天才高橋洋一vsその他の無能経済学者2022

というわけで、筆者はここ数年高橋洋一氏の発言は可能な限り見たり聞いたりするようにしてきたのである。なぜなら彼だけが「じゃあどうすればいいのか?」ということについて明確な解を自分の中に持っており、いかなる質問疑問に対して即座にどうすればいいのかを回答できる経済学者であるからだ。


*過去にもこんな↓エントリを書いています


なぜ日本の大学教授とかそこらへんの人間がクソの役にも立たないのかは、↓の項で詳しく述べたが、


改めて我々は最近の歴史の中でも、(1)福島第一原発が爆発した時、(2)コロ助ウイルスが流行した時、(3)そしてウクライナ戦争が起こった時(これは今でも継続中)に日本の学術機関の人間がいかになんの役にも立たないのかを唖然として目の当たりにしてきたばかりである。彼ら彼女らが我々の眼の前でやってのけたのは、すごく簡単なことをさも難しそうに語り、自分の考えがなく現実社会では何の役にも立たない存在であることを露呈し、自分の発言には何があろうと責任を持たない、という極めて私的なアクションだったのである*1。特に(3)に関連してこの後、台湾周りの情勢は極めて不安定になっていくはずである。だがしかし、いつまで経っても学術機関からは何をどうすればいいのかという提案や指針が発せられることはないだろう。彼ら彼女らのシノギは「海外(特に欧米笑)の偉い人の意見を日本語に訳して、それを自分の研究として発表すること」であるからだ。だから、ドメスティックな日本で独自に起こっている事象や問題についてなんらかの対応を行うという能力はないのである。


そんな中、日本で最も無能が集まる学術クラスタは間違いなく経済学の分野なのである。それはどんなに権威のある人がそうではないとわめこうが怒り狂おうが「過去30年日本だけが他の先進国に経済面で取り残された」という事実が証明しているのである(それにしてもマジで彼ら彼女らは30年間何をどうやって過ごしていたのか、寝ていたのか?)。そして、未だにその問題に対してどうすればいいのかを「積極的に」発信しているのは、高橋洋一氏しかいないのである。


そんな絶望的な状況の中、過去にたまに高橋氏に食ってかかる経済学者が出ては消えてきた。多くは、氏の発言について違う違うと食ってかかるだけで、「じゃあ何がどう間違っていて、どうすればいいのか?」を説明できるほど頭が良くはなかったので、結果的に氏がメディアでの最前線で生き残り続けてきたのである。特に氏が頻繁におっしゃっているように日本の経済学者は経済学を学んだだけで数学をちゃんと学んでいないので、計算ができないというのが欠点らしい。


瞬殺大会の例をどうぞ・・・


だがしかし、氏をずっと追いかけてきた筆者でも長らく「あれ?」と思ってきた件について、最近それなりの反論が出てきた。今回はそれをこのタイミングでまとめておこうと思ったのである。ネタは2つある。




1. バランスシートの件


これは、高橋氏の主張の根幹を成すもので、「日本という国の資産と負債をバランスシートで見ると負債の方が少なく、日本はまだまだ国債を発行することができる」といった内容であるが、つい先月、池田信夫氏が「彼が言うバランスシートそもそもがおかしい」という記事を書いている。



*こちら↑の記事ではコメント欄で一般人にカウンターロケットパンチをあびており、そちらも一つの知識として必読の内容です(こういう綿密な部分が高橋洋一以外の学者はほんとにスカスカなのよね、一般人に指摘されるって・・・)



これは、まあまあ珍しく、何がどう間違っているのかを解説しているので、非常に楽しく読ませて頂いた。正直、内容にはもうちょっと厚みがあった方がいいと思うのだが(そこを有料の記事で補おうとする精神性に、このクラスタの構造的弱さが見えるわけで、そもそもこんな2つの異なるブログに記事を分散させないで数十ページになってもいいからきちんと論破するべきなのだ、日本のためにも今回きちんと決着をつけるべきなのである、まあできないからやらないのだろうが)、vs高橋洋一氏ということを考えると出てきただけでもレアに思うほどのありがたさである。


池田氏によると結論として現在日本は540兆円の債務超過だというが、無学な筆者にはどちらが正しいのかは全くわからない。もし、本当に540兆円債務超過しているのなら、この国は間違いなく終わっている。本当に終わっているのだろうか?


