コロ助のためやることがないからというのが理由ではないのだが、メインのデスクトップPCを新調した。
自分のメインの用途はだいたい以下の感じだ。
だいたいこのくらいにしか使っていない。
特筆するとしたら、ブラウザは主に5種類を用途によって使い分けていて(Firefox、Chrome、Iron、Waterfox、Brave)常時100タブに近いくらいのタブを開いていることと、今どきまだmp3を自分で手作成しているところぐらいだろう*1。
これに加えて、PCを新調したらお遊びで動画編集でもはじめてみたいかなーと思っている。
で、そのくらいだったら今使っているi7 3770でもパワーとしては十分なような気もするのだが(実際速度にそんなに不満があるわけではない)、マザーボードのSATAポートの1つが壊れたりと、さんざん使い倒してもういいだろう感があったのと、コロ助関連でパーツの値段が高騰するという噂も出てきたので、予防交換も含めてそろそろ買い替えとなったのである。
買ったパーツと旧パーツの比較表はこんな感じ。
スペック比較表
旧PC | 新PC | |
---|---|---|
CPU | Intel Core i7 3770 | Intel Core i5 9400F |
CPUファン | ENERMAXのファン(型番失念) | 虎徹 Mark II |
マザーボード | ASUS P8Z77-V PRO | GIGABYTE Z390 AORUS MASTER |
チップセット | Intel Z77 | Intel Z390 |
ソケット | LGA1155 | LGA1151 |
メモリ | DDR3-1600 8GBx4(メーカー失念、チップはPatriot) | Ballistix Sport LT DDR4-3200 16Gx4 |
ビデオカード | ASUS GT1030-SL-2G-BRK | GIGABYTE GeForce GTX 1660 SUPER (OC 6GGV-N166SOC-6GD) |
SSD | Crucial MX500 1TB | Crucial MX500 1TB |
HDD | Western Digital WD Blue 6TB WD60EZAZ | Western Digital WD Blue 6TB WD60EZAZ |
光学ドライブ | Sony Optiarc AD-7240S | HLDS BH14NS58 |
電源 | Seasonic(型番失念) | Cooler Master V650 GOLD |
ケース | Antec SOLO II | Fractal Design Define R6(Blackモデル) |
OS | Windows7 Pro | Windows10 Pro |
ネットで情報を漁ると驚くのは、SOLOで3770を使っていてR6で9400Fに移行したオッサンが大量にいるということだ(笑)。自分と同じく鉄板構成でPCを組んで5年ほど経ったのでそろそろ新しい鉄板構成に移りたくなったのだろう。やはり毎日使うPCに求めるのは何も苦労せず平和に使い続けることができる安定性なのだ。
以下は単たるド素人の独り言でしかないが、各パーツを選択した理由を忘備録代わりにまとめてみた。
CPU
INTEL インテル Core i5 9400F 6コア / 9MBキャッシュ / LGA1151 CPU BX80684I59400F 【BOX】【日本正規流通品】
- 発売日: 2019/02/01
- メディア: Personal Computers
CPUは最初はZen2を選びたかったのだった。というかそもそもZen2を使いたくてPCを刷新しようかと計画しはじめたくらいだ。ただ、調べていくうちにZen2はメモリに若干シビアなところがあるというのと、なによりいい感じのマザーボードが存在しなかったのである。理屈はこうだ。Zen2用のフラッグシップのチップセットX570は発熱がひどく、基本チップセットにファンがついているなど、ハードなゲームユーザー以外からは敬遠されており、選ぶとしたらその下のB450搭載のマザーボードになる。その場合、B450搭載で3万円くらいのいい感じのマザーボードをどのメーカーも作ってないのだ。選ぶとしたら鬼バカ売れ中のASRock B450 Steel Legendだと思うが(実売12,000円位)、これでさえ5年くらい使い続けたいという自分の希望に沿うものかと考えると違うような気がした。価格コムで見る限りB450のマザーボードで一番高いもので16,248円と、どうも高耐久の鉄板マザーボードは存在しない感じだった(故にB450だったらSteel Legend一択状態になっているのだろう)。
