というわけで、前回のゴタクはどうでもいいのである。
いつものやつをやるのだ。
- bootloaderをunlockして、
- TWRPを入れて、
- カスタムROMを焼く
のである。
これはAndroidを使う場合の義務といってもいい。選挙に行ったら、裁判官全員の名前に何も考えずに✕をつけるのと同じ理屈だ*1。義務には選択の余地などないのである。きっと世界の多くの人民はTwitterやInstagramをやるためにこの世に生まれてきたのだろう*2。だとしたら、自分はカスタムROMを焼くために生まれてきたのかもしれない。自由を手に入れ、精神を開放するためのツールを手に入れるのにはこれらの行為がどうしても必要なのだ。
また、このRedmi Note 9Sを使う場合、いつものやつをやる意味はいつもより大きくなる。Xiaomiは世界一のウルトラスーパー鬼反日企業だからだ。詳細はいくらでもググれば出てくるので書かないが、中の人がとにかく日本が大嫌いでしょうがないらしい。まあ、地球に80億人近くいれば何人かはそういう人がいるだろう。これがダイバーシティというものだ。
それに加えて、Xiaomiは様々な情報をスパイしていることでもよく知られている。最近では、ブラウザ上で何をタイピングしているかをXiaomiのサーバーに送っていることが、Forbsにより明らかにされた。世界中のユーザーのデータを集めるというのはかなりマジでやらなければ出来ないことだ。中国企業の本気を決して侮ってはいけないのだ。
上記の記事によると彼らが集めていた情報は、サーチエンジンにいれた文言とか、早い話、スマホで何をやっているのかを片っ端からサーバーに送っているので、ユーザー側としてちょっと受け入れられる内容ではない。まあ、アップルも余裕でやっているのだろうが、中国企業にデータを集められるというのはまた違う致命的な意味があるという話だ。
とにかく、あなたが日本人である限り、Xiaomiというのは世界一の鬼ウルトラ反日企業で、その会社が個人情報を集めるのが大好きだということは、何があろうと忘れてはいけない。微笑みながら、同時に警戒するなど、うまく付き合っていくことが大事なのだ。あと、クセの強いMIUIのインターフェースにつきあう気が起こるかという問題もある*3。自分のような人生の残された時間が少ないオッサンにはそんな気があるわけがないのである。
ということで、冷静になっていつものやつをやっていこう。まずは、bootloaderのunlockである。
詳しいやり方は丁寧に書いてくれている方がいっぱいいらっしゃるので割愛するが、XiaomiのUnlockツールでunlockすればよい。で、Xiaomi次第らしいのだが、この時unlockを申請してから実際にunlockされるまでに間があったりする*4。自分のmi pad 4の場合は960時間(40日)かかった。
Redmi Note 9Sの場合、というか最近は、168時間(7日)の島流しがデフォルトらしい。ちょっと前までは島流しがないという天国のような状態だったみたいだが、今年になって復活したようだ。こればかりはどうしようもなく、かなり昔にあったバイパスするような抜け道もなく、待つしかない。丸7日待ったら速攻でunlockして次のステップのTWRPへ進もう。
↑はおなじみのUnlockツールの画面。
ちなみに、bootloader unlockをかますと、スマホの中身が全部消えてしまうのでご注意を*5。筆者は、初めてやった時は全くそんなことを知らなかったので呆然としたことがある。
さて、TWRPはオフィシャルにはまだ登場しておらず、様々な野良ビルドが出回っている状態らしい。自分は、ここからb5をダウンロードして突っ込んでみた。
やり方はいつもの感じだが、
1. イメージをダウンロードして
2. 本体をfastbootの状態にしておいて
3. PC側から、
fastboot flash recovery TWRPのイメージ名.img
と打ってOKだ。
ただ、自分は未だによくわかってないのだが、これだけではTWRPで起動することができなかった。
最初の一回だけ、vbmetaというのをブチこまないとうまくいかないようだ。
なので素直に、vbmeta.imgをダウンロードしてきて、
fastboot flash vbmeta vbmeta.img
とやった。
これで、どうやら「Verified Boot」というのを無効化できるらしい。
*この部分、筆者はよくわかっていない状態で書いてますので、作業される方は十分ご注意下さい
あとは適当にリブートしよう。
基本的にTWRPが動けば、こっちのものだ。これで文鎮化になることはありえない。ブートループなんかも、TWRPがインストールされてさえいれば全然怖くないのである。安心してカスタムROMを焼こう。
さて、出たばかりの端末でどのカスタムROMを使うのがいいかということを考えるのだが(ちなみに、このどれにしようかなの時が個人的には一番楽しかったりする)、とりあえずPixel ExperienceとかLineageOSとかはunofficialながら、動くビルドが出ているようだ。さすが、大注目の機種だけはある。で、その中でも、Evolution XというROMが評価が高く、完成度も高いようだ*6。
