エンジンオイルの闇?(というか日本の自動車業界ってほんとクソっていうか・・・)

そんなわけで、某YouTubeの動画が発端となって、日本で売られているエンジンオイルについて静かな議論が巻き起こっているのである。


渦中の某YouTubeチャンネルの基本的な主張は、「アメリカ産オイルこそが最強で、日本で売られている物はライセンス生産で名前だけが一緒で中身は似て非なるもの(早い話がニセモノ)」といったような内容である。


さらに、自分が深刻だなと思ったのは「結局、色々なメーカーやブランドがあるが、ベースオイルは全部一緒(=なので基本どれを買っても一緒)」という部分である。


これには自分は心当たりがあったので、「やっぱりそうか」と思ったのである。長年の謎だったのだが、なぜに日本で売っているオイルはどのオイルでも「2,500kmくらい走ると急にガクンと性能が落ちて、エンジンが吹けなくなる」という現象が出るのが不思議だったのだ。


これは「ベースオイルの質が悪く劣化が早い」というのが基本的な原因らしい。さらに、日本のオイルを入れた場合は油膜が弱いのでエンジンにもいいことがないらしいのである(金属の摩耗が発生しまくる)。加えて、適当にブチこまれている添加剤は煤の元になってしまうらしく、ここまでわかってしまうと、そんなものを愛車に入れているのは気が狂っていると思わされるレベルである。


それにしても、巨大カー用品店で壁一面に陳列されているオイルはどれもほとんど中身が同じ(しかもベースオイルを作ることのできるプラントが日本にないので、ほとんどは韓国か中国からの輸入らしい、日本ではそれに添加剤をブレンドしているだけ=なので全部同じになりやすいという理屈)で、しかも品質が悪い、というのはなかなかに衝撃的な事実である。これが日本の自動車業界の現実である。


上に書いた、「2,500kmくらい走ると急にガクンと性能が落ちて」というのは、主にいわゆる「熱ダレ」に起因するものらしい。熱にオイルの性能が破壊されるわけだ。


また、現在のオイルのグレードは1から5まであって、3からがいわゆる化学合成油と呼ばれるものなのだが、

  • グレード3 → 昔、鉱物油と呼ばれていたものが、ある日突然化学合成油と呼んでよくなったものらしい、まあダマシの一つと思っていいだろう(わかっていて使うなら問題ないが、あえて選ぶか?というと微妙)、このグレードの中でもピンからキリまであるらしく、その振れ幅は異常に広いらしい
  • グレード4 → PAO(ポリアルファオレフィン)がベースオイルとなっているもの、これが熱に強く、ロングライフであるらしい
  • グレード5 → エステルベース、値段は高いが熱に弱い(=ターボ車には向いてない)、正直、普段使う車に入れるメリットは皆無、それにしても「値段は高いが熱に弱い」って、なにそれ・・・

という感じで、値段に関係なくちゃんとしたオイルを選ぶのであればPAOベースのオイル一択という感じだ。また、日本のオイルはこのグレードさえちゃんと表示できてないオイルがほぼ全てであって、そのどうしようのなさを加速させている感がある。


で、このPAOについても品質にはかなりバラつきがあるらしく、注意が必要なようだ。


ということなので、ここまでをまとめると、何をどう考えても「アメリカで売っているPAOベースのオイルを選ぶのが、まともな精神の人間の取るべき行動」ということになると思う。値段を考えなければ。





とまあ、学ぶところの大きい今回の騒動なのであるが、この某チャンネルもそれなりにかぐわしいというか疑問が多く、

  • そもそも、他人の批判ばかりしていて、自分たちの商品(どんな名前の商品があって、それがどんなグレードで、どういう車に向いているか)を全く説明できていない(マジで今のところゼロ秒、ここらへんの精神性が理解できない)
  • アメリカ産オイルが最高!とか言っておいて、マレーシア産オイルを主力商品として売っているっぽい(そもそも本国ではそんなもの売ってない、しかもセミシンセを100%化学合成と言ってるような・・・)
  • 「ロイヤルパープルは高いので、それよりもウチのを使った方がコスパがいい」とか言っているが、どう考えてもロイヤルパープルより値段が高い