*ちなみに、インプレスのYoutubeで見たのだが、B450は負荷をかけるとUSBが落ちる等の現象が見られるそうだ、なのでゴリゴリCPUを使い倒す場合はX570を選んだ方がいいとのこと
ということで、ギリギリまで悩みに悩んでRyzen 3600をやめて、9400Fを選択することにした。天才ジムケラー設計のCPUでmp3やmp4のエンコードをやるのは長年の夢だったのだが、これは5年先にまたPCを刷新する時*2にかなうことになるのかな・・・。
いちおう新旧のCPUのスペック比較は↓な感じ。9400Fの対抗と言える、Ryzen5 3600のスペックも参考までに併記している。
CPUスペック比較表
旧CPU | 新CPU | 参考 | |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i7 3770 | Intel Core i5 9400F | Ryzen5 3600 |
ソケット | LGA1155 | LGA1151 | AM4 |
クロック周波数 | 3.4GHz | 2.9GHz | 3.6GHz |
最大動作クロック周波数 | 3.9GHz | 4.1GHz | 4.2GHz |
コア数 | 4 | 6 | 6 |
スレッド数 | 8 | 6 | 12 |
L2キャッシュ | 1MB(256KBx4) | 1.5MB(256KBx6) | 3MB |
L3キャッシュ | 8MB | 9MB | 32MB |
TDP | 77W | 65W | 65W |
内蔵GPU | Intel HD Graphics 4000 | なし | なし |
マザーボード
GIGABYTE Z390 AORUS MASTER ATX ゲーミングマザーボード ブラック [Intel Z390チップセット搭載] MB4594
- 発売日: 2018/10/09
- メディア: Personal Computers
というわけで、次にZ390での鉄板マザーボードを探すことになった。自分の場合、特別な機能は必要なくマザーボードに求めるものは「安定」のただ一つである。当たり前だがWindowsのブルースクリーンは百害あって一利なしなのである。しかも、ヤツはある日突然やってくる。その意味では、愛用したP8Z77-V PROは正に鉄板マザーボードにふさわしい素晴らしいマザーボードだった。変なリブートやブルースクリーンをくらったことはただの一回もない。メモリやWindows7との相性もよく、とにかく普通に使い続けることができた。この安定性ですっかり筆者はASUSファンになってしまったし、ASUS製品に抜群の信頼を置いているのである。当時、P8Z77-V PROを推してくれたのは確かドスパラの店員さんだったと思うが、さすがの彗眼である。
だがしかし、2chや価格コムの情報を漁ってみると、ASUSのそこそこの(ミドルクラスの)Z390マザーボードの評判がよくないのである。当初はTUFというシリーズのどれかを買おうかと思っていたのだが、鉄板という程の評価がなくVRMの発熱に対しても他社メーカーよりも発熱が大きいという結果があるようである。
参考にしたのはここ↓らへんの記事。
この結果を見て、ASUSを選ぶかというと微妙だと思う・・・。
そして、筆者は今回はMSI製のマザーボードを買う気マンマンであった。実は、Athlon時代にGIGABYTEの製品を使っていたのだがどうもBIOS等の使い勝手がよくなく、合う合わないという観点からも自分はASUSの方が使っていて気分がよかったのである。なので、ASUSがダメならMSIかなーと思っていたのだが、MSIにもちょうどいいバランスの製品がなかった。「MEG Z390 ACE」がZ390 AORUS MASTERの対抗的な製品になるかと思うのだが、だとしたら値段やVRMの温度を鑑みても、Z390 AORUS MASTERの方がいいかなーということになったのだった。
*2020年5月10日追記:
自作系の2chまとめサイトに同じような内容が載っていた。驚くことに旧マザーボードの型番も自分と一緒である。みんな考えること&求めている物は同じなのだ。
