Xiaomi Redmi Note 12 Turbo 購入記2:そんでもって、届いたっす!(アリババの進化を感じました・・・)編

ということで、待ちに待ったXiaomi Redmi Note 12 Turboちゃんがやっと届いたのである。


届いただけなら別になんてことはなく、速攻でtwrpなんかをブチこめばいいだけなのだが、色々と書き留めておきたいことがあって別ページにしたのである。





というのも、典型的な弱者男性である自分が近年ネットで得ていた情報として、「アリババで買うよりもJD(京東=ジンドン)で買った方が、配送も速く、FedExなんかを使えるので安心確実」というのがいわゆる中華スマホ界隈というか、カスタムROM愛好家界隈のコンセンサスのように語られていたからである。実際にみなさんそうしてる方が多いようで、特にLegion Y700あたりはジンドンのレノボ直営店にオーダーして買ってらっしゃる方が多かったように思える。


なのだが、今回自分は超久々にアリババで買い物をしてそういった情報に「ん?」と思ったのである。また、ネットの中の大きな声にだまされたのかと。とにかく、自分にはアリババがあっていると改めて思ったし、ジンドンを使うよりアリババで買い物する方がメリットがあるとさえ思ったのである。


以下にポイントをまとめてみた。




・流通の方法が変わってた


まず、以前の経験から大きく変わっていたのはアリババが自社で流通網を作って、配送の流れが大きく変わっていたということである。


以前はオランダに全部の荷物がやみくもに送られて、そこから届くみたいなめちゃくちゃなことをやっていたのだが、こういう欠点にちゃんと手を入れて、弱点を大幅に改善していた。


自分は全く知らなかったのだが、アリババは2013年にツァイニャオ(Cainiao、菜鳥網路)という子会社を作って、そこを拠点に物流の改革を進めてきたらしい。



元々は、11月11日の独身の日(ダブルイレブン)あたりの爆発的な配送量をさばくために作られたらしいのだが、最近やっとそれが形になってきて、基本アリババからの配送はとりあえずCainiao経由でさばかれることになっているっぽい(以前はマジでオランダのPost NLあたり送られるのがデフォルトだった、なぜにオランダまでいったん送られなければならないのか全く意味がわからなかった)。



日本の場合弱者男性の日にすればいいのに・・・




・そんなCainiaoがどうやって送ってくるのかパターン1


ここからは自分が今回の買い物で経験したことである。


「どうせスマホが届くまでめちゃ待たされるんだろうからとりあえずアクセサリでも注文しておくか・・・」と買ったのが以下の2つである。

  • ガラスフィルム


ガラスフィルムはいつだってこれ・・・、もう一生これ・・・、なんでこんなに指紋がつきづらいのだろうか・・・

  • ケース


ケースはNillkinが出してくれないので、適当なノーブランドのやつ・・・、でもまあまあのクオリティでよかった・・・


を頼んだのである。で、びっくりしたのは、

  1. 8月29日にオーダーして9月7日に届いたこと(11日で届いた)
  2. 全然関係ない別々のショップでオーダーした商品をCainiaoが一つにまとめて(!!!)送ってきたこと
  3. 荷物はシンガポールにもオランダにも島流しされず、普通にカーゴで関空に送られ、佐川でローカル配送されたこと

である。アリババのページから品物をトラッキングしててなんかおかしいなーと思っていたのだが、なんと2つの荷物がCainiaoで一つにまとめられていたのである。こうすることでコストを削減できたり、配送側の視点で品物の個数を抑えることができるのだろう。扱う荷物の数をこうやってマージして減らすことができるのなら、配送する側にとってはいいことづくめである。


ただし、こういうことをしようとすると誤って他人の荷物が混入したりと、かえって余計なトラブルを誘発してしまうのが世の常である。Cainiaoの場合はやりきれる自信というか、ITのレベルの高さや優れたプロジェクトマネージメントを司れる人材が豊富に揃っているのだろう。


後述するパターン2と違い、こういうアリババが大得意な小物類はこうやってまとめてくれてさくっと送ってもらった方が絶対にいい。変に島流ししないで普通にエアカーゴを使うのも非常に頭がいい。


このような適材適所の最適化された業務や、それをよりよくしていく日々のチューニングというのは、劣等民族ジャップが一番苦手とすることである。


今回、アリババは使う側が「なんだかなー」と思っていたところに確実に手を入れて、最適解を探すという企業努力を有しており、健全な自浄作用が機能しているということを、ジャップランドの一弱者男性にこれでもかと見せつけてきた。たいしたもんだといたく感心したのである。




