米大統領選2020

今話題の米大統領選はとりあえずは自分が今まで見てきたどのイベントよりも面白い見世物だった。特に開票日はFOXニュースの開票サイト(一番見やすかった!)に釘付けになって楽しんでしまったのだった。


飛び交っている情報については自分ごときでは真偽などわからないし、これからもわかることはないだろう。まず、日本のパヨク界隈の方がよく使う「証拠は?エビデンスは?」とか「陰謀論陰謀論!」とかは、イコール「僕は超ド級のバッカでーす!」と言っているのと同じだと覚えておこう。なぜなら、これみよがしに証拠を残すスパイや工作員などいないのである。こんな当たり前なことすら議論する前の前提としてシェアできていないのがジャップという国なのであるが、悲しんでばっかりいてもしょうがない。


今流行りのファクトチェックとして、いわゆるウィスコンシンの「Vote dump」についてはロイターがファクトチェックのページを作っているが、以前のコラムでも自分は書いているが、この記事さえ信じないのが現代社会の正しい生き方だと思う。自分は基本的に何も信じないのである(もちろん読む見る価値のあるものを最初から拒絶するわけではないが)。


それにしても、毎度のことだが改めて本当に終わりきっているなーと思わされるのは、左右でわめいているジャップの皆様である。基本ドメスティックな国民性だからか、国際関係になるとからきし弱いのも相変わらずで、特に今回は自称教授だの自称研究者だのの学術関係のジャップたちのレベルの低さが露呈しまくっている感がありまくりである。いわゆる、金太郎飴状態のテレビをはじめとしたメディアの皆様(自分はアベガーメディアと呼んでいる)も、「中国韓国はもう終わりですよ!経済崩壊間近っす!ガハハハハハー!」*1(自分はガハハメディアと呼んでいる)も、早い話がただのアホででしかない*2


というわけで、あまりに国内にプロアマ含めてまともな分析を提供してくれる人がいないので(一人くらいいてくれてもいいと思うのだが・・・)、記録というかメモというか、そんな物の代わりとして、誰も整理出来てないものをまとめてみたのである。少なくとも、ツイッターでイキりまくっているアンポンタン*3*4よりは醒めた目で見て考えるというのが目標である。




1. 誰もコロナの事に言及しなさすぎ


大阪都構想もそうだが、トランプさんは早い話コロナに負けたのである。特に、米国は株高がいい感じに進んでいて、経済も好調だったので、コロナによる経済の停滞とそれによる株の暴落が選挙前に起こったのは痛かった。少なくとも黒人の雇用状況はコロナ前はそんなに悪くなかったはずである。なので、選挙直前に大コケした経済のせいで、雪崩式に左派が有利になったというのが、トランプ敗北の一番の理由であろう。


自称専門家のみなさん、なんでこんなことさえ言及できないの???


「ほーら、やっぱり僕のいってたとおりでしょう、ね?ね?」とかどうでもよすぎ。しかも、そももそもいってたとおりになってないし(今回たまたま運よくバイデンが勝っただけ)。





2. 結果はどう考えても基本ドロー


これも都構想と同じ話なのだが、スイングステートの結果を見る限り、

州名 Biden Trump 票数差
Arizona 1,630,127 1,611,414 18,713
Georgia 2,463,889 2,454,729 9,160
Michigan 2,790,648 2,644,525 146,123
Nevada 647,474 619,944 27,530
North Carolina 2,658,274 2,733,645 -75,371
Pennsylvania 3,355,387 3,314,164 41,223
Wisconsin 1,630,570 1,610,030 20,540


結果はドローといってもいいくらいの差しかついていない。しかも、選挙人総取りシステムの弊害で実質このスイングステートの結果だけで二人のうちどっちかが大統領に選択されるシステムになってしまっている。この選挙のシステムがクソすぎて限界が来ているのには疑いの余地はない。アメリカならソーシャルセキュリティナンバーでの電子投票が可能だろうから、そうするのが21世紀のやり方だろう。しかし、それに言及する専門家もただの一人も見当たらない。




3. ジャップバイデンサポーターのアホさ


彼らの奇行を時系列にまとめるとこんな感じである。


選挙前:
約4年もの間、ツイッターでトランプはアホだふじこふじこ!と小暴れしまくる

開票日前半はトランプが大方の予想に反してかなり優勢だったので、いきなり静かになる笑

Vote dumpあたりから息を吹き替えして、再度オラつきはじめる笑

結果が出たので、「やっぱりオレたち正しかった、勝利!勝利!」と(ツイッターで)歓喜の雄叫び ← 今ココ


といった感じである。これが怖いのはいわゆる大学教授から5流インテリの典型的なパヨクまでが全く同じレベルの発言を繰り返していることである。彼らの病理の深さを思い知ることができるというものである。