で、結論としては今の所は「該当するマザーボードはない」だ。B550が出てどういう状況になるのかをみんな待っているのである。
B550では、AORUS MASTERが出るらしいので、それが出たら状況は変わると思う(なんか買っちゃいそうで怖いっす・・・)。
メモリ
CFD販売 デスクトップ用メモリ Ballistix Sport LTゲーミングモデル PC4-25600(DDR4-3200) 16GB×2枚 288pin 無期限保証 W4U3200BMS-16G
- 発売日: 2019/04/02
- メディア: Personal Computers
メモリは正直よくわからなかったのでノリで適当に選んだといってもいい。ただし、筆者は宗教上の理由でとある国の製品を絶対に買わないという訳ではなく、異様に台湾を応援している人間だったりする。先の震災の時に250億円を寄付してくれた恩を忘れることはないだろう。それにもちろん台湾メーカーの品質の高さにも信頼を置いている。よって、必然的にメモリやストレージ類はMicron関係の製品が多くなるのだ。今回は、Crucialのむき出しのメモリを買ってもよかったと思うのだが(OCとかしないので)、気分の問題でヒートシンク付きのメモリを買ってみた。
グラフィックボード
GIGABYTE NVIDIA GeForce GTX1660Super搭載グラフィックボード GDDR6 6GB 【国内正規代理店品】 GV-N166SOC-6GD
- 発売日: 2019/10/31
- メディア: Personal Computers
グラフィックボードは選択を間違えたか。今回選択した「GIGABYTE GeForce GTX 1660 SUPER」はネットサーフィンがメインなオッサンにはさすがにハイスペックすぎたかも・・・。1650あたりを選んでおけば補助電源のいらない製品が普通にあったようだ。
ただ、1030のファンレス製品を既に所持しているというのもあり、9400Fにグラフィック機能が内蔵されてないというのもあり、いずれ株トレーディング用のマルチモニタ環境を構築したいというのもあり、それなりにお金をかけてしっかりした製品を買っておきたかった。GeForce GTX 1660 SUPERはその静粛性に定評があるので、選択として悪くないのだが正解かどうか未だわからないままである。筆者のしょぼい情報収集能力と知識量でベストバイとしたのがこのグラボだった。
光学ドライブ
HLDS BDXL対応 内蔵Blu-rayドライブ バルク ソフト付 BH14NS58 BL BLK
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: Personal Computers
光学ドライブは今回はBlu-rayドライブを選択することにした。これも長年の夢なのだった。筆者はネット配信に未だに抵抗があり、ブルーレイを購入して見るのが好きなのである。
光学ドライブといえばパイオニアであるが、パイオニアには有名な「トレイが開かなくなるという持病」があり、「設計ミスとしか思えない構造上の不具合」が原因なのである。
長年、同じ不具合が出続けているのにいつまでたっても対策する様子もなく、そのうち使ってたら壊れるとわかっている物を買うのもどうかと思ったのだった。というわけで、パイオニア製品のリッピング時の精度の良さは重々承知しているのだが、今回は日立LGの製品を選択してみた。余談だがこの製品はファームウェアのバグを利用してUHD Blu-rayのリッピングを行なうことができるらしい。そんなメディアは持っていないので、自分には関係のない話ではあるのだが。
ストレージ
Western Digital HDD 6TB WD Blue PC 3.5インチ 内蔵HDD WD60EZAZ-RT 【国内正規代理店品】
- 発売日: 2019/03/02
- メディア: Personal Computers
上でも触れたが、筆者は台湾メーカーの製品を可能な限り買うことにしているのである。なので、SSDの第一選択肢は常にCrucialである。プライベート&仕事の両方でかなりの数のCrucial製品を今まで利用してきたが、痛い目にあったことは一度もない。なので今回はド定番のMX500を選んだ。
2chではこのMX500が爆熱と書かれていてびっくりしたことがある。筆者の環境では大体いつも最高でも40度~45度くらいにしかなったことがない。
