ということで、去る9月29日に、中日ドラゴンズの井上監督が今季をもって監督を辞任する意向を表明したのである。正直言って、選手に一言伝える前に、先に報道陣に明かすというやり方は組織のリーダーとしていかがなものかと強く疑問に思ったりもしたのだが、とにかくチームとしては体制を新しくして前に進むことが決まったのである。
井上政権の成績は現時点で2年連続Bクラスということが確定しており、チュニドラの最大の欠点である、(1)チャンスで全く打てない、(2)高橋宏斗と金丸で全く勝てない、という2つのポイントには何の改善も見られず、次の監督に課題を引き継ぐことになってしまった。また、戦術面での稚拙さも事あるごとに露呈し、そもそも一軍監督の器だったのかという疑問もチュニドラファンの方に限らず、多くの野球ファンが思っていたことだろう。今季の逆転負けはここまででなんと40試合で、せめてその半分でも拾えていれば、余裕でAクラスだったのである。開幕戦の芸術的な逆転負け(9回に追いつかれて最後はサヨナラ)からはじまり、ここぞという試合をことごとく落としまくり、特に最終盤の3位争いの場面でも、チームとしてエンジンがかかることはなく、逆に成績を落として最下位方向に沈んでいくという動きを見せてしまった。辞任もやむなしというところだろう。
しかし、こういった監督人事も含めて、外様から見ると、やはりチュニドラほど見ていて面白いチームはこの地球上に存在しないのである。今年もわざとやってもこうはならないだろというレベルの芸術的な負け方をこのチームはありとあらゆるパターンで披露した(まあ、実際はそういう最悪のケースを常に考えてリスクヘッジできる人材が首脳陣にいなかったからなのですが・・・、野村監督は常に最悪のケースを想定して作戦を立てる監督でしたね)。とっかえひっかえ起用される選手もことごとく活躍どころか数ある選択肢の中で一番悪い結果を残し、チャンスに一本というファンの期待に応えることのできる選手は今年もほぼ出てこなかった。ただし、出た結果や順位を見ればわかるように、あと一つ何かのきっかけでチームが浮上しAクラスに入ることができるところまで来ているのは間違いなく、じゃあそんな状態のチームを「誰が」「どうやって」導いていくのか、というのが今後のポイントになっているというのが現状だと思うのである。チュニドラの未来というは立浪政権時代から着手した人材の整理のおかげで底を脱しつつあり、未来は限りなく明るいのだ。
ただし、である。ここで問題になってくるのは筆者が常日頃主張しているのだが、「このチームは経営者を含めたチームの首脳陣、選手、そしてファンまでもが、常に間違った判断を下している」という点である。今年も常にトンチンカンな批評が世の中やネットにあふれては消えていき、そのどれもが芯を食っておらず、チームが長年抱えている根本的な問題の解決には至っていないどころか、未だその入口にさえ立てていないのが現状である。
相も変わらずオールドメディアもファン(特にネット上でわめき倒している人たち)もピントがぼけていて一番大事な点についての議論がなされないまま、日々がムダに過ぎていっているのが現状だと思う。ちょっとだけ物の見方を変えつつ状況を整理してみよう。
・とりざたされている監督候補・・・
まずはこの列挙されている候補に強烈な違和感を覚えないといけないと思う。トンチンカンにもほどがあるし、おそらくオールドメディアがしかけて世の中の反応を見ていると思うのだが、さすがにそれはないだろうという人ばかりなのである。これでは、前述した課題がまたしても解決しないままになってしまう。既に2年何もしないで終わってしまったことを忘れてはいけないのだ。
というわけで候補の人たちを見てみると・・・、
- 某他球団の人 → 若い世代は知らない人が多すぎると思うのだが、どれだけ真っ黒な人だったかを世間は忘れすぎである、証拠付きで資料が出てきている時点で永久追放ものだったが、昔はオールドメディアの力が強すぎたのでうまくもみ消したというのが実情なのではないか、なんでいきなりこの人の名前が飛び交っているのかには絶対に裏があると思うのだが、その裏にある意図はなんなのだろうか、オールドメディア主導で仕掛ける意味とは???とナゾが多すぎる感じが・・・
- 某元キャッチャー → これも絶対にありえないというか、近年の監督で最も無能だった人の一人である、それさえチュニドラのファンの間ではそういった認識がないのが不思議でならない、現監督とこの方はニコイチと思った方がいいし、この人のおかげですごい戦力を持っていても優勝できなかったわけで・・・(監督が代わった瞬間にあっさり余裕で優勝)、サイン盗み疑惑もあったしマジで力量的に無理という判断をチュニドラ界隈では誰もできていないのがすごすぎる