・そんなCainiaoがどうやって送ってくるのかパターン2


お次はメインのスマホ本体の方である。こちらは、同じく8月29日にオーダーして、9月22日に届いた。ほぼ、一ヶ月待ちである。また、現在のCainiaoのデフォルトの一つらしい、シンガポール経由(キャリアはSingapore Post)で送られてきた。この待ち時間を嫌って多くの方がジンドンを好んで使ってらっしゃるのであろう。


ただし、今回自分が頼んだRedmi Note 12 Turboに関しては、そもそもショップがGlobal ROMで出荷するというものを買っており(それしか選べなかった)、つまりBLU(Bootloader Unlock)するためにいつもの168時間(7日間)をそもそもショップが発送前に待たなければならないので(自分はそんなのどうでもいいからとっとと送ってちょ!とお願いしたのだが、ショップにそれはできないのよねーと言われた)、そのラグも考えないといけない。


ということで上記の事情を加味すると、8月29日にオーダーして、ショップから発送されたのは9月13日、そして9月22日に届いたので、実際はシンガポール経由にも関わらず、発送から10日間で届いたことになる。


で、シンガポールポストの配送なので、日本国内のローカル配送は日本郵便になるのがポイントなのである。この経路の配送の場合、関税がかかりにくいのである。ここがポイントなのだ。


FedExやDHLというのは、そもそもが関税払いたがりのキャリアなのである。前もってインボイスを顧客(一般的には送り側)に作らせそれを勝手に自分らで建て替えてーの、受け手に関税を請求するのである(ほんとに国に払ってんのか?という疑惑ありますよね・・・)。


だとしたら、アリババがシンガポール経由の日本郵便配送を使うのはしごく真っ当というか、頭がいいのである。これだと、郵便局同士でしれっと送ってしれっと受け取るだけなので、「送ってほしかったらインボイスを作りなはれ~」と発狂気味にアピールしてくるFedExやDHLとは違って、送り手にも受け手にも余計なストレスが少ないのである。


ということを理解している人がいるのかなーと今回の経験で思ったりしたのである。自分はジンドンの中国語オンリーのサイトで四苦八苦するくらいならこれでいいかなーと思った。



・まとめ


ということで、簡潔にまとめると、

  • アリババはいつの間にかCainiaoという配送専門の子会社を作って物流の劇的な改善を達成していたよ
  • アリババ得意の小物系はCainiaoの配送センターで宛先が一緒ならマージされて送られてくるよ
  • スマホなんかは送料が高いからだと思うけど、やみくもにシンガポール島流しされてそこから送られてくるよ、でも、そのおかげで関税がどうのとかウザい流れになりづらいよ
  • あと、いつの間にかPayPalに完全対応してたよ、自分は昔アリババ専用のクレカを作ってビビリまくって買ってたけど、今はその心配もないよ

という感じである。


だから、ネットでよくみかける「アリババは配送が遅いギャオーン、ギャオギャオのギャオーン!!!」というのはなんか違うと思ったのである。まあ、送料無料だしこんなもんだろうというのが自分の感想である。


もっというと、自分が中華サイトに求めているのはジンドンみたいな清潔かつ確実なショッピングサイトではないのである。今回も思ったが、中国の方々のあふれんばかりの活気というか、商売への情熱というか(ジャップランドにはないですよね・・・)さえサイトから聞こえてくるようないかがわしさをアリババは未だに持っていて、自分が求めているのはまさにその中国特有の大陸的なスケールのでかいいかがわしさなのである。ガラスフィルムもケースもそうだが、こういう小物を広大なアリババの中から探して注文するのは毎回本当に楽しいのである(それにもし失敗しても余裕であきらめがつくような小額の買い物であるのがアリババのよさなのである)。スマホの方も十分にそのいかがわしさはあり、なぜにグローバルROM(と称しただけのなんか変なROM)を焼かないと発送してくれないのかも不思議だし、不当な安さ(最新機種なのに2.8万円引き)も、理解不能で、そんなショップとあれこれやり取りするのは本当に楽しかった。


そんなわけで、アリババはいつの間にかPayPalにも対応し、のろい物流も解消されていて、ますますお買い物が楽しくなっていたのである。ジャップランドではあいかわらず醜いオッサンたちが「中国経済はもうダメですよーガハハのハー」と笑っているが、終わっているのはどっちかというとむしろ我々なのである。中国経済のゆくえはよくわからないが、アリババに関してはこれからも爆発的に業績が伸びていき、流通網も整備されまくってますます世界中と取引しまくり、さらに巨大な企業になっていくであろうと、そんなことまで思い知らされた体験だったのである。