Xiaomi Redmi Note 12 Turbo 購入記3:とりあえずいつものやつやるっす・・・(いつものやつやってそれで終わりなんだけど)編

前回の変質者のいかれたポエムみたいなアリババ礼賛の記事はともかく、さてさて中国からシンガポールを経由してはるばるやってきたRedmi Note 12 Turboちゃんを育てはじめるのである。


スペックは、最強スペックの16G/1TBであり、色はキモヲタブルーを避けての黒である。我ながら完璧すぎるのである。これでどんなにキモいオッサンとあざけり笑われようが自分は幸せなのである。弱者男性の弱者属性をさらに強固ものにしてどうするというのは絶対に言ってはいけない真実ではあるが、弱者男性だからこそ、この最強スペックのスマホにカスタムROMをヘラヘラとブチ込んで孤独に喜びにひたるのである。


*ちなみに、Nillkinのフィルムを貼るのに、不器用すぎて2時間くらいかかってしまった件については、さっくりと割愛させて頂くのである




・BLU(Bootloader Unlock)


ということで、Xiaomiスマホが届いたら、とりあえずBLUするためにXiaomiどころか中国と戦う気分になって気持ちが奮い立つのであるが、これは前回の記事に書いたとおり、アリババにありがちなショップROMというか、自称グローバルROMというのが焼かれた状態で送られてくるので、そもそもアンロックされた状態で端末が届くのである。


気合が空回りというか、拍子抜けとはこのことという感じなのであるが、まあこれはこれでいいというか、今日のところはこれで勘弁してやろうという感じなのである。


それにしても、お店の人は毎日数百台のスマホを箱から出してunlock申請しているのだろうか?それとも、なにかスペシャルな方法(usb挿しただけでunlockされちゃう仕組みとか、168時間をバイパスできる裏技とか)があるのだろうか?




・twrpブチ込む


そんなわけで、BLUにすかされたので、あふれんばかりの闘志はtwrpに向かってしまうのである。そして、sweetちゃんでもお世話になっていたNebrassyさんのビルドがmarbleにも最近登場したのを知って、「いやぁああああ、Nebrassy
さんのビルドがあるのぉおおおおおおおお、これを焼いちゃうのぉおおおおおおおお」とオッサンがときめいたのはともかく、そこは弱者男性であるからして、

fastboot boot twrp.img


みたいなことをやっても、エラーが出て止まってしまうのである。


「オーケー、じゃあ、直接リカバリーに書き込んで決着つけようじゃないかバカコラタココラ」とオラつきまくって、

fastboot flash recovery twrp.img

みたいな、今まで散々叩いてきたコマンドを実行すると、涙のfastbootループなのである。「まあ、文鎮じゃなくてよかった・・・」と初老のオッサンが泣きそうになってしまったのは秘密である。


で、なんかおかしいと思ってXDAを除いてみると、Nebrassyさんじゃなくて、一番最初のmarble用ビルドを出してくれたskkkさんがちゃんと解説してくれているのである。

いいかい、弱者男性のみなさんよ。まずは、twrpには焼き用とboot用の二種類があるのを理解しよう。ちゃんと使い分けて、焼くように・・・。


と書いてあるのである。「うっそーん笑」とのけぞりつつ、なんでそんなことになっちゃうの?と思っても、自分ごときにわかるわけがなかったりするのである。


とはいえ、「一回twrpでブートしておいて、そこからtwrpを焼く」というのは自分が非常に好きな方法である。ということで、sweetに続き、今回もその方法をとることにした。


boot用のtwrpをダウンロードして(今回は[BOOT]3.7.0_12-RedmiNote12Turbo[Edition]-POCOF5_v7.8_A13-marble-skkk.imgってやつ)、

fastboot boot twrp.img


で、bootして、それからNebrassyさんのビルド(twrp-3.7.0_12-0-marble-Nebrassy.img)をrecovery領域に書き込んだ(この時、両方のスロットに書き込むか?(flash both slot)ときかれるのでチェックするように)。


