにカラーキャリブレーションをいじる項目をOSから削除してしまったので、液晶がクソなRedmi Note 9Sではちょっと使い物にならないのである。


なので今回は既にmi pad 4の方でさんざん使い倒しているCrDroidに乗り換えてみることにした。ちなみに、なぜかXDAのRedmi Note 9S(Curtana)のページでは、CrDroidにしてもEvolutionXにしても(PixelExperienceも同様)、有力なROMはOfficial版のスレッドはなく、野良Unofficial版のスレッドしかない状態で全く参考にならないので要注意だ*1


さらに、当初はRedmi Note 9Sの日本用とインド用にはCurtanaというコードネームがつけられていて、これ用のカスタムROMを探して入れるというの一般的な方法だったのだが、最近は状況が変わって、全ての国別のバージョンを包括するmiatollというコードネームが使用されたROMを使えばよいことになってきている(全てのROMがそうなるのにはまだ時間がかかりそう)。


ということで、今回はCrDroidのmiatoll版の6.10というバージョンを突っ込むことにする*2




TWRPの更新


まずは、そろそろTWRPも最新のものにしておこう。

これも特に理由があるわけでもないが、新しい方がいいだろうという安易な考え。


https://sourceforge.net/projects/lrtwrp-curtana/files/

から

https://sourceforge.net/projects/mauronofrio-twrp/files/Curtana-Joyeuse-Gram-Excalibur/

に入れ替えた。


今回は

twrp-3.4.0-14-curtana-unified-mauronofrio.img

をチョイス。


やり方は、ここにも書いてあるがtwrpを起動して、

TWRPの入れ替え(=バージョンアップ)の方法

  1. 適当にTWRPのインストールしたいイメージファイル(.imgの拡張子のやつ)を本体とかSDカードにインストールしておく
  2. TWRPを起動する
  3. Install → Install Image の順番でインストールしたいイメージファイルを選択する
  4. 「Select Partition to Flash Image:」というどのパーティションにインストールするかを選ぶ画面に移るので、「Recovery」を選択する
  5. 終わったらリブートするなりなんなりして終了


このやり方でOK。




ファームウェアを更新する


EvolutionX 4.4から離れたくなかったのは、新しいROMに移る場合はファームウェアも更新する必要があるからだったのだが、やってみたら死ぬほど余裕だった。面倒くさがってはいけないのである。


ちなみにファームウェアは日本で販売されているRedmi Note 9Sの場合は、どうやらGlobalというのを選べばいいらしい。


https://xiaomifirmwareupdater.com/archive/firmware/curtana/

ここからダウンロードする。

今回はグロ版の11を選択。

これを、twrpから焼けばいいだけ。

余計なflashなんかも必要ないらしい

ちなみに、言われていた通り、ファームをあげるとEvolutionX 4.4ではwifiが使えなくなった。

ファームがあがったかどうかを確認するのは、モデムのベースバンドを見ればいいらしい(でも見たところで変わったのはわかるけどどのバージョンかは特定できないような・・・)。




カスタムROMの焼きこみ


ファームもあげたのでいよいよカスタムROMを焼きこんでみよう。


ただ、その前にバックアップが必要・・・。


自分の場合バックアップするのは、

  • k-9 mailの設定
  • 写真
  • Firefoxのブックマーク

くらいか・・・


Redmi Note 9Sの場合はSDカードがあるので大事なものは全部SDカードに置けばいいから本当に楽。やっぱりSDカードは必要なのだ。


後は普通に新しいROM焼くだけ。焼き方は今までさんざん書いてきたので割愛。今回はいちおうフォーマットもかけた。


自分は中華フォントが一切表示されないようにするのでroot化が必須である。なので、カスタムROMを焼く→Magisk焼く→Gapps焼く→リブートのような手順になる。


