スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー観てきたよって話・・・

そんなわけで、スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグーを観てきたのだが、あまりに面白くて笑ったのである。久々にまともな娯楽映画を観たという感じである。少なくともここ10年で「こ、これはすごい・・・」と思う娯楽映画を自分は観たことがなかった。今回の映画はウルトラスーパー超傑作というわけではないが、少なくとも昨今の映画にありがちな「なんだこれ、映画になってねーじゃん」という破綻はいっさいなかったのである。



そもそもスターウォーズの新作ということでずっと気になっていたので、かなりの間観に行こうかどうか迷っていたのだが、レビューを見る限りは、なかなかに評価が低かったので躊躇していたのである。そして、それを肯定するように自分が観た回は観客が10人くらいしかいなかった。


そんな感じで、「どうせスターウォーズのキャラを使ったしょぼいサブストーリーの映画でしょ?」(ちなみに実際に観た人たちの多くがこういう評価をしています)と思っていたのだが、全然そんなことはなく、いわゆる「スターウォーズマナー(スターウォーズ的なお約束)」をきっちり守った良作だったのだ。繰り返すが、こんなに普通に楽しめた娯楽作品は本当に久しぶりである。そして、最初の三部作(並びでいうと456になるんですかね)以来、はじめてスターウォーズの作品であー面白かったと思えたのである。JJエイブラムスのポリコレスターウォーズなんかはマジでひどかったというか、過去作品への冒涜レベルだったわけで、そんな悲惨な今までの状況に対して心からスターウォーズが好きな人たちが出したメッセージと感じるレベルで今作品はまともだったのである。


で、どこがスターウォーズ的だったのかというと、まず、そもそもの1作目からして、黒澤の七人の侍のリメイクだったわけで、時代劇を感じさせる殺陣シーンは、これこそスターウォーズ!という極めて重要なシーンなのである。JJエイブラムスだけではないが、ルーカス以外の監督は不思議なくらいこれをわかってなくて、細野さんが小暴れするのを映画のクライマックスにもってきたりして、観てて「なんじゃこりゃ・・・」とドン引かされることが多かったのである。今作はくどいくらい殺陣シーンに時間が割り振られていて、その構成も極めて時代劇的であった(刀でバッサバサみたいな感じ)。これでいいのである。


また、時代がやっと追いついたというか、CGもついに違和感がなくスターウォーズレベルのかなり作り込まれたデザインのメカやジャバザハットのジャバ族を動かすことができるようになった。これも本当に重要なポイントで、今後はもっとこの方面を追求したシリーズも出てきそうに感じた。あのかっこいいメカたちがリアルにグリグリと動く様をでかいスクリーンで観ることができるのは、ただただ天国である。特に序盤にAT-ATが崖から落ちていくシーンなんかは、実写というか特撮では難しいだろうから、もっとこういうことをどんどんやってもらいたいと思った。とにかく、やっとスターウォーズの世界観を見事に表現できるまで、CGが進化したのかーと本編を観ている最中に感慨にひたってしまったのである。



また、乗り物で障害物を避けて駆け抜けるシーンも割と頻発するが、これなんかは、明らかに6のオマージュで、「こいつらわかってんなー」と思ったのである。これだって、CGの方が実写よりもギリギリを攻めることができるだろうから、今後の無限の可能性を感じたのである。





ということで、確かにストーリーが安直という一般人の方たちの意見はわからなくもないが、だからどうしたという話なのである。この作品はどっちかというと、作り込まれたCGや今どき珍しくちゃんとしている音響まわりを含めたスターウォーズの世界観を楽しむ作品なのである。


元々しょぼいだろうなーと思っていたので、通常版で観てしまったが、はじまってすぐにIMAXで観なかったことを激しく後悔した。よく考えたら、ここまで音響をわかっている人たちが作っているのだから、IMAXで観るという選択肢以外はありえないのである。そのくらい、映像と同様に音響も素晴らしかった。これに知能の低い自分は前もって気づくことができなかった。


しかし、ネットの評判というのは本当にアテにならないのだなーと改めて思い知らされたのである。なにも考えずに2時間ちょっと非現実の世界にトリップしたい方には超オススメの映画である。近年、どうしようもない低レベルな映画ばっかり観させられてきたが、こういう本物の映画が出てくると、映画館の大きいスクリーンで観る映画っていうのは、このなんでもデジタル&スマホの時代において、フィジカルな体験として本当に価値があるなあと思ったのである。


*ちなみにスコセッシの名前が冒頭に出てきてビビらされます・・・

*細野さんの登場シーンはそろそろInsomniaの出囃子とかかかってもいいような・・・