ちなみに、一発で書き込む場合は、

fastboot flash recovery_ab twrp.img

みたいな感じである。


毎回同じことを書いているが、twrpを焼いてしまえばもうこっちのものなのである。あとは楽しいカスタムROMライフが待っているのである。




・ファームウエア


と思ったら、ファームウェアをいじってないことに気づいたので、いちおう対応するのである。特にこういう発売されたばかりの機種の場合は、きちんとしたファームを入れておかないとカスタムROMがちゃんと動かないことが多い(特に、wifiがちゃんとつながらなかったりすることが多いような)ので、なんだかんだで避けられないポイントなのである。


そんなわけで、


ここから、自分は今回Global版(fw_marble_miui_MARBLEGlobal_V14.0.7.0.TMRMIXM_5bc2ea5402_13.0.zip)を焼いてみた。


いまいちわかってないのだが、今回のRedmi Note 12 Turbo/POCO F5でのGlobal版というのはどういう意味なのだろうか?そもそも、自分の買った端末は普通のRedmi Note 12 Turboでこれはどう考えても中国専売モデルであるからして、ファームもChina版を焼かないといけないような気がするのだが???で結局、仮に文鎮化してもそれも経験の一つと思ってGlobal版を焼いてみたら、何の問題もなく使えているので、結果オーライなのである。


まあ、そもそもGlobal版のROMが公開されているくらいなのだから(そもそもこのファームウェアもそのROMから抜き出したものであるのだろうし)、ファームも焼けるわなーと思っていたのだが、ここらへんは未だに自分が理解できていないところなのである。




・適当にROM焼いてみる


あとは、適当なROMを焼くだけである。すぐに常用するわけではないので、今回はまずお試しでEvolutionXとCherishOSを焼いてみた。


焼き方は、

  1. twrpで普通に焼き込む
  2. 焼いたらformatかける
  3. 再起動

これだけである。


まあ、当たり前だが何の問題もなくサクサク動いてくれて非常にいい感じなのである。ただし、常用するにはまだ早い感じなのが現状だと思う。


そこらへんの事情を以下にまとめてみた。




・Xiaomi Redmi Note 12 Turbo(marble)の2023年9月の現在地


せっかく最高の端末が届いたので、なるべく早く常用開始したいのだが、熟成されまくったsweetちゃん(CrDroid+Electro Kernel)に代わって日々使いまくるには、タイミングというかちょっとまだ早いかなと思っているのである。それにはだいたい以下の理由がある。

  • 一番人気のEvolutionXはOSSベンダーではないというのと、自分がそんなに好きではないというのと、現在A14への移行準備がはじまっていてA13の先があまりないような感じである


まずはこれである。sweetでもそうだったのだが、EvoXがmarbleでも一番人気でイケてるROMで安定しているっぽいのだが、そもそもcoreに留まらないバリバリのgapps全部入りのビルドしかないので(よりよいPEみたいのがコンセプトですもんね)自分が好きではないというのと、OSSベンダーの移行もはじまっていない(というかA13で移行してしまうと混乱するだけでやらないですよね)というのと、A14への動きが活発化しているのである。

EvoXを今のタイミングで入れるのならせめてA14を待った方がいいと思う。ということで待ちなのである。

  • CrDroidはメンテナさんが抜けたばっかり


marbleを買う前からずっとCrDroidがどうなるのかという動向をウォッチし続けていたのだが、「やったofficial版が出た!」と喜んだのもつかの間、メンテナさんが早々にCrDroidから足を洗ってしまった。


なので、CrDroidは新しいメンテナさんが新しいビルドを出してくれるのを待っている状況である。ただし、野良ビルド的なビルドは既に最新バージョン(v9.9)で出ているので、それが新しいofficialに昇格する雰囲気が出まくっているというのが現状である。この野良ビルドOSSベンダーだし、非常にいい感じである。


まあ、これもどうなるかというのを今のところは見るだけにしていた方がいいと思うので待ちである。


*2023年09月26日追記:

なんと、official版のメンテナさんがビルドを継続してくれるようで、v9.9が出ました!さらに、ベンダーもOSSに移行してくれて、しかも、vanillaバージョンになりました。これ以上ないくらいのビルドがしかもCrDroidで出たので、とりあえずこいつを入れてみようと思います。

