というわけで、8月に発注したThinkPad T14 Gen3(AMD)が届いたのである。ギリギリで深センのロックダウンや台風14号をすり抜けてよくここまでやってきてくれたという感じなのである。
時系列的なものを簡単にまとめると、
日時 | イベント | 備考 |
---|---|---|
8/26 | 発注 | |
9/9 | 発送 | CEVAに引き渡し、きっちり2週間で発送されたことに |
9/14 | 上海から関空に発送 | お前ら中秋節でサボってただろ&なぜに関空・・・? |
9/15 | 関空から成田に陸送 | なぜに・・・ |
9/15 | 日通NECロジスティックスに引き渡され | |
9/16 | 日通NECロジスティックスからヤマトに引き渡され | この1日の間はなんなのか・・・ |
9/18 | 到着 |
という感じで、発注から3週間と2日で到着したことになる。しかも、中秋節での変なラグを考えると実質は3週間を切って届けることが可能なようだ。他の方だと2ヶ月くらいかかっているようなので、ハニャハニャにホニョホニョしたのはいちおう効果があったようだ。
そんなわけで、届いてからさっそくSSDを換装してWindows10をインストールしてみた。
入れ替える前のThinkPad T14 Gen1(AMD)と比較した簡単なインプレッションはこんな感じである。
- 一番肝心な速度に関しては正直、Gen1と全く体感が変わらない(まあこれはCPUが世代が変わっただけでほぼ同性能なので当たり前っちゃあ当たり前なのだが)
- また、購入したみなさんがおっしゃっているディスプレイ縦横比が16:9から16:10に変わったのも自分的には何とも思わない(特に嬉しいとも思わない)
- 今のところ一番ナイスだと思ったのは本体が若干ざらざらした素材に変わって、指紋や手の脂の跡が残りづらくなったこと(そんだけ?という気もするけど・・・)
- 本体は若干小さくなったが指一本分くらいなので嬉しいとまでは小さくなっていない
- 上記に関連して、キーボードの右端側が小さくなったという不満がユーザーさんから上がっているが、自分はUSキーボードなのでそれも全く関係ない
- 重量も約1.57kgから約1.32kgに軽くなったはずだが、両手に持っても全くその差はわからない
- スピーカーは音はよくなっていないが、ちゃんと本体の上側から音が出るようになったのでかなり聞きやすくなった(やっぱり音に関してはMacBook Proなんかの偉大さってのはありますよね・・・、それと比べるとこのマシンの音質はただ音が鳴っているだけというレベルです)
- BIOSの出来は海外のフォーラムで報告されているようにバグも多く出来が悪そうであり(現時点での最新ファームは1.17)、それを実感するのはブート時の変なラグというか遅さである、ブートに対する時間はGen1よりも明らかにかかるようになった(まあ、BIOSが熟成されるのを待ちますか・・・)
- ちょっとだけ気になっていたTDPが上がったことによって発生するかもしれない熱は今のところそんなに変わらない感じ、Gen1も熱くなる時はなっていたので(両マシンとも特に負荷をかけなければほんのり暖かくなるレベル)
*2022年11月23日追記:
その1の方に詳しく書きましたが、自分が選択した省電力バージョンのLCDパネルはとてつもない真っ黄色の尿液晶でした。これだけは絶対に選択してはいけません。くれぐれもご注意を。
自分はこの液晶では仕事ができないので、T14 Gen1を使い続けることになりそうです(つまり購入自体が全くのムダ)。繰り返しますが、くれぐれもご注意下さい。さすがに懲りたのでレノボジャパンからは今後永久に買い物をしません。アップルに移行します。世の中には極力関わらない方がいい人物や団体が残念ながら存在するのです。
という感じでマジで買い替える必要あったのか?と問い詰められると何も言い返せない状態である。まあ、前モデルはそろそろバッテリーもヘタってくるだろうし、そういうのもあって買い替えた方がいいよねーと思うようにしているのである(ちなみに、バッテリーは某レノボ様のご好意で1年ほど前に新品交換されている笑)。
インプレッションとは別に冷静にこのThinkPad T14 Gen3(AMD)を考察すると、冒頭に記したように、正にこの数年続いてきたコロ助騒動とその影響を強く反映したモデルではあるなーと思うのである。半導体不足や値段の高騰等は正にその影響そのものである。だから、今回は買えただけで、ちゃんと届いただけで、ヨシとした方がいいと思うのである。
また、前回もうっすらと書いたが、セットアップしながら「ThinkPadを買うのはこれで最後かな・・・」と改めて思ったりもした。もうそんなに、ThinkPadをあえて選択するメリットは多くはないのである。「昔はよかったのだが」と思ってしまうポイントが多すぎるのである。もう昔のような最強&最高のメルセデスのような存在ではなくなってしまったのである。
簡単にまとめると、
- SSDやメモリどころか、キーボードまで自分で自由に変更することができるハードウェア面の柔軟性はもはやなくなってしまった(しかもわざとそうしているところが・・・)