*2022年06月09日追記:

ちなみに、この件がプチバズりしたのは、このツイートが発端。


学者というよりはツイッター芸人だからこういうリアクションになっちゃうわけで・・・。我々のような知能の低い底辺層が求めているのは、こういう刹那的な罵倒ではなく、長くてもきちんと論理だっており、かつ、恒久的に参照できる反論記事なんだけどなー。ツイッターが人生の中心になってはいけない一つの例ですよね・・・。これではツイッターに巣食う三流四流インテリにはウケても一般社会にはつめ跡は残らない・・・。




2. 最近の急速な円安の件


これについては、高橋氏は「為替についてはマネタリーベースの差で決まる」(=ソロスチャート)という発言を最近の円安が加速したタイミングで各メディアで何度も発言している。この氏の主張に対して、飯田泰之氏が高橋氏と一緒に出演した2022年5月20日虎ノ門ニュースというYouTube番組で高橋氏の発言にかぶせる形で否定したのだ。


詳しくは飯田氏のnoteに氏が自ら詳細な解説を書いてくれている。


飯田氏の主張は「2国間の為替は金融政策動向で決まる」というものであり、高橋氏のソロスチャート理論は「ただの偶然」と書いている。


このnoteの記事もvs高橋洋一氏としては珍しく実際の説得力のあるデータで反論が行われており、知能の低い筆者でも飯田氏の理屈の方が正しそうなことが理解できた。


*ただし、この氏の記事はなぜか句読点がコンマとピリオドになっており非常に読みづらい。業界的にそうしなければならない慣習でもあるのだろうか?ないとしたら、こういうところにもダメな業界の精神性が表れている。他人とちょっと違うスペシャルな自分を社会に誇ることが許されるのは中学校二年生までである(良い子のみなさんにはぜひ覚えておいてほしいが、マルチバイトの言語の場合はカッコや句読点もマルチバイトで書いた方が断然読みやすくなります)。


だとしたら、高橋氏はなぜに未だにこんな主張を繰り返しているのだろうか?というのが新たな疑問として湧いてくるのだが、それについてはもうちょっと円安の動向を見守りながら氏の発言をフォローしていきたいと思っている。





という感じで、日本の経済をどうやって立て直せばいいのか?という、憲法改正なんかよりもなによりも早急に対策を行わければならない(だって30年放置されていたわけで)今最大の懸案について10年近くたった一人で無双してきた高橋洋一氏のコアになる主張について、最近になって急にまともな反論が出てきたのである。池田氏の方は記事的というか読み物としては極めて弱く見えてしまうが、それでも「世界ではじめて政府のバランスシートを作った」というのが自慢の高橋氏の主張に対するカウンターとしてはヘロヘロではあるが矢が刺さった感じである。


高橋氏は最近の自民党の勉強会での公演でも非常に質が高く、かつ、わかりやすいご自身の主張を述べており(集大成的で非常に素晴らしい公演でした)、



*NAIRUを計算できるのは日本には5人ほどしかいないと氏は述べているが本当なのだろうか?だとしたら、ちょっとショボすぎませんかね???


例えトンデモだろうがナニだろうが、他の無能どもの体系化には程遠いまとまってない意見よりは、彼の意見をフォローするしかないのが現状である。


今回記事でとりあげたように、他の経済学者がデータや反論つきで高橋洋一氏の理論に切り込んでくるのは国民としては選択肢が増えるので大歓迎である。ひたすらこの高橋氏とのマッチアップを繰り返すのが、日本経済を救う最上の方法なのではないだろうか?と思うくらい、現状はオルタナティブがないという状況である。この潮流が止まらないように氏以外の学者も頑張ってほしいものである。もし高橋氏に対する彼ら彼女らの正解が消費税増税だとしたら、そんなのは生まれたての子供でも実行可能な政策であり、一番彼ら彼女らが避けたい無能の証明になってしまうのである。


*2022年06月09日追記:

アホな筆者が今一番わからないのは、「政府が金利を上げると、国債の利払いも増えてしまうので、日本は金利を上げることができない、詰んでいる」という意見に対するものです。この場合、日銀が払う金利はどこに行くのでしょうか?それが国に入るのなら利払いもグルグルしているので無問題ではないのでしょうか?どんなに手を尽くして記事やツイッターをあたってもこれに対する答えがなく、ただただみんな詰んでいると大騒ぎしているだけなのです。アホにもわかりやすく説明する義務が頭のいい人にはあると思うのですが、そんなプロフェッショナルな人がいまいち見当たりません(というか単に自分がバカすぎるのですが)。

*2022年07月30日追記:

池田氏はまたこんなことをツイートしていますが、ツイッタラーではない人が本当に知りたいのは、繰り返しますが「じゃあ何が具体的に間違いで、どうすればよかったのか」という代替案です。これでは、ただの罵倒でしかなく、アベガー系のパヨクと変わりません。

こういうツイートを見る度に、高橋氏の偉大さを逆に感じてしまう今日この頃です。しかし、経済学というのはまともな学者が本当に存在しないのでしょうか?人間性だけでなく、学術的にも稚拙な人しか見当たらないような気がします。

*2022年08月12日追記:

なんと、あのデビッドアトキンソン御大も高橋洋一ディスに参戦されました。

彼も氏が最も見下すド文系の人であるのですが、はてさて他の人と違ってきちんと体系立てて氏のどこがどう間違っているのかを指摘できるのでしょうか?

様々な意見が出されるのは国民としては大歓迎です。

*2022年08月15日追記:

デビッドアトキンソン御大は最近「中小企業を潰せと言ったことは一度もない。経営者はギリギリの“筋トレ”を」という自身に対する記事をリツイートしましたが、長年主張してきた中身を大幅に偏向させているように感じ、非常に驚かされました。

念のためwikiを確認してみると、


それができない中小企業は、どうすべきか。誤解を恐れずに言うと、消えてもらうしかありません。とくに数を減らすべきは小規模事業者でしょう。

とか、

人口減少の観点からして、小規模事業者の中でも中堅企業にはならない、なろうとしない、慢性的な赤字企業はただの寄生虫ですから、退場してもらったほうがいい。

これを、「言ったことは一度もない。」と言い切れる精神性はどういうものなのでしょうか。しかも、菅首相のブレーンとしてそれを積極的に推し進めようとしていたのでは。

確かに、ブラック環境で万年赤字で税金も払わない企業というのはあまり存在価値がありませんが、それだってその経営者やあえてそこを選んで働いている労働者の自由です。悪い多様性かもしれませんが、それが多様性と言うものです。

以前にも書きましたが、ソニーだってホンダだって最初はただの町ベンチャーだったわけで、中小企業こそ大切にしなくてはいけない存在だったりします。特にIT化やAI化が進んだ昨今ならなおさらです。それとブラック企業の件は分けて考えるべきであるし、人手不足の今、自然淘汰はいずれ勝手にはじまっていくでしょうし、そんな部分にわざわざ政府が政策としてヒステリックな対策を打ち出していく必要性はどう考えても高くないと思われます。

ここらへんの問題は全て「雇用の流動化」に基する話であり、解雇規制を撤廃すればいいだけの話です。そんなに、欧米欧米言うのなら解雇規制も欧米並笑(ちなみに国によって全然違います)にすればいいのです。例えばアメリカなんかから見ると、日本はほぼ全ての従業員が公務員のような守られ方をしています。これではなんでもアリのアメリカに勝てるわけがないというのは、少々賢い子供ですら分かる自明の理屈です。日本経済のポイントは何よりもここなのです。

*2022年08月19日追記:

デビッドアトキンソン御大はここ最近のツイートで、「消費税によって日本経済が成長しないとは、ただのデマ。」という興味深いツイートをしています。

だとしたら消費税を30%にあげてもインパクトが出ないことになりますが、そこはどうなのでしょうか。

というのと、イギリスの様に支配階級がはっきりしていて、彼らのさじ加減で経済政策や人口の調整をどうとでもできる社会(いわゆる「Crony capitalism」の一種ですね)と比べてもあまり意味がないと思われるのですが(こういう社会では下層階級になればなるほど右翼的に国を愛し、盲目的にお上に従う精神性を持ちます、なので、いわゆるパヨク的な人間をイギリスで見ることは稀です)、「人口減が日本最大の問題(他の問題はこれに比べると些細な話)」という彼のコアとなる主張とつながるご意見になるのかと思います。非常に興味深いです。