- 某井端 → この人が候補の中では一番まともだと思うが、だとしてもWBCの時の無策ぶりを見ると、ちょっと厳しいと思われる、もうちょっと作戦的に策を錬ることができる監督(こいつ何かやってくるぞ!と敵に思わせるだけでも効果ありますね・・・)が適材なような気がするが・・・
- 某嶋 → マジでありえないというか、この人の名前が挙がること自体がいかにチュニドラに関わる人の感覚が異常かがわかるというものである、そもそも野村野球を一切引き継げてないし、ことあるごとに失敗がわかりきっているのにバントを繰り出して相手を楽にさせていた、名前が挙がるのはこれまたオールドメディアの熱い擁護があるからだと思うのだが、じゃあその熱い擁護の理由はなんなのか、ヤクルト時代からみてもどう考えても無能と言わざるを得ないのが本当のところだと思う
- 某落合 → 手腕はもちろん一級品であるが、いくらなんでもおじいちゃんすぎるだろw、リストアップしている時点で狂気
という感じである。改めて書いてみてもすごすぎるし、ファンは本当なら本社につめかけて「もっとちゃんと人選しろや!」と怒らないといけないレベルなのである。まあそれにしても、本当に外野でよかったと思うくらい、狂っている人選のリストである。これが狂っていると思うことができる能力すらファンは失っているのだろうか。
まあいちおう、他の在野の有力な人をリストアップしてみよう。
- 某古田 → 労働争議しちゃったのでNPB全体から干されているのはわからなくもないが、少なくとも野村野球の再現はある程度できるだろうから、今のNPBに失われたキメの細かい相手のいやがる野球ができるのなら、正にチームを立て直すという観点では最適なような・・・
- 某工藤 → この人はソフトバンクでは普通の野球を普通にするという感じだったが、さすがピッチャーの使い方は育成を含めて抜群だったと思う、高橋宏斗と金丸の現状を考えたら、かなりいい人選だと思うが、ソフトバンクという頂点のチームで優勝したのと、チュニドラという最底辺のチームを立て直すというのは、タスクとしては全く別物なのでそこらへんはかなり未知数か
- 某谷繁 → 正直、今シーズンは石伊の限界が見えたシーズンでもあったので、この人連れてくるのもありというか、なぜに全く名前が上がってこないのかは本社(本社ってマスコミ本体だからね)が好ましく思ってないということなのだろうか、テレビの解説を見てていつも思うのだがバッテリーの配球しか解説できないのが気になっていて、他の面、特に凝った作戦を監督として繰り出すことができるのかというとかなり未知数
- 某今中 → 解説のトーンはかなりイキりぎみなので、こういう人が実際に現場でうまくいったことがないような気もするのだが、少なくともいきなり一軍の監督はないような・・・、二軍の監督で経験を積ませるべき
- 某辻 → 自分的には冷静に考えても超イチオシだが、ここにたどりつける能力が経営側にあるか、監督時代の成績は正直たいしたことないのだが、常勝西武の象徴の様な選手で、野村野球も勉強している
という感じか。
書いてて改めて思うのが、高橋宏斗や金丸、そして石伊あたりを鍛えるのにここから2~3年はラストチャンスだと思うのである。だとしたら、彼らのためにも最高のコーチを連れてくることが監督の人選と同様に重要なのは間違いないだろう。変に生え抜きにこだわる必要は全くないが、それを球団として実行できるかと言うと、まあ間違いなくできないわけで・・・。「厳しいなあ・・・」と思ってしまうのが現実だと思うのである。
以下、今シーズンについてもトンチンカンな論評しかなか見当たらないのでまとめておこう。
・「ケガ人が多くて低迷した」は頭悪すぎ
これをやたら連呼しているやつが多すぎて嫌になるのである。ケガ人が出るのは当たり前だし、それを最初から想定してリスクヘッジを考えておくのが組織運営の基本のキである。巨人だって大勢がいなかったし、阪神だって石井がいなかった。松山は度々壊れるなんてことはもう既にわかっていなければいけないし、高橋宏斗がシーズン通して投げることができないのも自明なことである。だから、ケガ人が多くて低迷したはうすらバカの言い訳になってない言い訳にすぎないのである。この戦力でなんでゾンタバ疑惑の広島よりも下に行くのかは何度も書いているが首脳陣も選手もファンも無能すぎるからなのである。
・高橋宏斗、今季もサボりまくるw