また、データ保存用のHDDには、これまた定番のWD Blueを選択した。これもさんざん使い倒してきて、どういう性能か熟知している製品である。CMR/SMRの議論なんかがあって、今回のタイミングでCMRかつ優秀らしい東芝のHDDを試してみたい気持ちはあったのだが、やはり価格も高く、そもそも流通の状況もそんなによくないようだ(AmazonでAmazon販売の物がなかった)。WD Blueに対する不満点は最大容量が今のところ6TBというところで、早く12TBくらいの製品を出して欲しい。
そんな感じで個人でデータ保管用に使うには、いつも色々と情報を集めるのだが、Seagate→ありえない*3、WD Red→10TBとかを使ってみたいが、発熱も騒音もそれなりらしい、東芝→高い&売ってない、ということでいつもWD Blueに落ち着いてしまう。WD Blueの6TBに関しては2代目のキャッシュが256MBになったものを愛用しているが、耐久性はよく知らないが、とにかくびっくりするくらい発熱が少なくていい製品だと思う。
今はWD Blueばかり使っているが筆者の人生で一番多くHDDとしてデータを記録してくれたのは今はなきHGSTのHDDである。昔の話だから、発熱や騒音はそれなりにあったが、HGSTの製品の耐久性はいつも素晴らしかった。今もいちおう数機種がHGSTブランドとして売られているようだが、少数の物好きのためのHDDという位置づけのようだ。WD Blueが5年かもっとそれ以上使い続けることのできる製品とはまだ信じきれていないのだが、そのうちSSDで6TBくらいの製品が2万円くらいで出てくるのか、それともWD Redレベルの製品がもっと静かになってくるのか、いずれにしてもこのままでokという状況ではないのがHDDの今ある状況だと思っている。可能であればどこかのタイミングで8TB以上、できれば12TBくらいの製品に乗り換えてBlu-rayのリッピングなんかをガンガンやってみたい。
電源
Cooler Master V650 GOLD 650W PC電源ユニット 80PLUS GOLD PS831 MPY-6501-AFAAGV-JP
- 発売日: 2019/06/07
- メディア: Personal Computers
電源は生粋のSeasonic派で今回もSSR-650FMあたりか、OEMされて人気のAntecの製品を選ぼうというつもりだったのだが、なぜか気が変わってCooler Masterの電源を買ってみた。特に理由があるわけでもないのだが、100%日本製コンデンサだし、特に問題ないだろう。
ケース
Fractal Design Define R6 - Black ミドルタワー型PCケース CS7007 FD-CA-DEF-R6-BK
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: Personal Computers
ケースが一番悩んだところだ。多くのユーザーが未だにAntec SOLOから離れることができないのは、その工作精度の高さや鬼シンプルなデザインからだと思う。あと、意味なく光る必要とかも全くないと思っているユーザーの方が多いだろうに今のケースは光りまくったり、フタがガラスだったりして、ついていけなくなっているのもあると思う*4。
そんな中、悩みに悩んで飛び抜けて評価の高いFractalの定番ケースにしてみた。何か惹かれるものがあったわけでもなく、消去法でこれになった感じだ。特に、前面の電源ボタンやUSBポートが上を向いているのが気に食わなかった。ホコリが入るのが目に見えているからである。ただ、SOLOを使い続けるのも限界な感じもあるし(可能ではあるが)、SOLOにはないケーブルの裏配線を体験してみたかったので、このケースを選択した。
うだうだ長くなってしまったが、以上という感じだ。
年々感じることが多くなってきたのは、ネットでまともな情報を取るのが難しくなってきているということだ。特に2chや日本のアマゾンのレビューが全くアテにならないことが多く、全く逆のことが書かれていることもあり、むしろ信用できない情報の方が多いのではないかと思わされることが多かった。今回は個人の方のブログやAmazon.comの人気順なんかが大いに参考になった。PC1台を組むのさえ、なかなか情報を集めるのに一苦労するのが2020年現在のインターネット界の状況なのだろうと思う。