*たまにリブートするけど(笑)
自分はPixel Experience系統上位互換のこのROMのことを全く知らなかったのだが、どうやらプロジェクトのトップは日本人のハッカーさんらしい。いつものように、TWRPにて丸焼きして終わりである。
と思ったら、死ぬほどドはまりしてしまったのである。
ROMを焼いて何度リブートしても、TWRPが起ち上がってしまうのだ。
情報が少ない中、こういう事態が起こってしまうと目の前が真っ暗になるものだが、ほんのちょっとだけ考えると、XiaomiのことだからMIUIがパーティションを変に暗号化しているのではないか?と思って、フォーマットをかけてみたらビンゴだった。
TWRPを起ち上げて → Wipe → Format Data
をブチかまそう。
その後、ROMを焼けばokである。
ROMの丸焼きが終わったら、ついに目の前にカスタムROMがインストールされたRedmi Note 9Sが現れる。手に入れた自由をかみしめつつ、初期セットアップをしよう。
といっても、こちらもいつものセットアップをするだけだ。自分が入れるのは、
- Brave
- Gboard
- Lawnchair2*7
- Microsoft Edge*8
- Transparent clock & weather
- Yahoo Finance(アメリカ版)
- Google Calculator
- Google Clock
- Google Wallpaper
- Waze
- MX Player
- Vanilla Music
- Shazam
- Halo(アイコンパック)
とか、このくらいである。
他に、初期設定として、自分はこの手のカスタムROMを入れたら、まず
- System → Gestures → System navigation → 3-button navigation
と設定をいじって、スクリーン下部の3ボタンを復活させる。
また、これも自分の大好きな設定なのだが、ステータスバーに曜日と日付を表示させるのは、EvolutionXの場合は、
- 設定 → The Evolver → Status Bar → Clock options → DATE
の所で設定する。
それと、Lawnchair2の細かい設定に関しては、このページも見て頂くと、参考になるかもしれない。
また、自分はフォントをきれいにすることにすっかりハマってしまったので、フォントの入れ替えも必ず行っている。
こちらのエントリを見て頂ければバッチリなのだが、自分は手持ちのモリサワのフォントか、アドビが公開してくれているフォント(ゴシック&明朝)を気分によって使い分けている。アドビのフォントはGoogleのNotoと中身は同じだ(名前が違うだけと思っていい)。
ここまでやった画面の感じが↓である。
今回は、アドビのフォントを使ってみた。
なんだかんだいって、フォントがきれいだと気持ちがいいものだ。
また、ステータスバーに曜日と日付を表示するのも、自分的には必須の機能である。このためだけにもカスタムROMを使うメリットがあると思う。
VoLTEにも、このROMは標準で対応していて、特にユーザー側で何もしなくても、勝手にVoLTEが有効になってくれる。
さて、ついでといってはなんだが、余計なアプリはこの際スッキリ消してしまおう。
ここに削除の方法は詳しく書いてあるが、消した方が幸せになりそうなファイルをEvolutionXの場合として↓にまとめてみた。
ソフト名 | パッケージ名 | 効能 | 備考 |
---|---|---|---|
Android Accessibility Suite | com.google.android.marvin.talkback | 知らない | マジでいらない |
Carrier Services | com.google.android.ims | 知らない | 心の底からいらない |
Chrome | com.android.chrome | おなじみのブラウザ | Brave使うのでいらない、というかそろそろAdblocker内蔵しろや・・・ |
Connectivity Services | com.google.android.apps.gcs | 知らない | 何があろうと絶対にいらない |
Device Health Services | com.google.android.apps.turbo | 知らない | いらなすぎて困るくらいいらない |
Device Personalization Services | com.google.android.as | 知らん | わからん |
Digital Wellbeing | com.google.android.apps.wellbeing | 知らない | いるかいらないか1ナノ秒足りとも考えなかったくらいいらない |