まあ、サボるという表現はNPB最高の右腕の一人である選手に対しては失礼な表現かもしれないが、正直、これだけでもAクラスを逃した原因として成り立つ要因である。チュニドラのエース、高橋宏斗は3年連続でシーズンを全うすることができなかった。今季は5月31日にノックアウトされて復帰したのが7月20日だから、約1ヶ月半ほど1軍にいなかったのである。またか、という感じである。
最終的な成績は4勝7敗の防御率2.70で、さすがにエースがこれではチームが浮上するはずがないのである。なぜか終盤では消化試合で140球を投げるというなんの意味もない謎のムーブをかましていたし、このピッチャーをどうにかするというのを、球団は最重要プロジェクトと認識して解決に取り組まなくてはならないのだが、その気運など皆無である。
思えば、立浪政権時代も開幕からサボり(まあ結果的にという話ですけどね・・・)、この人が最初から投げていて2勝くらい上積みできていれば、666も回避できて立浪監督の首も飛ばなかっただろうことを考えると、この人さえ一人で15くらい勝ってくれればチームが見ることのできる景色も変わると思うのだが、それの手助けになる人材を球団が認識した上で連れてこれるかというと・・・、というのが今の残念な感じではないだろうか。
そして、相変わらずファンは「よーやっとる」とか「HQSしているのに負けてばっかでかわいそう」とか言っているが、それは間違いではないが、やっていることは勝負ごとなので勝つことも重要だというということを忘れすぎているように思うのである。
このピッチャーは特に悪いときに悪いなりに投げきるということができないのでそれでエースというのは正直厳しいような気がするのだが、そういうスキルを学ぶことのできるチャンスや出会いが訪れるのだろうか。
・金丸投手、今年も負けまくる
これも早く手を打たないと永遠の解決しない課題になってしまう。そろそろ、球団が動いて手を入れるべき事案なのである。金丸投手は今年も負けまくり、最終成績はなんと5勝12敗である。防御率は2.91なのだが、さすがのチュニドラファンも「よーやっとる」とは言わなくなってきたのは、大きな成長である。
彼はもうちょっと勝利に執着しないといけないし、相手Pに投げ勝たないといけないし、技術的には投げてる球自体は素晴らしいがウイニングショットがないのが今季はバレてきたのだと思う。何かを変えないとプロでは通用しないのは高橋宏斗選手と一緒ではあるのだが、ファンの意識が高橋宏斗選手とは違ってきたのが前進である。応援しつつ、「勝て、いいから勝て」とプレッシャーをかけてあげるのも愛である。
来季がピッチャー人生の分岐点になるシーズンになりそうだが、味方が点を取ってくれない前提で1-0で勝てるようなスタミナ配分や配球の工夫も必要かもしれないし、何かを変えないといけないのは間違いないのである。彼自身で解決策を見つけることができるのか、それとも素晴らしいコーチに出会うのか。とにかく、素材は最高というか、現状NPB最高の左腕であると思うので、レベルの違いを見せつけてほしいものである。
・外国人選手
これも相変わらずトンチンカンな論評がネットで飛び交っていたが、ボスラーもサノーもまあこんなもんかという成績で、変に期待しないで応援すればよかっただけのことなのである。特にサノーは打てない時期に「いらない」とネットで叩かれまくっていたが、さすがに終盤に打ち出して、他の選手との違いを見せていた。
来季は生きの良い若手助っ人も既に獲得したし、長年グダグダだった点に関しても着実に改善が入っているという印象である。
しかし、開幕の1番カリステから思えば遠いところまでたどり着いたものである。改めて、開幕の1番カリステとはなんだったんだろうか、これだけでも、嶋の昇格はないあたりもファンの共通認識としてあってもいいのではないかと思ってしまうのである。
・打者の体が相変わらずペラペラ
これも特に交流戦で差がはっきり目視できて「これは・・・」と思ったのだが、石川選手の胸板の相変わらずのペラペラぶりには毎度驚かさせるのである。球団はいったい何をやっているのだろうか。
そして、さらに筆者を驚かせたのは、最終盤に一軍にあがってきて鮮烈なホームランを打った森駿太選手のガリガリぶりである。2年目でまだあの体とは・・・。本当に球団の育成プロセスを疑ってしまうし、こういう惨状にはもっとファンは声をあげたほうがいいのではないだろうか?と強く思うのである。
これでは、他球団のと差はなかなか縮まらないと思うのである。昔から言われていたことであるが、未だにここらへんのフィジカルについても他球団に大きく遅れていて何の改善も見られないのは不思議でならないのである。
