PCを数年ぶりに新調したよ2020 その4:ハードディスクも輸入する時代なの?編

以前のエントリでも言及したことがあるが、筆者は自分で買ったCDやDVDやブルーレイをエンコードして遊びたい人間なのである。それがもはや究極の時間のムダだということは十分理解しているのだが、どうしても自分の手で処理したいのだ。特にCDは自分の手でエンコードしてスマホにコピりたい。どうも、商用のmp3なりなんなりの音は自分の耳にフィットしないのである。ちなみに、近年はハイレゾとかいう子供だましな音源も高価に売られているが、これは新しいギャグでしかなく(SACDとかDSDってやつは本物です)、むしろキレイに圧縮したmp3の方がいい感じに聴こえたりして、なんだかなーというか、相変わらず音楽業界ってクソですよね・・・。


で、そんな場合、困るのはストレージだ。今回のPCを新調する時は無難なWD Blueの6TBを買ったのだが、過去の資産などもあり、それなりに手狭になってきた。また、それに加えて不満だったのは、このHDDのパフォーマンスと信頼性で、それまでに使っていたのが鬼鉄板のHGST(の3TBモデル)ということもあり、どこか使っていても安心しきってデータをためておける感じがいまいち足りないのである。また、自分が買ったのはいわゆる「瓦」というSMR方式で書き込む新しいタイプのHDDで、この「余計なことしやがって」という方式も今風で気に食わなかった。ちょっとだけならうるさくてもいいのでせっせと普通にデータを記録して長持ちしてくれるハードディスクが自分には合っているのだ。そして、そんなハードディスク、かつ、6TB以上の大容量のものは、ものすごい高価で一オッサンが手を出すようなものではなかったりする。そもそも、その条件に合うものを日本で調達しようとすると東芝製のハードディスク一択になってしまう*1


そんな中、必死にたどり着いた一つの情報があった。それは、「WD ElementsというWDの外付けハードディスクのシリーズの大容量モデルには実はCMR&ヘリウム方式のHGSTのハードディスクが使用されている」というものだ。何度も何度もしつこく書いていることだが、2chのHDDスレではこういった「正解」かつ「決定版」のような情報に出会うことがほとんどなくなってきている(その代わり底辺PCユーザーが薄っぺらい知識を披露しあいつつ罵倒しあっている)。2chの劣化どころか、日本の若者の劣化を心配せずにはいられないが、そんなことはどうでもいいっちゃどうでもよく、そのWD Elementsに入ってるHGSTのハードディスクが長年自分が探し求めていたモデルである。こういう大切なデータを貯める媒体にはお金をケチるつもりもなかったので、さっそく、安くなった時期を見計らって注文した。米アマゾンと英アマゾンで値段を比べて、今回は英アマゾンで注文した。某コロ助のせいで、送料がクソ高くなっているが、全ての手数料を含めて一台あたり2.5万円でHGSTの12TBのハードディスクを手に入れることができた。


*ちなみに、日本もおま国価格を反省したのか、現在は3万円弱で12TBモデルを購入可能です


12TBモデルを購入したのは、値段と容量のバランスが一番よかったというのもあるのだが、自分にはハードルが高そうな3.3V問題を回避したかったというのが一番の理由だ。8TBと10TBのモデルにはこの3.3V問題が存在するらしい。


そんなわけで、2020年7月5日に発注して、7月15日に届いた。


殻割りは不器用な自分でも超余裕なレベル。Youtubeに動画があがっているし、ググればいくらでもやり方を書いてくれている人のブログが見つかると思う。割ってみるまでは、HGSTが入っているのかどうか、ドキドキしていたのだが、間違いなくHGSTモデルだったので安心した。正確にはWestern Digital社の「WD120EMAZ」というモデルで、中身は間違いなくHGST製のヘリウムモデルだ。



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ご尊顔はこんな感じ。


速攻でケースに組み込み、Windows10でフォーマットしてみた。NTFSでフォーマットすると、容量は10.9TBと表示される。これが実容量だ。この実容量を見ると、12TBにしてよかったと思った。これで、しばらくは戦えそうである。


しかし、毎回同じことを書いているが、ネットの情報がアテにならないにもほどがあるという状態は、どうにかならないものだろうか。このハードディスクも、騒音や温度についてはネットで得た前評判とは真逆でむしろ静かで温度も普通という感じだ(通常で38度、ガンガンに書き込んでも49度くらい)。なので、ネットで小暴れしている連中が何を問題にしているかも未だにわからないでいる。


という繰り返しの愚痴はともかく、非常にいい製品を格安で手に入れて大満足である。ファーストインプレッションとしては、WD Blueの6TBモデルよりも体感速度が明らかに速くなっているので、正に欲しかったものが手に入った感じだ。これで、今回組んだPCでの不満点はほぼなくなった。後は、CPUを9400Fから9900あたりに変えたいのだが、オークションかなんかで出物があったらやろうと思っている。

*1:某シーゲートだけはどうしても買ってはいけないと親に教えられているもので・・・