などなど、見てて「ん?」と思うことがいっぱいあり、改めて、車に関わっている人というのは、信用ならない人が多いのだなあと思わされたりもするのである。


*2024年04月14日追記:

この件、ますます混迷を深めてまして、というか売ってる側がわけのわからん釈明動画を出していますが、ホームページを確認すると、今回の釈明動画でグレード2プラスと言っている物を100%合成として売っていたりと、なんだか怪しさが満点というか、かえって疑惑を自らが深めています。それでも、日本で売っているオイルよりもずっとマシらしいのが、さらに問題を複雑にさせていたりして、だまされて買ってしまった人たちは「まあ品質は問題ないんだけさ・・・」みたいな状態になっています。

なのですが、そもそもリッター3,300円もするので、これなら並行でもなく正規輸入のロイヤルパープルのHPS(これは諸説ありますがグループ4とみていいでしょう)を買うことができるので、とにかく怪しい人たちからは早いとこ逃げて普通にロイパを使った方がいいでしょう。ロイヤルパープル、最高にいいですよ。トルクフルな走りを一回体験するとやめられません。





ただし、トルコンオイル(ATF)やギアオイルを含めて、日本のオイルは基本ダマシということをちゃんと説明してくれたのは消費者にとってはありがたいばかりなのである。また、そんな粗悪なオイルによって引き起こされる様々な弊害、特にディーゼル車のDPF詰まりについては、その原因が粗悪なオイルだとしたら、本当にタチが悪いと思う。長年、煤が問題となっているマツダ車なんかは、ちゃんとしたオイルを入れてあげれば問題は出なくなるのだろうか?


また、動画内では軽く触れられただけだったが、ちょっと前のホンダ車の有名なCVTジャダーも、そもそもCVTオイルの選択を間違えていた(合わないオイルを入れていた)のが原因らしい。これって、普通の国だったら間違いなくリコールというか集団訴訟をくらっている話である。本当に日本の車メーカーって誠意がないというか、普通に人として終わっていると思ってしまうのだが(宗一郎が泣くよな)、これがジャップランドの生命線、基幹産業の体質なのである。


しかし、他国と比べて粗悪なオイルを売っておけば、交換回数が増えてウハウハだし、そのうちDPFも詰まって30万くらいの整備が必要だよねー、CVTもぶっ壊れるから買い替えサイクルもATの時より縮まってすごいよねー、というのは普通に詐欺なんじゃないだろうか?これをメーカーぐるみどころか、国ぐるみでやっているのが、ジャップランドという国である。そして、哀れな人民はそんなことも知らずにバカだから「日本車って壊れなくてサイコー♪」とか言っているのである。そりゃ、3年から5年おきに買い替えていれば壊れないだろうよ。そんなことにも気づけないって・・・。メーカーもメーカーなら、盲信してダマされ続けている人民も人民である。本当にジャップというのはおめでたい民族である。





そんな騒動をみつつ、自分はちょっと前からロイヤルパープルに愛車のオイルを切り替えたのである。効果はまだあまりわかってないが(そもそもそこそこいいオイルをいれていたので)、エンジンの調子はよく非常に静かである(3,000kmであたりでどうなるかが知りたいところ)。また、ロイヤルパープルにたどり着くまでに色々なオイルを試してきたが、その中で、唯一イエローハットのオリジナルブランドのMAGMAXプレミアムというオイルは他と比べて圧倒的に優れていたことも記しておきたい。ただし、その優秀さを実感しながらも、同時に「こんないいオイルをこんなに安価に提供していたって頭の悪いジャップ民にはその良さは理解されないだろうな・・・」と思っていたりもしたのである。MAGMAXプレミアムは非常にオススメであり、そんな一企業の良心が少しでも理解されればいいと願っているのである。


