PCを数年ぶりに新調したよ2020 その5:SRWare Ironからungoogled-chromiumに乗り換えてみる

すごいどうでもいい話だが、どうでもいいだけあって自分しかこんなことをメモる人がいなさそうなのである。


メインのブラウザをSRWare Ironからungoogled-chromiumに変えたのだった。


自分はブラウザを5コ、用途によって使い分けている。常に5コのブラウザを起ち上げっぱなしにして、パカパカ切り替えて使っているのだ。その中で、SRWare Ironはメインのブラウザーとして、主に仕事系の調べ物やメール書き等に使っていた(逆に遊び系はBraveを使っている)。理由は、SRWare Ironの特徴である「Googleに情報を抜かれる要素を最初から搭載していない(ソースコードから排除している)」という部分の安心さが本家Chromeより優れていたからだ。


しかし、そんなSRWare Ironにも欠点があって、一番の欠点はとにかく本体の更新が遅いことである。だいたい、1コくらい本家Chromeとのバージョンがずれる感じで、例えば、Chromeでバージョン85がリリースされると、だいたい同じ時期にSRWare Ironは84にあがるといった感じだ。これだと、いくらGoogleに情報をぶっこ抜かれないとはいえ、普段使いでのブラウザの脆弱性を突かれないかな?と気になってしまう。この原因はおそらく、開発リソースが足りないから起こる事態だろうから、ありがたく使わせてもらっていたにもかかわらず、何か他にいいのないかなーとは常に思っていたのである。


*ちなみに他の不満点として、SRWare Ironの前時代的なアイコンデザインも好きではなかった笑


そんな中、自分は最近まで知らなかったのだがungoogled-chromiumの開発が再開されていたのをある記事で読んだのだった。試してみると、若干ではあるが明らかにSRWare Ironよりも動作がキビキビしていて、なによりバージョンの更新ペースもSRWare Ironよりずっとよさそうだ。


ということでさっそく乗り換えることにした。同じchromium系なので同じ設定フォルダを使っていてそのまま使うと変に設定を引き継いでしまう等、移行にはそれなりのノウハウが必要なので以下にまとめてみた。まあ、そもそもこんな移行をする人がいないだろうから、あまり役に立つ記事ではないのだが・・・。




下準備


下準備として以下をやっておこう。バックアップは重要である。

  1. SRWare Ironのブックマークをエクスポートしておく
  2. SRWare Ironをアンインストールするか、ポータブル版の場合はフォルダをゴミ箱にいれる
  3. C:\Users\ユーザー名\AppData\Localの中のChromiumフォルダをゴミ箱に入れる


これで準備は終わり。


後は、ungoogled-chromiumを適当なフォルダに展開し(今回はポータブル版を使用)、起動する。




サーチエンジンの追加


ここからが結構面倒。


ungoogled-chromiumはハードコアすぎて、デフォルトでgoogle検索エンジンのリストにさえ組み込まれてないのだ(なんか、やりすぎじゃないすか?)。


なので、手で追加する。


サーチエンジンの設定のところでAddを押して、

Search engine → google.com

Keyword → google.com

URL with %s in place of query → http://www.google.com/search?q=%s

とかしてみる。


これでやっとGoogleにて検索が可能になる。


*他の検索エンジンもまあ悪くないんだろうけど、一時期の検索精度の高さはから相当落ちたとしても、未だにGoogleの検索が一番まともなのよね・・・




機能拡張の追加


サーチエンジン同様に、ungoogled-chromiumは、chrome web storeにも敵意むき出しなので(笑)、機能拡張もデフォルトでは素直にインストールできない(ブラウザに追加するのボタンが表示されない)。

なので以下の対策をする。


https://ungoogled-software.github.io/ungoogled-chromium-wiki/faq#installing-the-crx-file

のFAQに書いてある通り、まず

chrome://flags/#extension-mime-request-handling


を叩いて、項目を

Always prompt for install


に変える


変えたら設定を反映させるためにungoogled-chromiumを再起動しておこう。


次に

https://github.com/NeverDecaf/chromium-web-store


ここから、

Chromium Web Store.crx

をダウンロードしてungoogled-chromiumにドラッグドロップしてインストールする。


これでやっと機能拡張が追加可能になる。uBlock Originなんかをインストールしてちゃんと動くか確認してみよう。




後は、細かい設定をするだけで、ここらへんは他のChrome系ブラウザとなんら変わりはない。


自分的には、デフォルトでClear cookies and site data when you quit Chromiumの項がonになっているので、disableにしておいた方が使い勝手がいいと思う。


そんな感じである。長年のストレスがまた一つ解消されて、非常に気分がいい。ブラウザは最も重要なアプリケーションなので、いいのが見つかって本当によかったのである。


*2021年01月06日追記:

ungoogled-chromiumはセキュアで非常にいいブラウザなのですが、唯一、使っているうちにYouTubeのコメントが表示されなくなる、という不具合があります。これに関しては、都度YouTubeのクッキーを削除すればなおります。ちょっと面倒くさいですね・・・。

*2021年09月07日追記:

今は、こちらのリンクを追いかけるのが一番手っ取り早く最新のビルドを入手する方法のようです。

また、上記のYouTubeのコメントの不具合に関しては、cookieの設定をゆるめてあげれば解決します。