Xiaomi Redmi Note 10 Pro 購入記7:やっと常用開始(crDroid v7.8 → v7.9)編

そんなわけで、やっと我らがsweetにもcrDroidのv7.9が降ってきたのである。v7.8もそれなりに使っていて、非常に動作も軽快で出来も悪くなかったのだが、メインで使っているのはRedmi Note 9SのHavoc、しかも、Etherious Kernel(235あたりがいい感じ・・・)という鉄板構成での運用だったので、出てきたばかりのsweet用crDroidも、様子見するためちょっとだけバージョンが上がるのを待っていたのである(ちなみに、crDroidはバージョンが上がる頻度がかなり高く、そこがHavocより好きだったする)。


で、去る8月15日に、sweet用のcrDroid v7.9がリリースされたので、メイン機をこちらに移して常用しはじめた。以下は、かなりの部分がv7.8の時とかぶるのだが、細かい違いを吸収したv7.9用のメモである。今回は、常用しはじめるということもあって、v7.8より上書きを行わず、クリーンフラッシュを行ったので、その旨ご注意を。




・ROM焼き


単にTWRPで焼くだけである。TWRPはいつものNebrassyを使っている。


TWRPの場合はキューを作ってまとめていっぺんにイメージを焼けるので、フォーマットをかけた後、

  1. MIUI
  2. crDroid 7.9
  3. NikGapps(いつもの4月23日版ね)

をいっぺんに焼き込めばいい。


*とにかく、vanilla版の場合は、ROMイメージとGappsを同時に焼き込むのがポイントです、アップグレード時にも必ず(上書きになったとしても)Gappsを焼き込んでおきましょう


また、いつも禁断症状を抑えられず、さらにこの後、カスタムカーネルをぶち込むのであるが、今回はとりあえず思いとどまってみた。大好きなDelta Kernelをさらに魔改造したEpsilon Kernelというのがリリースされていて、それを突っ込みたい衝動にかられまくっているのだが、もうちょっと成熟をみてから入れてみようと思っている(というのも一度上書きしてしまうと、後戻りできないので)。




・いらないアプリぶち消し


これももはや流れ作業のレベルである。

adb shell pm list packages


で、インストールされているリストを出して、そのリスト中からいらないアプリを選択する。


*ちなみに、

adb shell pm list packages > crdroid11.txt


とかやると、ローカルにリストが保存できて、一括ぶち消しリストを作成しやすくなる。


今回、自分の場合は、

pm uninstall -k --user 0 org.lineageos.jelly
pm uninstall -k --user 0 com.android.calculator2
pm uninstall -k --user 0 com.android.camera
pm uninstall -k --user 0 com.android.deskclock
pm uninstall -k --user 0 com.caf.fmradio
pm uninstall -k --user 0 com.android.gallery3d
pm uninstall -k --user 0 com.crdroid.music
pm uninstall -k --user 0 com.android.stk
pm uninstall -k --user 0 com.android.cellbroadcastreceiver.module
pm uninstall -k --user 0 com.android.cellbroadcastservice
pm uninstall -k --user 0 com.android.cellbroadcastreceiver

な感じで、ぶち消しを敢行した。


毎回あえて書いているのだが、くれぐれも実行する前にはご自分でいる/いらないの十分なご確認を。後悔しても復活されるには再インストールしか手段がないわけで。


ぶち消すリストの少なさにcrDroidのvanillaビルドのすごさが表れている。待ったかいがあったというものだ。




・その他、細かい設定


これも毎回ほとんど同じであるが、自分は↓あたりを設定して満足している。

・本体へのファイル転送を可能にする設定

デバッグモードをONにして、
Developer options → USB debuggingをオン
Developer options → Networking → Default USB configuration → File Transferを選択

・Android11全般の設定

Settings → Display → Dark themeをオン
Settings → Display → Adaptive brightnessをオン
Settings → Display → LiveDisplay → Color calibration → Blueを69%くらいに