ロイヤルパープルについても、正規輸入業者と並行輸入業者が長年バトルしていて、ここらへんについてもジャップの陰湿さというかウエットさがあふれ出ていてウンザリさせられるのだが(別にケンカする必要なんてどこにもないと思うのだけど、あと正規の業者の方もいまいち商売が下手だと思う)、そういうのは気にせず、普通の精神性で普通の商売をしているところから買えば問題はないのである(自分は1QT3千円ちょっとの業者を利用)。また、ジャップブランドのオイルと比べてだいたい倍くらいの距離は持つので、交換時期が今まで2回だったものを1回に出来たと思うと、さほどコストアップした感じもないのである。



*ロイヤルパープルでさえ、本国では10ドルで買えちゃうっていう、アメリカってすごいですよね・・・、あと日本国内の販売価格との差もなかなか・・・、なぜか正規業者も並行業者も輸入していない粘度があるのも謎・・・


2024年の現時点で、ジャップランドでまともなエンジンオイルを調達しようとすれば、入手のしやすさや値段等も考慮するとロイヤルパープル一択になってしまうと思う。もう少し選択の範囲が広がることを切に願っているし、できれば大手カー用品店の量り売りでまともなオイルを売ってくれるようになることを強く望みたいのである(そもそも、こんなにギャーギャー騒いでいるアメリカのオイルって1QTで10ドルしないですからね・・・)。





まあ、そんな感じで、エンジンオイルの闇というか、自分の中では日本の腐りきった車業界の闇の一つという感じなのである。なぜなら、超巨大な会社のサジ加減一つでこんなことなら状況を一夜にして変えることができるであろうからである。


だがしかし、そんなことが起ころうはずもなく、明日もあさっても老人の運転した某車種が暴走し人混みに突入し(自動運転の前にこれの対策しろよ笑)、カタログ燃費だけをよくするためだけに、鉄板ペラペラの走る棺桶みたいな車が売れ(これを車内ひろーい!って思っちゃう人がほとんどなのが怖いですよね・・・)、さらなるカタログ燃費だけをよくするためだけにCVTというクソ変速機(変速しないけど)を搭載し(CVTなのでAT車よりも寿命が短く、乗り換えサイクルが短縮されバッチリ!というのがやつらの魂胆です)、政府は古い車の税金をあげてムダな買い替えを促し、自動車評論家は「こんな車誰も買わねーよ!」という車を2台並べて比較動画を出し(あれは誰得なんですかね?そもそも動画としてつまんないし、普通にCクラスと3シリーズとクラウンの比較動画ってほんと出ない)、ジムニーでオフロードや林道に入って行くレビュー動画をあげてしまうのである(ジムニー乗ってる99.999%の人はオフロードや林道行かないのよ・・・、ジャップランドでまともな四駆の車が売ってないから仕方なく買ってるだけ)。

*ちなみに、2024年3月現在は、クソ野郎共がこぞって三菱トライトンでオフロード走ってる動画あげてますよね・・・、誰がトライトンでオフロード行くんだよ笑


まあそれでも生活必需品なので車は売れるのであろうから、業界は回っていくのである。でもオイル一つとってもこんなに精神性が違うように、一つの文化としての車文化はジャップランドには存在しないのだろう。あるのは、好き勝手に儲け放題の巨大企業とそれになんの疑問もなく従属するジャップ民の姿である。誰に頼まれてもいないのに、クソみたいな信仰心をぼったくりのメーカーに持ってしまうということが、どれだけ愚かなことかは、学校では教えてくれないとはいえ、おめでたいを通り越してバカのさらに向こう側という感じである。闇を作り出しているのは企業だが、それを頼まれてもいないのに進んでせっせと支えているのは他ならないジャップ民のみなさんなのである。