ということで春はお別れの季節であるからして、イマイチなんかイケてない感満載のCrDroidから逃げたい気持ちが高まったのである。最近どころか1年くらいずっとバッテリードレイン問題が解消されず、これに嫌気がしていたところに、さらに「1時間に30回くらいmiui.comに勝手に通信している」(うっそーん笑)という事実も最近明らかになり、そろそろ潮時なのかな・・・と思っていたところなのである。
そもそも、自分がこんなに苦労しつつもカスタムROMを使いたいと本気で思っている理由は、こういう「勝手にXiaomiにスマホの情報をせっせと送っている」みたいなのから離れて日々暮らしたいと思っているからである。それが許容できるのなら、Xiaomiなんかじゃなくて、OnePlusあたりを素のOxygenOSで使い続けているはずである。 Android+カスタムROMというのは、iPhoneみたいな奴隷感もなく、シンプルに何も考えずにインターネットの世界をのんびりと漂っていたいだけの自分にはぴったりあっているのである。
ということで、他のROMに移るべくめぼしそうなROMを片っ端から試してみたのだが、どれも全て全然イマイチで結局CrDroidを使い続けることを決心したのである。
以下がその忘備録的なメモである。
・SuperiorOS とSparkOS とBananaDroid
この3つは全てメンテナさんが同じである。全てVanillaビルドがあるということで、CrDroidからの乗り換え先としてまず第一に候補になるROMだと思う。
なのだが、
- SuperiorOS → なんと、日付と曜日がStatus barに表示できない(そもそもそういう設定項目がない)
- SparkOS → 日付と曜日はStatus barに表示できるけど、表示される場所がなんか変(左寄せにしてもなんかでかいスペースが左側に入る、フォントもサイズが合ってなくて変)&ビルドの質が低い(自分が試したビルドは音がちゃんと出なかった)
- BananaDroid → 上記2つを試して、ビルドの質がいまいちなのを感じたので、試すことなく終了
という感じで、早々に「Vanillaビルドのある、いい感じのROMに移行」という夢はついえたのである。
気を取り直して次にいくしかない。
・EvolutionXとRiceDroidとProject Elixir
この3つも同じメンテナさんで管理されているので、同一の品質と思って良さそうだ。特にEvolutionXについては、ビルドの質がよいことでかねてから評判が高く、カーネルもVantom kernelを使用しており、Vanillaをあきらめるのならこれかなーと思っていたのである。また、RiceDroidも出たばかりだがバッテリーの持ち含めて利用者の方には非常に評判がよく、どちらを選んでも快適なRedmi Note 10 Proライフをエンジョイできそうだと思っていたのだ。
だがしかし・・・、
- EvolutionX → Magiskを入れたとしても、システムの書き込み権限をRead onlyから変えることができず、自分が一番やりたいことの一つ「デフォルトのフォントを中華フォントから変更&モリサワフォントにする」が使えない
- RiceDroid → こちらは、EvolutionXとは違い書き込み権限をいじる方法があったりするけど(でも、いわゆるMagiskを使って強引にというやり方はできない)、よくわからないが、RiceDroidから他のROMに戻す時(他のに焼き直す時)にどんなリカバリをつかってもパーティションをフォーマットすることができない、なのでMiFlashを使って一回全消し&ストックROMに戻る必要がある
- Project Elixir → 期待の上記2つのROMがダメだったので、試さずに終了
ということで、この方のビルドはファイルシステムの部分が何かおかしいのだ。こういう余計なところに変な個性を出すビルドは自分は好きではないので、常用は難しいと感じた。
さらに、改めて感じたのだが、VanillaビルドじゃないROMは超どうでもいいGoogleのアプリが標準で入りまくりなので、常にこのアプリ群が裏で動いていて、日々これらの使わないどうでもいいアプリ群のアップデートがPlay Storeに出てくるというのは、自分にとっては苦痛でしかないと思った。やっぱり、Vanilla版でひっそりと生活するのが自分には合っているのだ。
ちなみに、自分がやりたかったフォントの変更というのは、これ。モリサワフォントは本当に最強っす。
こういう部分にこだわらないのなら、EvolutionXはVantomカーネルのおかげでバッテリーも全然減らないし、標準のAndroidのよりよい版を求める方にはおすすめである。
・その他
その他、試したのはこちら、
・Project Blaze → こちらも残念ながら、日付と曜日がStatus barに表示できないので余裕でNG、日付と曜日をあきらめるなら自分は普通にPE(PixelExperience)とかでもいいので(というのも更新が途絶えることはなさそうなので)、もうちょっとカスタムROMっぽさがほしいところ、ちなみにVanillaあり
・PixelPlusUI → これが今回試した中で一番まともなROMだったかと、EvolutionXに近い使用感で、フォントの入れ替えも普通にできる、ただし、そんなに活発に更新されておらず、常用というか、長く使い続けられるのかがわからなかったのでCrDroidの方がいいとの判断に
ということで、どれか一つを選ぶとしたら今回はPixelPlusUIかなーと思った。ただ、ふと冷静になってCrDroidとどっちがいいだろう?と思った時に、どう考えてもCrDroidだったので、わざわざ慣れないROMに移行するのはやめたのである。
そんな感じで初老のオッサンがドタバタしてみたのだが、それぞれのカスタムROMのネット上での評判と自分が受けた印象は大きく違っており、CrDroidを使い続けることにしたのである。自分がさらに驚いたのは、今回試したこれらのビルドはアプリがインターネットと通信できるかどうかを個々に制御することができず、設定できるのは「バックグランドで通信できるかどうか」だけだったのである。これも、自分はなんか違うと思った。そもそも、GCamをはじめとしたインターネットと通信する必要がないアプリに関しては、「完全に通信を切る」という機能は安心感があって非常に気に入っていたのである。なぜに、最近のAndroidはこの機能をなくしてしまったのだろうか?
とまあ色々あった割には結局、とぼとぼとCrDroidを入れ直すことになったのだが、入れ直しただけだとバッテリードレインは収まらないので、なんの前知識もなしにヤケクソでAghisnaカーネルをブチ込んでみたのである。これが大当たりで、全くバッテリーが減らなくなった。自分が今までずっと心の底から求めていたのはこれなのである。最終的に手に入れたのは、CrDroidで、かつ、フォントはモリサワに変更できて、カスタムカーネルでバッテリーの減りまくり問題も解消、という満点の環境なのである。なんでもやってみないとわからないとはよく言ったものである。CrDroidどころかRedmi Note 10 Proにまで嫌気をさして、K40sあたりに乗り換えようと思っていたくらいなのだが、結局は現状に最高に満足することになったのである。結果オーライとはこのことか・・・。