・守備緩め
これに関しては特定の選手を叩いてもしょうがない。それだけはやってはいけないことである。しかし、守備固めに出した選手がエラーしてそれが敗北に直結した試合が複数あったのはとんでもない問題であるし、使った首脳陣の責任なのである。
ここらへんについてゲームを見ていていつも思っていたのだが、チュニドラには根尾という守備固めに最適な選手がいるのである。だったら、二軍ではピッチャーの練習をさせて一軍では守備固めに出せばよいではないか。少なくとも井上監督が重用した守備固めの選手よりはマシだったはずである。
過去にはダイエー時代にドラ1の投手として入団した大越選手が代走要因として活躍したという例がある。このままでは、根尾選手の選手生命は終わってしまう可能性がある。だとしたら、なぜに守備固めで使ってあげなかったのか、他の選手を出して、勝ちゲームを落としていたのかは、本当に疑問である。
適材なのか適所なのかはともかく一度でもいいから試してみればいいではないか。あれだけ球場の雰囲気を変えることができる選手なのだから。
・岡林が割と見切られる
井上監督は手腕としては負の面が大きかったが、前監督と唯一違って、能力を見せたのは、岡林を見きったことだと思う。彼は、暗黒時代の選手の中ではマシというだけで、元々そんなにいい選手ではなかったのである。
バッティングは1番としては粘って球数を稼ぐこともできない、くさい球をカットすることもできない、意味なくポップフライを打ち上げてしまうなど、とにかく打席の内容が何年も前から悪かったし、守備もすごく普通という感じであった。決して最初の一歩が早いわけでもないのである。
筆者は試合を見ていて、これなら花田の方が伸びしろがあるかなとずっと思っていたのだが、現状はそういう感じで花田にもチャンスが与えられていた非常にいい感じだと思うのである。これで岡林と競争して、結果を出した方を使えばよい。
立浪さんは1番岡林に固執しすぎて、これが666の原因の一つになった感がすごくあった。聖域をなくして競争する状況に持っていったのは井上監督の数少ない功績である。
という感じで、課題や改善点が山積みであるが、やっと底を脱した雰囲気が出てきたチュニドラは来シーズンこそ楽しみにしてもいいように思うのである。そして、長年の低迷にもかかわらず球場を埋め尽くし続けてきたファンのためにも球団は最高の結果を出す義務、少なくとも出そうとする姿勢を見せる義務があると思うのである。
それには、最初の一歩として最高の監督を人選する責任があると思うのである。さてさて、どうなるのか。なんだかんだ言って来シーズンというよりはもう今の時点から、全く目が離せないのがチュニドラというチームなのである。
*2026年10月08日追記:
工藤さんが監督になることが決定的と親会社の新聞で発表されています。結果として、最高の人選になりましたが、正直なところ意外という感想です。数ある選択肢の中でいつも最悪の選択をしてきた球団ですので、なぜ今回はこういうことができたのか。まあ、名古屋出身だから球団的にはokということなのでしょうか。実績は選手の時も監督の時も優勝しまくり(というか日本一になりまくり)で、文句のつけようがありません。
単に生え抜きというだけの無能コーチ陣(無能というよりは経験不足というか、野球知らないですよね・・・)あたりの組閣もどうなるのか非常に興味深いですね。ちゃんとリセットかかるのでしょうか。また、チュニドラだから今までやることができた的なベテランも一層される可能性があります。
これで、ピッチャー陣はある程度きっちり回せる見込みが出てきました。高橋宏斗と金丸も最低でも10ずつは勝てるようになるでしょう。石伊の配球もかなり改善されるはずです。
ただし、チャンスで全く打てない打撃陣の方は未知数です。あの立浪さんでも立て直せなかったポイントについて、工藤さんはどういう手腕を見せるのでしょうか。やっぱり、チュニドラからは目が離せませんね。
*2026年10月17日追記:
やっと球団がまともな方向に動き出したと思っていたら、大本営からまさかのバッティングコーチの発表が。やはり数ある選択肢の中で常に最悪の選択をするというクセは治ってないですね。
このチームの長年の課題は「目の前にある1点を取り切れない」ここにつきます。決して、ホームランを打つことではありません。伸び悩んでいる細川のことを考えても和田さんを連れてくるとか他に手はなかったんでしょうか。
既に迷走をはじめてどーする、という感じですが、これがこの球団の本質というか体質です。厳しいですね・・・。




