IT速報をみたら、未だにこんなスレッドが立っているのである。
以前からなんどもうんざりするくらい繰り返されているいわゆる情強vs情弱の議論のたぐいなのだが、これについては誰がなんと言おうと最初から結論は出ていることを知っておいた方がいい。
MVNOはダマシでしかない。そして、それを颯爽と使いこなしている自分がクールだと思いたい三流＆四流インテリ（＝うすらバカ）をターゲットにしているニューダマシエコノミー（NDE）*1の一つなのである。
理屈はとても簡単だ。MVNOはどの業者も三大キャリア*2の電波や設備を間借りしているにすぎない。最終的にはそのキャリアから自社のネットワークに接続し、インターネットに出ていくのである。
図に書くとこんな感じ。
なので、さすがにどんなバカでも理解できると思うが、このキャリアとMVNO業者の接続の部分をMVNO業者はキャリアにお金を払って買っているのである。もちろん、MVNO業者は薄利多売がナンボの商売なので、少々混んでいようが止まっているんじゃないかというくらい遅くなっていようがそんなことは余裕で気にしていない。だから、（1）ユーザーが増えれば増えるほど、（2）時間帯でトラフィックが増えれば増えるほど、回線は混雑しユーザーの体感スピードは遅くなるのは当たり前の話だ。これを理解できる知能のないやつがネットで小暴れしているのが現状ということになる。
で、じゃあどうすればよいのかという話なのであるが、キャリアにはMVNOに似たセカンドブランドというのがあったりする。これだと、値段はMVNOで品質はキャリアと全く同じなので、携帯にお金をかけたくないという人は基本的にこれ以外の選択肢はないと考えた方がいいと思う。
図にするとさらに明瞭だ。
今のところドコモのセカンドブランドというのはないので、ユーザーはソフトバンクのセカンドブランドであるワイモバイルか、auのセカンドブランドであるUQ mobileを選べばよい。これだとお昼休みや夜のピークタイムに回線が変に遅くなることはない。
という話なのだが、問題はニューダマシエコノミー（NDE）の餌食になっている人ほど頭が悪いので自分の非を認めることができる能力を有していないという点にある。だから、この手の議論はいつも泥沼化するのである。そして、NDEはある意味大きく宗教化しており、それに従属していることで自分がクールだと勘違いする状態の中でお金を吸い上げられまくる仕組みができあがっている。例えば、確かに詐欺ロケットマンの発信している情報は面白いし有益であることが多いのだが、肝心なポイントはそれがどうであろうと儲かっているのは彼だけだという事実である。NDEの仕組みの中では、下々の人間がどう努力しても教祖様に利益を吸い上げられるだけで、信者がヒーローになったり金持ちになったりするチャンスは1%もないのである。
繰り返すが信者はこのヴァーチャルな幸せを教祖様から与えられているので、現状に満足している場合がほとんどだ。だからこの負の蟻地獄から（自発的に）抜け出すのは難しいのである。
テレビが唯一絶対の洗脳装置であった時代は去って、人々がフラット化された情報社会の中で独自の価値観を自由に発信できる時代がやってきたように宣伝されているが、それはただの錯覚に過ぎない*3。多くの人民はより自由により幸せになった気にさせられつつ、日々金銭的だけではなく色んな意味で貧乏になっていっているのに気づいた方がいいのだが・・・*4。MVNOはそういった大きな現象の中の象徴的な動きの一つ*5なのである。
＊2020年5月12日追記：
その後、楽天モバイルもUN-LIMITというサービスを開始して、さらに選択肢が増えた。個人的には、2020年5月12日時点では、楽天UN-LIMITがベストバイかなと思っている。今申し込めば、とりあえず1年間は無料（！）で利用することが可能だ。