Gappsのダウンロードに関してはここを参照すればOK。


また、どうでもいいブラウザーとかがいっぱい入っているがAndroidの場合は普通にadbコマンドで消すことができる。やり方はここを参照のこと。


フォントに関しては、ここを見ればOK。


アプリも何度も同じことを書いている気もするが、代わり映えのない同じやつを入れる。

あたりがマイ定番といってもいいアプリ群である。


カメラは、ここに書いた「GCam_7.3.018_Urnyx05-v2.2-fix.apk」を入れて使っている。


これで自分のお好みがギッチギチに反映された端末の誕生となる。改めて思うがこの自由さというか、なんでもあり度はすごいと思う。自由という概念がいかに大切なのかを毎回思い知らされるし、この完全な自由が自分の求めているものなのだ。




面倒な作業を乗り越えただけあって、CrDroid 6.10は死ぬほど普通に快適に動いてくれている。完璧すぎて退屈なくらいだ。バッテリーの持ちはEvolutionX 4.4よりは若干悪い感じ、というかEvolutionX 4.4がきっと異常だったのだと思う。CrDroidの場合はAudioFXをdisableにしないとバッテリーがどんどん減っていくので、何よりも先にoffにしておくのを優先しよう。


そんな感じで、作業後は元々ほぼ完璧だった物がもっと完璧になってしまった。CrDroidはOfficialのROMがこれからも出続けるであろうから、それを上書きで焼いていけばいいだけのことなので気も楽だ。これでAndroid11にもさくっと移行できるはずでなので、楽しみも増えた。


それにしても、CrDroid 6.10化されたRedmi Note 9Sは自分が人生で使った中で一番快適なスマホである。自分としてはちょっとじゃじゃ馬なところや苦労して解決しないとならないトラブルがあった方が面白いのだが、この組み合わせはそんな隙さえ見せない凄みを持っていてオッサンはタジタジである。


*2020年10月6日追記:

やはり、CrDroid 6.10はEvolutionX 4.4と比較してバッテリーの減りが早いです。いかに、EvolutionX 4.4がすぐれていたROMかがよくわかります。


*2020年11月1日追記:

近接センサー(というんですかね?)が動いていないというバグがあって、電話をかける時に顔がタッチパネルに触れると反応してしまいます。これはかなり痛いバグだと思うのですが、他に乗り換えるよさげなROMもないので(公式ROMが少なく、野良ROMだらけ)様子見中です。次のビルドでなおってなかった他のROMに移ります。

ただ、何もやらないのもつまらないので、カーネルYukiに入れ替えてみました。変化は全くわかりません笑。


*2020年11月5日追記:

CrDroid 6.11が出たので入れてみました。SafetyNetが通るようになったと思います。カーネルを速攻でYukiに変えてしまったのもあり、どこが変わったのかいまいち実感がありません。


*2020年11月13日追記:

YukiカーネルYuki Kernel v4.14.117 にアップデートしました。

あと、ついにHavocのOfficialビルドが登場しています。


*2020年11月26日追記:

その後、どうしてもバッテリーの減り方が激しすぎるので、思い立ってtwrpで全てをフォーマットかけてCrDroid 6.11を新規インストールしてみました(以前は6.10から6.11に上書き)。また、2chでファームが12系だとバッテリーがどんどん減っていくという書き込みをみたので、11系を焼いてみました(ただ、元々11系だったような・・・)。

結果として、EvoX 4.4の頃くらいにバッテリーが持つようになりました。幸せです。


*2020年12月25日追記:

CrDroid 6.12が出ているのですが、上書きインストールができないらしく、一度本体をフォーマットする必要があるらしいです。わざわざそこまでする気力はなく、また、フォーマットするならCrDroidにこだわる必要もなく、Android11系の他のROMに移ろうかと考え中です(ちなみに、CrDroidも11系がofficialでリリースされてます)。

*1:しかし、なんでこうなっちゃったの?

*2:XDAではPOCO M2 Proの方にスレがあります