ちなみにイギリスの人口は日本のちょうど半分くらいの6.7千万人です。

*2022年10月14日追記:

アトキンソン御大は相変わらず「私は、中小企業を淘汰すると言ったことはない。」と御自分で発信されています。

しかも最近その積極さが増しているように感じますが、何か理由があるのでしょうか。

また、ちょっとググっただけでも、

こんな記事が出てきます。

軽く引用すると、

「日本は、2060年までに中小企業の数を現在の半分以下、160万社程度まで減らすべきである」。そんな「中小企業淘汰論」を主張し、経済界で話題を呼んでいる人物がいる。

「中小企業こそが日本経済の停滞の原因であり、再浮揚のためにはその淘汰が不可欠」。これがこの本の骨子だ。

日本のために中小企業は半分消えていい――。一昔前の日本であれば確実に炎上したはずのアトキンソン流経済再生法。だが現実には、炎上どころか評判がいい。

と、「私は、中小企業を淘汰すると言ったことはない。」という主張と真逆のことが書いてあります。だとしたら、この日経新聞の記事は悪質な捏造記事ということなのでしょうか?

もし、この記事がデマであるのなら、しっかりと日経新聞を訴えて、「私は、中小企業を淘汰すると言ったことはない。」というご自身の主張の正しさを法廷ではっきりさせるべきだと思います。

もちろん、御大だけではなくクソみたいな企業は淘汰されて、優秀な企業に優秀な人材が集まって、生産性の高い仕事をすることがマシであり、日本にとってもよい事なのは誰にもわかっていることです。子供にだって理解できる話です。

だがしかし、そう言った議論とは別に「私は、中小企業を淘汰すると言ったことはない。」との主張に強い違和感を感じる方が多いのではないでしょうか。この違和感を解消しない限り、御大の諸説が説得力を持ち得るのは非常に厳しいように思います。

*2022年11月02日追記:

高橋洋一先生は、ご自身のYouTubeチャンネルに「トラス政権下でなぜポンドが暴落したか」を「減税したからではない、それは間違いである」(これは多くのメディアがそう主張している)と解説している動画をアップしました。

これは、図解入りで非常にわかりやすく、極めて理路整然としていて素晴らしい解説でした。自分のような無学な者が求めているのは正にこういった解説です。EU離脱の影響が大きかったというのは、少なくとも自分は他の人が言及しているのを見たことがありません。

他の無能学者たちもこういった解説をわかりやすくしてくれればいいのですが。まあ、できないからやらないのをわかっていて書いてしまいました。

*2022年11月11日追記:

アトキンソン御大はなんと「積極財政派は逃げています。」とのご高説をツイッターに投稿されておりました。

これは、つまり「高橋洋一は私の意見に反論できない、よって議論を避けているのだ」という主張と読み替えてもよさそうです。別に高橋先生に限定する必要はありませんが、他の経済学者はただの無能な雑魚ですから。

ということで高橋洋一チャンネルという素晴らしい場所があるのですから、何日に渡っても構わないので、しっかりと討論をしてもらえないでしょうか。

高橋先生は役人気質なところもあり、逃げるのが早いという一面もありますが、御大とのマッチアップからスタコラと逃げるような人物ではないでしょう。

最近のアトキンソン御大は、「消費税を廃止しても意味がない」「MMTは理論として破綻している」という旨のツイートを壊れたロボットのように繰り返してますが、日本人のマジョリティーは誰もそんなことを主張しておらず(まあ某極左政党の公約だったりしますが・・・)、存在しない敵に向かって戦おうとするドンキホーテの様な状態になっています。これが「それができない中小企業は、どうすべきか。誤解を恐れずに言うと、消えてもらうしかありません。とくに数を減らすべきは小規模事業者でしょう。」という過去の発言から視線をそらせようするテクニックではないといいのですが。

*1:まあ、だからいわゆるパヨクのクラスタと相性がいいわけで