Settings → Privacy → Show passowordsをオフ

Settings → Accessibility → Power button ends callをオン

Settings → Google → Autofill → Autofill with Googleをオフ

Settings → System → Date & Time → Use 24-hour formatをオン

Settings → System → Language & input → Autofill sereviceをNoneに

・Lawnchairの設定

Lawnchair settings → Theme → Icon Packs → アイコン追加(自分はHaloを愛用)
Lawnchair settings → Theme → More Settings → Create Adaptive Iconsをオフ
Lawnchair settings → Theme → More Settings → Color Backgroundsをオフ
Lawnchair settings → Style → Fonts → Global Font → Actorあたりに変更
Lawnchair settings → At a Glance → 時計周りを変更

Lawnchair settings → Search → DockとかDrawerのところでShow Search Barをオフ(ホーム画面にグーグルの検索バーを表示させない)

・crDroid固有の設定

crDroid Settings → STATUS BAR → Clock & date → DateをNormalに
crDroid Settings → STATUS BAR → Clock & date → Date formatをお好みに

crDroid Settings → STATUS BAR → Battery percentage → Enabledに


crDroidの場合はこれだけ。本当に必要最低限でシンプルに使いたいという人向けに配慮がなされている感じだ。あのうっとおしくてしょうがない「Quickly open camera」(なんかボタン押したり、スクリーンのすみっこワイプしたらカメラが起ち上がるってやつ)がデフォルトでオフになっているのもすごいと思う。あんたよくわかってるなーと感心するのである。


また、他のカスタムROMと違って、ディスプレイ設定のところを変にいじっておらず、カラーキャリブレーションが可能なところもcrDroidの素晴らしいところだ。自分はRedmi Note 9Sで学習したこともあって、ちょっとだけ黄色みがかった目にやさしい画面にするのが好みである。他のカスタムROMはなぜかこの設定項目を意図的に潰してたりして、なんだかなーという感じなのである。




・アプリのインストール


これは、完全に好みの問題なので人それぞれだが、現時点の自分の必須アプリはこんな感じ。

  • Gboard
  • Lawnchair2
  • Google Clock
  • Google Calculator
  • Currency
  • Google Wallpaper
  • Kiwi Browser(なんか急にここ最近開発が活発になって復活気味)
  • K-9 Mail(つい最近の改悪バージョンアップで大荒れのアプリ、自分も前のバージョンが好きなので今回から生apkを手動インストールしています)
  • Transparent clock & weather
  • Yahoo Financeアメリカ版)
  • Waze(なぜみんなwazeを使わないのか不思議でなりません)
  • MX Player
  • Vanilla Music
  • Shazam
  • Halo(アイコンパック
  • GCam(今はMGC_8.1.101_A9_GV1n)
  • Google Photo