- サポートが不必要にケンカ腰でサポートになっていない(これは某組織がレノボにjoinしてからはじまりました、パーツを交換しないで済ませたら手柄になるのかどうかは知りませんが、言葉遣いも対応もこの人たちが関わりだしてから最悪になりました)
- X1 Carbonと今回買ったT14等に代表されるラインアップの整理されてなさからくる迷走感(誰もがX1 CarbonにRJ45のポートつけれよ!と思っているでしょうね・・・)
あたりが声を大にして世に訴えたい残念ポイントである。特に、2番目に書いた某組織がレノボのサポートラインに入って、なぜかケンカ腰のサポートを繰り出してくるようになったのは、日本の没落とシンクロするような残念ポイントである。自分は、このサポートと電話して「このまま電話で話してたってしょうがないですからとりあえず本体送ってみたらどーすか笑?」と言われたことさえある。他にもわざわざこちらに電話してきてまでケンカ腰の口調でサポートを拒否られたこともあり(なんか拒否ったらパーツ代を節約したことになってほめられたりする仕組みがあるんですかね?それともこの会社の体質?土地柄?)、開いた口がふさがらないどころか、非常に深いあきらめを感じ、極力関わらないことにした方がいいと思っているのである。ここは、アップルのサポートと比較してしまうと正に天国と地獄の違いがあり(アップルのサポートは非常に人間味があるというか、ある意味賢いというか、話せばわかりあえる感じです)、あえてThinkPadを選ぶどころか、可能であれば避けた方がいいと言えるポイントなのである。ThinkPadを購入する方はサポートは最初からないものと思って買った方が精神衛生上いいと思われる(ちなみにこういったやつらにありがちな行動なのだが、こいつらがサポートをハンドリングしたおかげでこんなにサポートがよくなりましたという記事をネット雑誌になんかに書かせたりしていて本当に悪質な体質があるような気がします、ビジネスとしてのコストを考えた上でのサービスレベルの設定と単に性格悪いだけを完全にはき違えています)。
それだけではなく、この某組織は組み立てでも余計なことをして、ある時から「XX生産モデル」というのがThinkPadのカスタマイズに割り込んでくるようになり、ますますThinkPadを購入するモチベーションを破壊してくれることになった。ちょっと考えただけでも、
- こいつらのせいで一般的にはUSキーボードが選択できなくなった(そのくらいやれやボケ)
- こいつらが作るからか知らないが、日本だけWindowsのPro版を選択するのが特別扱いになり(「Pro OS選択可能」というモデルを選ばないとPro版がそもそも買えなくなった)、しかもPro版を選択しただけで10万円以上価格が高くなるといった事態が普通になってしまった(USサイトなんかを見て頂けるとわかりますが、普通は5千円アップくらいでPro版に変更できます、定価を考えると当たり前ですが・・・)
- そもそもこいつらがこんなクソなオナニーを繰り広げているから(その工場で作ったからって品質が上がるの?笑わせんな)、USキーボードを選択する自分のマシンは毎回中国からの発送になるのである、本当にこいつらが存在しているというただ一つの理由のせいでこうなっているわけで迷惑以外の何者でもないのである
こんな感じ。なぜかPro版を選択しただけで、CPUが格下げになりメモリが半分になる(=同スペックにしようとすると必要以上の理由なき価格差が発生する、意味不明)
とユーザー目線ではマジでデメリットしかないのである。長年のユーザーとしてはどうしてこうなっちゃったの?と泣きたいくらいである。どうせ客のことなんか考えないで、社内(というか中国人のボスへのというか)での見栄えだけを争っているからこうなってしまったのだろうが、この事態をレノボの中国本社は知っているのだろうか?いつか全部めくれて大ナタがふるわれることをThinkPadを愛するものとして願っているのである。
まあ、ThinkPadの主力は法人向けがほとんどだから個人の面倒な客はどうでもいいのは理解できなくもないのだが、だからといってケンカ腰の対応を繰り出したり、カスタマイズが売りのオンラインオーダーを面倒くさがるのはただの勘違いだと思う。少々面倒でも大変でもそれに誠意を持って対応するのが仕事というものではないだろうか。
そんなわけで、次に買うのは間違いなくM2かM3かM4チップを積んだ14インチのMacBook Proなのである。トラックポイントやWindows OSをあきらめてもMacを選んだ方が、もう最高&最強ではないThinkPadを選ぶよりも賢い選択だと思うからである。そもそも今回も、M2の14インチが出ていたらそっちを買っていただろうし、価格差を考えてもMacBookの方がどう考えても性能もハードウェアの出来もサポートも段違いによいのである。
最後は愚痴になってしまったが、これが数十年ThinkPadを愛用し、使い倒してきた(歴代のThinkPadと一緒にどれだけの国を訪れて過酷な環境で作業をしてきたことか)ユーザーの正直なインプレッションである。他のヘビーユーザーさんはこういった現状をどう思っていらっしゃるのだろうか?それとも、とっくに見限ってAppleやDellに移行されているのだろうか?