Personal Safety | com.google.android.apps.safetyhub | 知らない | 時間の経った真サバよりいらない |
Personalization Services | com.google.android.as device | 知らない | カスタムROM使ってる時点で、こんなの超いらない |
Pixel Tips | com.google.android.apps.tips | 知らない | 典型的な余計なお世話、いらない |
Pixel Live Wallpaper | com.google.pixel.livewallpaper | 動く壁紙? | 電池食うだけ、いらない |
com.google.android.googlequicksearchbox | 知らない | 実は、これが一番何をしているアプリなのかわかってない・・・ | |
Google Calender | com.google.android.calendar | 人気のないカレンダーアプリ | Outlook派なのでいらない |
Setting Services | com.google.android.settings.intelligence | 知らない | 最初間違って普通の「設定」アプリを消して大変なことになったのはナイショ・・・ |
ここらへんをバッサリ消せばスッキリする。
*Pixel Launcher(com.google.android.apps.nexuslauncher)を消してしまうと、右ボタンのタスクボタンが効かなくなってしまうのでご注意を(やって死ぬほど焦った人の証言)
こういうことが平気でできるAndroidはやっぱり素敵だと思う。
という感じで、無事Redmi Note 9SにEvolutionXを入れて快適に暮らしている。前回の記事に引き続いてセカンドインプレッションというやつを書いてみたいと思う。
なんでか知らないが、巷でのレビューと自分が感じていることは中々に違うのである。
とりあえず、列挙してみるとこんな感じである。
- 体感速度に関しては、スナドラ845のOnePlus 6よりも全体的に明らかにキビキビしている、速度でスナドラ8XXからの移行を躊躇している方は心配ご無用だ
- 上記に関連するが、タッチパネルの反応もOneplus 6よりも優れている、指に吸いついてくる感じはiPhoneレベルといってもいいと思う
- バッテリーの持ちは素晴らしい、EvolutionXを使う場合でもバッテリードレインなどは全く発生していない(というか、EvolutionXのチューニングが素晴らしいのかも?全然減らない)
- 前回も書いたが、209gの重さには全く問題を感じない、むしろ落とさないように気をつけるようになった
- SDカードが使えるのはやっぱり最高で、256GBもあるので音楽でも映画でもなんでもつっこんでおけるのは快適この上ない
- Bluetooth経由での音がOnePlus 6よりも明らかに優れて聴こえる、最初は何か気のせいかもと思ったが、ベースもよく出ているし、中域も今まで聴こえなかった音が聴こえるようになっている、こういうことってあるんだろうか?
- 液晶が本当にダメでこれが全てを台なしにしている、これさえなければ100点のスマホだったが、このクソ液晶のために0点になっている
この最後の液晶の件は本当に致命的だ。昔の人が「この木なからましかば」と言った意味をこの歳になってやっと理解できた。使われている液晶は白色が青白く発光するいわゆる「目つぶし液晶」で、自分の場合は1分でも画面を凝視すると、眼精疲労、肩こり、頭痛の症状が出てくるレベルである。今の時代にこんな液晶に出会うとはまさか思ってもいなかった。少しでも症状が軽減すればと思って、ブルーライトカット&非光沢のフィルムを貼ってみたが、目つぶし液晶はそんなやわではないのである。もう少し使ってみて、ワークアラウンドが見つからなければ、他のスマホに乗り換える予定である。しかし、他のレビュー記事を見てもこの件に触れている人が皆無なのは腑に落ちないところだ。自分のように目が悪い人はくれぐれも買う前に実機で液晶のダメさを確認してほしい。本当にこの件さえなければ100点どころか120点をあげてもよいくらいの素晴らしい端末なので、惜しいなんてもんじゃないくらいもったいないと思う*9。
*1:ちなみにこれだけのためにも選挙に行く必要ってあるからね!
*2:アッポコのアッポフォーンでね・・・
*3:なんか笑っちゃうくらい広告挿入されたりします
*4:このナゾの勾留期間にはなんの意味があるのだろうか?
*5:ただの嫌がらせでしかないから、止めてほしいんだけど・・・
*6:これと、Havoc様のどちらかが安定度とか色々総合的に考えるとベストチョイスらしい、が、HavocはRedmi Note 9S用にはまだ登場していない
*7:他にも色々素敵なランチャーがあるらしいが、自分はこれで今のところ満足している
*8:なんか知らんが最近のビルドはadblockerが標準でインストールされていて非常に素晴らしい