あらゆる予想を全て外したくせに、トランプの劣勢が確定した直後に再度イキり倒しはじめるのは滑稽というよりはみっともなさすぎる。幼稚ともいえるか。たまたま結果オーライであんたらの薄っぺらいプライドが保たれただけの話であるし、そんなことはあんたら以外にはマジでどうでもいいことである。今この瞬間に大切なのは、なにはともあれ鏡の前に立って自分の姿を再確認することである。そこに見えるのはトランプだろうがバイデンだろうが彼らが気にもしていないであろう、そしてこれから気にすることもないであろう、もっさいイエローモンキーの姿なのである。バイデンなら日本は経済その他でトランプ時代より恩恵を与えてくれるとでも本気で思っているのだろうか笑?まあSNSでイキられたらそれで満足なのかもしれないが、それに何も意味がないことすら気づくことのできない知能レベルであることを自分からワールドワイドに発信してどうするのだろうか。





4. プラットホーマーのすごさ


以前からみんな、うっすらとマズいよなーとは思っていただろうが、今回、FacebookTwitterのバイデンびいきはとてつもなかった。バイデン躍進の最大のカギは間違いなく彼ら彼女らにあっただろう。特に、選挙直前のドラ息子のスキャンダルを強引に封じ込めたのは大きかった。やつらは、世の中のほとんどが洗脳しやすいアホで、そいつらが金づるであることをよーく知っているのだ。いわゆる全米の三大ネットワークもバイデンを推しまくりだったらしいが、FacebookTwitterの世界に対する影響力とは比較にならなかった。


さすがに、この現実から鑑みて、分割した方がいいんじゃない?と自分でさえ思ったというか、思い知らされたというか、やはり独占市場では言論の自由は守られないのだろうということを思い知らされたのだった。


そして、その力量や危険さを早くから見抜いて、あらゆる手を使って国内では抑え込んでいた中国の4,000年のキャリアに裏打ちされたしたたかさと、作りたかったけど作れなかったジャップランドの能力の低さとその脆弱さに改めて絶望したのであった。


これについても、一言でも言及している自称専門家の人はいるのだろうか?自分のしょぼい検索能力では全くそんな人に出会うことはなかった。皆無である。今回の選挙で一番大事なトピックはどう考えてもここである。やつらが米国の大統領をやつらの力だけで生み出すことができるということを証明したのが今回の選挙である。




5. 「トランプの方が中国を太らせてしまうよ~」と力説してるやつの救いがたいアホさ


なんでも、「トランプの孤立主義はヨーロッパをかえって中国に接近させてしまい、結果として、アメリカの地盤沈下と中国の覇権拡大に貢献することになる!」らしい笑。何かの妄想にとりつかれてお気の毒としか言えないが、↑に関しては「そういうことにして中国から金をめぐんでもらいたいヨーロッパが探していたうまい口実の一つ」と考えた方が利口だ。詳しくは書かないが、どんなポリシーがあろうと「ナチスのようなもの」にカネを恵んでもらうのは筋が悪すぎるというものだ。これに関してもヨーロッパに対する素敵な幻想にみなさまとりつかれすぎなのである。


ちょっとだけヨーロッパの現状をまとめてみよう。

  • 実はヨーロッパにはあまり外貨を呼び込んでくることのできる産業というものは存在しない、せっかくの車産業もディーゼル不正がバレてしまって、虫の息である
  • なので、観光産業がメインになりそれに頼るしかなく(ただし、これはさびれた地方都市の発想である)、そこのイメージ作りには成功して、世界中からアホを呼び寄せている
  • ただし、観光産業だけでは、アメリカに経済的に離されまくるのは目に見えている
  • でも、いつまでも先進国ぶっていたいし、超ハイレベルな生活水準は落としたくない
  • 最下層の仕事をやる労働力はアフリカからいくらでもひっぱってこれるのでどうとでもなる
  • だがしかし、日本と同じでGAFAのようなプラットホーマーを作る実力は残念ながらゼロである(ここがヨーロッパと中国の一番大きな違い)*5
  • このジレンマを埋める唯一のソリューションは中国にある程度の自由を与えて、金を落とさせることである


といった感じであろうか。ヨーロッパと中国の利害は一致しているのである。


だから、こうまとめるとわかりやすいが、この流れはトランプであろうとバイデンであろうと変わりようがないのである。今までは、トランプを目の敵にしていれば、ナチスから金を引き出すのを責められることがなさそうなので、うまく(うまくないけど)利用していたのだ。


だから、「トランプの方が中国が〜」というやつは相当のタワケである。大学教授などの学術機関にそういう人が多いのは、(アホだとは思うが)ある程度はしょうがない。ジャップランドの大学教授というのは「欧米の偉い人がいったことを日本語に訳してさも自分の意見のように言う職業」だからである(改めて書いてみるとヒドイ職業だな・・・)*6


それにしても、この絶望的なアホアホスパイラルからしれっと抜け出したイギリスって笑。ほんとにいつもうまくやるよな。これが本当の政治の力というものだよね。日本も見習ったほうがいい。





6. 民主主義の敗北について言及するやつもいなさすぎ


日本電産のオッサンいわく「中国は完全に戻った」そうなのである。これは、中国が超強引にPCR検査を全員に課すことができ、見つかったら即隔離できる社会システムを要しているからである。中国でコロナはすでに完全に過去の話なのだ。こういう状況を短期間で実現できる社会というのは実に強力である。