ちなみに、デフォルトのランチャーはv7.8ではなぜかOnePlus Launcherだったのだが、v7.9では普通にcrDroid Homeになっている。





他にはいつもの中華フォントが優先されてしまう件なんかを対応してみたが、本当にいつもの流れ作業といった感じである。






ということで色々ありましたが、やっと常用をはじめたので、遅ればせながらRedmi Note 9S(miatoll)との比較インプレッションである。

  • 一番の違いは2つあって、1つ目は重さ。公式ではRedmi Note 9Sが209g、Redmi Note 10 Proが193gと、そんなに違いがなさそうに見えるが、体感は全く違う。1.5倍くらいRedmi Note 9Sの方が重く感じる。やはり常に持ち歩くものだから、軽いほうがいいに決まっているし、不意の落下事故も軽い方が起こりづらいだろうから、Redmi Note 10 Proの軽さはかなりありがたい
  • 2つ目の違いは体感速度である。何をやってもRedmi Note 10 Proの方がキビキビと動く。アプリの起動も体感できるくらい明らかに違う(これは使ってるフラッシュROMが違ったりするのかな?)。Redmi Note 9Sも、廉価スマホにありがちなイライラする遅さとは無縁だったのだが、Redmi Note 10 Proの速さはハイエンド機クラスといってもいいキビキビぶりである。自分はスマホでゲームを一切しないので、この速度で全く問題がない。最高である
  • 液晶も有機ELになって発色もかなりまともになった。Redmi Note 9Sの液晶は最低な品質のひどい液晶だったので、これは比較するレベルにはないというくらい改善されている
  • キモヲタブルーから決別できたのも大きい。スマホに愛着が湧くかどうかは色が気に入っているかどうかという要素が大きいと思うが、そういう意味では自分はこのキモヲタブルーは持っていて恥ずかしいとしか思わなかった。対して、Redmi Note 10 Proの水色のような色は、自分が一番好きな色なので非常にポイントが高い。これに、Nillkinのちょっと黒みがかったTPUケースを合わせると最高である。ここまで自分好みの組み合わせが今後現れることはなさそうなので、可能な限り長い間使い倒していきたいと思っている


こう列挙してみて改めて思うのは、Xiaomiの中の人の能力の高さである。見事にRedmi Note 9Sのイケてなかったポイントを潰しきれている。並のメーカーなら、Redmi Note 10 Proが出るタイミングでヘッドフォン端子を廃止したりと、必ず改悪と言える余計でしか無い残念ポイントをかましてくるものであるが、Redmi Note 10 Proにはそういった点が一切ない。大したものである。





とりあえずはこんな感じである。やっぱり、カスタムROMにこだわっていると、まともなROMが出てくるのを待つことになるので、常用をはじめるのにこのくらいは待たされるのはしょうがないか。そもそも、crDroidやHavocがリリースされる確証だってなかったわけで、official版が出てくれたのは本当に幸運である。


ということで、Redmi Note 10 ProがやっとカスタムROMで日常普通に使えるレベルに達したのであった。ただ、まだ色々と不具合は出ると思うのでそこらへんの情報についてのアップデートは、このページに追記していく予定である。


*2021年08月19日追記:

常用開始して数日経ったところですが、このcrDroidのv7.9というバージョンは最高ですね。何の問題もありません。相変わらずカーネルを変えてみたい衝動に駆られていますが(デフォルトのカーネルは若干電池の減りが早いような気がするので・・・)、なんとか踏みとどまってます。また、Yukiもsweet用のビルドが出てきてますね。まあ、とりあえずは様子見です。Redmi Note 10 Proを普通に使えて嬉しいです。

*2021年08月22日追記:

Redmi Note 10 Proに完全移行できたので、Redmi Note 9Sの方もcrDroid v7.9(19日に出たばっかりのやつ)を入れてみました。正直、このバージョンであればHavocより調子がいいかと思います。時代はcrDroid一強時代ですか・・・。

*2021年08月30日追記:

8月29日に、v7.9の新しいビルドが出たので、今回は上書き(dirty flash)してみました。特に問題なく使えています。若干、ネットワーク周りの反応が速くなったような気がして、いい感じです。

*2021年09月13日追記:

9月12日に、またまたv7.9の新しいビルドが出ました。今回はvendorがOSSに変更になったので(未だにこれが何なのかよくわかってませんが・・・)、クリーンインストールが必要です。v7.10に備えてというところですか・・・。

*2021年09月16日追記:

9月16日に、v7.10が出たのでさっそく入れてみました。今回はv7.9(9月12日版)→v7.10なのでdirty flashで問題ありません。そろそろ、カーネルも書き換えてみたいところです。

*2021年10月01日追記:

v7.10の9月30日ビルドが出たので入れてみました。今回のはバッテリー周りに手が入っているそうなので、バッテリーの持ちが改善してくれるといいのですが・・・。

*2021年10月05日追記:

v7.10の9月30日ビルドでバッテリーの持ちは死ぬほど改善されています。ちょっと引くくらいバッテリーが持つようになりました笑。

*2021年11月13日追記:

