OnePlus 6 購入記1:購入前のゴタク編

年末にOnePlus 6*1を買った。
中国のJoybuyからで、$379(約4万2千円弱)だった。

12月26日に注文して1月3日に受け取ったので1週間ちょいで届いたことになる。正月休みの影響がなければもっと早く届いていただろう。よく言われるJoybuyの発送の遅さは改善されつつあるのかもしれない。

そもそも新しいスマホを買おうと思ったのは、使っていたiPhone 6Sにそれなりに不満があったからだ。スマホとしてはよくできていて、iOSの素性の良さもあり触っているだけで満足感が得られる非常によくできた端末だった*2。ただ、2年近く使ってきてバッテリがへたりはじめてきていたし、何より一番の不満はiTunesを通さないと音楽や動画が端末に送れないことだった。

入手したてのmp3をさくっとスマホに送ってすぐに車の中で聴きたいという場合にiPhoneの場合はいちいちiTunesに曲を登録してiPhoneとsyncさせないといけない*3Androidだと単にPCからコピーするだけなので、その瞬発力には大きな差がある。そしてそれ以上にiTunesを通すことを強制するAppleのやり方は極めて自由度が低くかつ無意味だと感じていた。

そんなわけで長い間次のどの端末を買えばいいのか考えていた。スマートフォンはおそらく自分の人生の中で一番革命的なデバイスであり*4、これ以上の家電には死ぬまで出会うことはないだろう。インターネットをベースに電話のモバイル性を載せ、世界中どこにいてもクイックに必要な情報にアクセスできるようになったんだ・・・。だからそのメリットを最大限に享受すべく金額的にケチるつもりはなかった。購入時点で最高と思われる端末を1年もてばいいというくらいの気持ちで買う*5、という方針を前提に端末選びをしてみたいと思っていた。

ところでそもそもなぜiPhone 6Sを買ったのか*6というと、ヘッドフォン端子があるからだった。例の耳うどんApple信者のシンボルで、俺は信者じゃないんだ・・・*7。自ら奴隷になることを選択しそれを世の中にドヤ顔でアピールするというのは自分の中にはない・・・*8。ヘッドフォン端子は必須だと考えた*9。さらに、iPhone Xのホームボタンを無くした操作性もなんか違うとずっと思っていた*10Apple製品の美しさは見た目よりも洗練されたユーザーインターフェースにあると思っていたのだが、iPhone X以降のプロダクトではそれは見事に破壊されている*11

ジョブズが亡くなってからのAppleの迷走はいよいよ顕著になってきて、今年はさすがに信者間でもなんだかなーという声が表に出てくるようになった。

「XRとXSってどっちが偉いんですか?」という質問が携帯ショップで飛び交うようになり*12、「XS Max」という持ってることが恥ずかしい名前のついた端末も発売された*13Appleのよさの一つはドイツのミニマルデザインを起源にした何事にもシンプルな製品づくりだったはずなのだが・・・。「どんなに高かろうと、どんなにダサかろうと信者はついてきてくれるので適当になんか出しとけ」*14というAppleの態度は2018年でここまで露骨になり、元々信者じゃない自分は醒めた目で唖然とするばかりだった・・・。Appleの製品やそれを使うという行為が未だにクールなのかもしれないが、それであんたらの人生はそんなにクールになってないことにみんな気づけよな・・・。

ただ、実際は自分の使い方だとiPhone 8あたりでもやりたいことはほぼできる*15ので6Sからの機種変更でお茶を濁すということも考えた。ヘッドフォン端子はないが、それ以外はサイズ含めてほぼ変わりないので1年くらいはこれでごまかしつつやり過ごすという手もあるかと思っていた。なにより、iPhoneに乗り換える場合はデータの移行に頭を悩ませることはない。

ということで、各電気店や携帯ショップをまわってみたのだが、まずどのキャリアもiPhone 8の64GBしか在庫になく256GBはどうも入荷する予定もないらしいとのことだった。一括ゼロ円や8万円キャッシュバック等、魅力的なオファーをいろいろもらったのだが、今後のAppleに期待が持てないことや上記の機能面でのイマイチさもあり、お店にいっては決めきれないで帰ってくるということを繰り返していたのだった。

そんな中、Joybuyを毎日チェックしているとOnePlus 6のセールがはじまった。ギークのみなさんのレビューを見ると、新しい6Tよりも6の方が評価が高かった*16のでタイミングが合えば購入してもいいかなと思っていた端末だった。スペックは未だに最強だし、独自にチューニングされたOxygenOSにも興味があった。

そんなわけで4万円強という失敗しても納得できるかなという金額もあり、今が底値だろうという推測もあり、さらにJoybuyからの購入という新しい体験もしたくなり、年末にOnePlus 6をポチったのだった。哀しみを伴う購入だった。ほんとならiPhoneを使い続けたかったし、Androidを買うならXperiaを使ってみたかった*17。でも両社とも魅力的な製品を全く出せていないのである。だったら、日々活発にプロダクトの更新を続け、自分たちがやっていることの熱意が熱く伝わってくる中華プロダクトの一つを使ってみようと思ったのである。

*1:OnePlusという社名の6というモデルなので、OnePlusと6の間にはスペースが空く、しかしこれのせいで検索のヒット率が下がっていると思う

*2:この時点では速度的にも全く不満がない、と思って使っていた

*3:動画の転送はさらにもう少し面倒くさい

*4:好きかどうかはまた別である

*5:だからといって高ければいい、というものでもないのがこの分野の面白いところだよね

*6:確か、購入時にはiPhone 7が出ていたし、さらにiPhone 8もアナウンスされていたはず

*7:ユーザー歴は25年以上だけどね・・・

*8:それにもはやAppleなんてかっこよくもなんともない

*9:愛用しているAKGのイヤホンの音質が好きなので使い続けたいというのもある

*10:フリック入力もやらない派で、基本的に新しい操作方法を覚えるのは初老のオッサンにはしんどくなってきている

*11:今じゃAndroidの方がよっぽど直感的で操作性に優れている

*12:未だにどっちが偉いのかわからない(し、どうでもいい)

*13:さすがに中華でもこんなダサいネーミングしないだろ

*14:その適当さの最たるものがXRで中身はXとほとんど変わらないらしい

*15:InstagramTwitterもやらないのでカメラの性能も基本どうでもいい

*16:6Tにはヘッドフォン端子がない

*17:XperiaはXZ2、XZ3ともにデザインがいけていない、なんか所有する喜びを全く感じさせてくれない凡庸さが特徴な端末