Xiaomi mi pad 4 購入記7:中華フォントvsオッサン2020完結編

前回の記事では、かなりやっつけな中華フォントとの決別を図った訳だが、その後、正面突破する方法も突き止めることができたので、自分用としてメモを以下に残しておく。



前回の方法でもやりたいことは出来ているので問題ないといえば問題ないのだが、自分が使っているタブレットはmi pad 4で、これはタケノコの如く現れる野良カスタムROMをブチこんで、月イチペースで出てくるアップデートをあてたり、面白そうなROMに乗り換えたりして遊ぶのが醍醐味なタブレットである。その場合、アップデートをあてると日本語化したRobotoが書き換えられたりして、その度にフォントをコピーし直したりするのがなかなか面倒なのである。


ということで、避けられないfonts.xmlとの闘いに挑んでみることにした。意外と簡単なのでこちらの方法もオススメである。




いつものごとく、adbコマンドで本体をPCに認識させよう。また、/をリマウントして書き込み可能にするのも前回と同じである。

mount -o rw,remount /


ここまでやったら、/etcにある、fonts.xmlをPCにコピーしてエディタで開いてみよう。開いたら、「CJK」という文字列を検索する。ここが問題の箇所だ。


この部分は、Roboto(標準のフォント)にない文字を開く時(フォールバック時)にどのフォントを参照すればよいかを指定している所である。「CJK」に関する言語は、4種類あって、上から「zh-Hans」「zh-Hant,zh-Bopo」「ja」「ko」となっているはずである。どうもこの順番でフォールバックするらしく、故に日本語より順番が上の中国語にフォールバックしてしまうので、中華フォントが優先的に表示されるらしい。なので、「zh-Hans」と「zh-Hant,zh-Bopo」の上に「ja」を持ってくればよい。



↑では、オシャレにotfフォントを日本語フォントに指定している。


あとは、エディットしたfonts.xmlを/etcに戻して、好きなフォントを/system/fontsにぶち込み、忘れずに書き込んだファイルのパーミッションを644に変更して、タブレットを再起動したら完了である。


*この作業を忘れると、スマホが起動しなくなりますのでご注意を!!!


今までは、Notoフォントを使おうと四苦八苦していたのだが、ちょっと飽きてきたので今回の作業をやる時にかなり昔に買ったモリサワのotfフォントをブチこんでみた。そうしたら、この安っぽいタブレットでも急に高級感あふれる高品質なフォントが表示され*1、フォントって大事だなーと思うのと同時に「やっぱりフォントはモリサワだなー」とも思いしらされたのである。アッポコ信者の方は、自分のMacからヒラギノを移植してみたりするのも楽しいかもしれない。


という感じで完全に中華フォントとの闘いは終わったのだった。繰り返すがフォントにはこだわった方が身のためだ。こだわって損することなど何もないのでrootを取ってまで作業する価値は大いにある。


*2022年04月01日追記:

なんとモリサワのBIZ UDフォントがgooglefontsで公開されています。まあまあ腰を抜かすレベルの出来事だと思います。さっそく愛用させてもらってますが、やはりモリサワ、notoもいいですが、モリサワも読みやすいです。自分は手持ちの全ての端末をこれに変更しました。

角ばってるゴシックが好きな人(自分もなのですが)はnoto、やたらプロっぽい読みやすいフォントで我慢できる人はモリサワって棲み分けになるんですかね。とにかく選択肢が増えるのは最高です。

*1:さすがモリサワと思うのは、フォントの大小にかかわらず読みやすいのである