  • CherishOSはすげーいい感じ


で、sweetの時から自分がいいなーと思っていたのはCherishOSなのである。sweetで何が嫌だったかというと、一番まともなカスタムROMであったCrDroidが最後までMIUIベンダーのままだったということだったのである。これによって、バッテリーにやさしいカスタムROM群が全然利用できず(vantom使いたかったなー)、カスタムROMを使う醍醐味を十分に堪能できなかったという思いがあったのである。


そういう意味では、つい最近出始めたmarble用のOSSベンダーに野良ビルドではあるが、CherishOSは既に対応しているし、この野良ビルドを出しているメンテナさん(野良のCrDroidを作っているメンテナさんと同じ方)がofficial化するのではないかという気がしているのである。CherishOSのsourceforgeには既にmarbleのフォルダが掘られておりビルド待ちの状態であったりする。


この野良ビルドの最新版をとりあえず自分の端末に焼いてみたのだが、少なくとも自分がやりたいことの筆頭「日付をステータスバーに表示する」は余裕でできることはわかったし、設定画面のセンスも非常にわかりやすくよいので、できればこれを常用したいと思っているのである。


本当は、vanillaバージョンが出てくれると嬉しいのだが、最近のトレンドはどうやらgapps入りのビルドでも焼き込むのはcoreだけらしく、これは大歓迎の動きである。


ということで、CherishOSに関してもofficial版を待っている状態であり、結局、もうちょっと様子見してからどうするかを決めた方がよさそうな感じというのが、現状だと思うのである。



・ファーストインプレッション


最後に、ここまで使ってのインプレッションである。

  • sweetと比べて重さはほぼ変わらない
  • ケースはNillkinのが出てないのが痛すぎる、やっぱり、ケースとフィルムはNillkinのを使いたい
  • SDカードが使えないのもなんだかんだで痛すぎる、カスタムROMを焼き込む度に再起動の前にformatをかけるので、直前に焼いたROMどころか何もかもが毎回消えてしまうのである
  • 外装がプラスチックでちゃっちいという意見がネットに散見されたが、速攻でカバーをつけたので何も気にならない(どっちかっていうとなんでみんな気になっているのかが不思議)
  • 動作速度はちゃんと使ってないので全くわからない、でも遅いとは感じない(当たり前か)
  • カメラはsweetよりしょぼくなったために逆にピンズバしやすくなった、これは期待していたことであり、自分の使い方だとこっちの方がいいのである、これは嬉しい変化である
  • UFS3.1になってsweetよりファイルの書き込みが劇的に速くなったりするのかなと思ったのだが、全然変わらない、これはどういうことなんだろうか???
  • タッチ精度はsweetよりよくなったような・・・、ただ、願望からのただの思いこみかもしれないのでもう少々検証する時間が必要(タッチサンプリングレートは全く同じ)

といったところか。「色々とsweetからは劣化ポイントがあったりするが、まあ許容範囲かな、でもやっぱりSDカードは使いたいなあ・・・」というのが率直かつ正直な感想だと思う。唯一、sweetより勝っているのは暴力的なパワーのCPUとそれに付随する広大な16GBのメモリと、1TBのストレージである。ここらへんのメリットが生きる使い方を自分はできるのだろうか。


sweetは最高すぎたが、永久に使い続けることはできないので、どこかでお別れしないといけないのである。フリマに出てくる中古なんかの2台目を買ってしばらくsweetで暮らすことも考えたが、そういう後ろ向きな態度が正しいのかというのも気になったし、カスタムROMの量は多いのだが質のいいのが少ないのもずっと気になっていた。4.3万でこのスペックで買えたRedmi Note 12 Turboはsweetちゃんに代わって日々おつきあいする端末としてはかなり選択肢として正しい感じである。もうちょっとで常用できそうな状況になっていくであろうから、この待ちの時間をチャンスと捉えて、色々と遊びつつしばし待とうと思っているところなのである。