それに対して、2.でも言及したが、どうも民主主義制度というのはどうも色んな人の声をきこうとしすぎてうまく機能していない感が強いのが、2020年の現状という感じなのではないだろうか。アメリカはまだマシな方で、ヨーロッパはアホに自由を与えすぎてしまったため、第一波の感染爆発よりも第二波の感染爆発の方が深刻になるという、救いようのない状況に陥っており、これは中国国内の状況とあまりにも対称的だ。


だからといって、共産主義の方がいいよ!というつもりは全くないのだが*7、とにかく民主主義ってどうなの?ということにさえ言及できない皆様が多すぎるのである。自分たちの生活や人生の根幹に関わる制度に対して今一度真剣になって考えてみるいい機会だと思うのだが。






という感じで、社会的敗北者のデブかつキモいオッサンにだってここまでの総括ができるのだから、なんでお前らにはできないの?と思ってなぐり書きしたのが本稿である。ジャップの程度の低さには本当にいつもあきれるばかりであるのだが、やはり自分はそれでも希望を捨てずに誰か素敵な人が現れて日本をよい方向に引っ張っていってくれるのではないだろうかと期待しているというのが、今回この稿を書いていて思ったことである*8


批判ばかりしていてもポンコツ野党みたいでイヤなので、最後に自分の意見を述べておこう。自分は政治にあまりに関心がないし、核戦争あたりが起きない限り、自分の人生はそんなに大きく左右されることがないだろうというのもわかっているので、現在主流になっているツイッターでひたすら発狂するだけの生き方とは距離を置いているのだが、そんな自分が唯一せっかく日本人として生まれてその恩恵を受けて生きてきたことに対して負っている義務や責任として、常に願うようにしているのが日本人拉致問題の解決である。正直、他のことは最高にどうでもいいのである。ただ、ある日突然知らない国に連れされられて、それを母国にほったらかしにされるどころか、帰ってこれないように工作されるというのは、ちょっとどころではなくかなり違うのではないかと思っているのだ*9


だから、バイデンがこの問題を解決するのであれば、自分は今の瞬間からバイデンを熱烈に応援するだろう。しかし、昨日読んだ記事では拉致被害者のご家族はトランプさん再選を願っていたという。実際、トランプさんはあの伝説のシンガポール会談で、会談の冒頭で拉致問題に言及してくれた。拉致被害者の家族に直筆の手紙を書いてくれたこともある。過去にそんな米大統領はいなかったはずである。だから、もう一期やって一人でもいいから日本人を取り戻してほしかった。


アベガーメディアは当たり前だが、ガハハメディアの方も拉致被害者に少しでも心を寄せる報道ができないのが今の日本の現状である。「日本人は協調しあい、他人に迷惑をかけないように生きている」と世界で尊敬されているが、それはうわべだけの話で、実態は自分さえよければいいという人が多く、それどころか、むしろ他人の不幸を助けるどころか喜ぶ人が多いというのが本当のところであろう。だから、ガハハメディアでも拉致問題は重要なトピックにはいつまでたってもならないのである*10。2020年の大統領選を一人のジャップとして見ながら思ったのは、そんな救いのない現状がこれからもしばらくは続きそうだなという類の絶望なのである。


*2020年11月8日追記:

拉致問題は米国の大統領が誰になっても同じ。」とコリア・レポート編集長の辺真一さんがヤフーニュースにコメントしてくれている。非常に参考になる。


*2020年11月29日追記:

今回、ケント・ギルバートさんがずっと米大統領戦のかなり詳しい解説を各所で行ってくれているのですが、今もYouTubeのケントチャンネルで懇切丁寧に解説を続けていてくれるし、クソリプだらけのコメント欄もちゃんと呼んで、ご本人がまともな質問にはちゃんとリプライをつけています。頭が下がります。右も左も日本人の解説者にはただ一人として参考になるひとがおらず、ケントさんだけが頼りになるというのは、日本のジャーナリズムの脆弱さを悲しいけど表しています。

*1:まあ中国が滅ぶ可能性がないとは言わないが、もし滅ぶのならその前にとっくに日本が滅んでいるでしょう

*2:高橋洋一は確かに頭はいいのだろうが、現状はガハハメディアで無双しているだけの話だということは常に忘れないようにしておかないといけない

*3:こういうのに著名な大学教授が多数いたりするのがジャップランドの哀れなところである

*4:某早稲田のナニは隠れバイデンサポーターだったというのにも驚いた笑、現在ツイッターで誰に向かってすらわからないレベルで発狂中・・・

*5:お人よしなオレもいつもの壮大な口だけのすごさにダマされてQwantでちょっとの間暮らしてみたけど、余裕でギブアップした笑

*6:下手したらDeepLとかのおかげでマジで10年しないうちに絶滅するかもしれないよね

*7:未だに本気でそう思っている人が多いのってすごいよね・・・

*8:正直、橋下徹には本気で期待してしまいました。スンマセン、ほんとスンマセン・・・

*9:女子供への工作がきいていて日本国内の状況は相当に悪くなるばかりなのですが

*10:拉致問題専門のチャンネルがあってもいいと思うのだけども、それさえやろうとする人がいないっていう・・・