色々あって日本にいなかったので遅ればせながら昨日v7.11のビルドにあげてみました(上書きです)。セキュリティパッチが当たったくらいの変更点らしく、何の変化も感じません。crDroid的にはもうv7.12が出ていますので(sweet用はまだ)、自分的にはv7.11は単にあげただけのリリースになりそうです。

それにしても、sweet+crDroid v7.10の組み合わせは素晴らしく、スマホがまともに使えないとどうにもならない海外での暮らしを強力にサポートしてくれました。日本での普段の生活と違い、一日中グーグルマップ等のアプリを使いまくったとしてもバッテリーが70%以下になることもなく、デュアルSIMも何のトラブルもなく余裕で使えました。某人気機種のユーザーさん達は常にモバイルバッテリーを持ち歩き、いたるところで充電をかましていましたが、自分はそんなことをする必要が道中一度もありませんでした(ただ、最新の13のカメラの性能はちょっとうらやましいですね・・・)。

*2021年11月15日追記:

11月13日にv7.12のビルドが出ていたみたいでさっそくインストールしてみました。今回も最新のセキュリティパッチと軽微なバグフィックスだけの更新のようです。面白みがありませんが、安定していて、余計なことに手を出さないcrDroidならではですよね。とりあえずいつものルーチンでフォントを日本語化して様子見中です。

*2021年11月27日追記:

なんと、NebrassyがTWRPをofficial化してくれたようで、バージョン3.6.0がofficial版としてリリースされています。さっそくインストールしてみましたが、何が違うのか全くわかりませんでしたし、そもそも、焼くROMがありませんでした笑。

*2021年12月22日追記:

v7.13が出ていますが、みなさんご存知のとおり画面がちらつく不具合があるらしく、修正もされていないようです。しばらくは、少なくとも今年中はv7.12で暮らした方が無難ですかね・・・。

*2021年12月22日追記:

v7.13の12月25日版というのがリリースされて、これでは例の画面のチラツキが直っているようです。まあ、そんなに急いで新しいのにする用事もないので、とりあえず年内はv7.12でしのぎます笑。v7.14を待ってもいいくらいです。

*2022年01月04日追記:

v7.13の1月2日版というのが出たのでさすがにもう大丈夫だろうと思ってインストールしてみました(上書き)。何の問題も発生していませんし、むしろ動作がちょっとキビキビした感じがあります。

*2022年01月12日追記:

crDroidのAndroid12のイニシャルビルド(v12.0)がリリースされているようです(メンテナさんが11の時と違う方なんですかね?)。正直、そんなに興味がないので笑(今回のv7.13が最高です)、自分的には様子見もしないレベルです。電池の持ちがよくなったというのはAndroidのバージョンが上がる度に差異として言われることですが(自分はあまり実感したことがありませんし、カーネルを置き換えた方が劇的な変化を感じることが多かったです)、今回はどうなのでしょうか。Android12に関しては、思いの外、多種多様なROMがsweet用にリリースされているので、移行するとしたらcrDroid以外のROM(EvoXとかBlissとかKOSPとか)も試してみたいですね。

*2022年01月24日追記:

crDroid11系の新しいバージョンv7.14が23日にリリースされています。これは特に問題なく使えそうなのですが、すぐにあげなくてはいけない理由もないので、とりあえず様子を見ています笑。

*2022年03月17日追記:

最近になって立て続けにcrDroid11系のバージョンアップが出まくり、現在v7.16までリリースされていますが、v7.14~v7.16全てのバージョンでスクリーンタッチ時のバグがあり(普通のタッチが長押しに認識されちゃう)、常用は難しい感じです。自分はもうちょっと11系を使い続けたいのでこれは困りました。まあ、v7.13が相当イケてるのであまり気にせず使い続ければいいだけではあるのですが・・・。

*2022年03月18日追記:

上記のスクリーンタッチのバグに加えて、最近のリリースはマイクがまともに動かないというバグもあるそうです。どっちの問題もスマホで一番大事な2大要素にからむバグで、作者さんはもはやビルドしてるだけで使ってないのがバレバレですね。これはそろそろ見限ってもよさそうですね・・・。