ゴジラ-1.0を観てきたっつーのって話・・・

ということでゴジラ-1.0を観てきたのである。


観る前に予想していた、

・全編に渡って繰り広げられるいちいち不自然な劇画調のセリフ
・加えて役者が繰り出す変なテンポの会話(基本必要以上に変な早口でまくしたてられるのがパターン← これマジでどういう理由でそうなるのかがわからん←昔の失敗したトレンディドラマがそうで薄ら寒かったっす)
・役者A「なんとかかんとかー!」→役者B「なんとかかんとかー!」と二人がひたすら怒鳴り合う、そして、これがパターンとしてシーンを変えながら最後までひたすら繰り返される
・役者がしゃべっている時は、テレビドラマみたいにいちいち顔を絶対抜かなきゃならない決まりがあんの?というくらい画角が一緒(ゴッドファーザーが有名ですが、上から撮ったりして口元を隠したりするのは映画の非常に基本的かつ代表的なテクニックね・・・)
・最後はそれまでのストーリーを完全にシカトして、なぜか強引に感動のフィナーレに持っていき、そのわけのわからん感動を観客に押し付ける

という近年のジャップ映画のフォーマットは思っていた以上にきっちりと完璧に踏襲されていて、最初にゴジラありきではなく、このフォーマットにゴジラを組み合わせたというのが映画の構成である。そもそもゴジラ映画に感動を求めて客は観に行ってんのか?というのははなはだ疑問だが、とにかくこのフォーマットから離れたジャップ映画にはここ最近出会ったことがないので、まあそういうものだろうと理解するのがむしろ正しいような気がするのである。


*ちなみに上記が気になりだしたら映画の内容は基本全く頭に入ってこなくなるので要注意である


また、これは完全に個人的な感想だが、演技の評価が高い某女優も自分の中では全然NGなのである。なんというか、自分が上手いと思って演技しているのが見えてしまうというか、彼女が出るとそれまでの監督が作ってきた映像感覚というか、場が見事に毎回崩れて彼女の世界の雰囲気になってしまうのである。これも、自分の場合は気になってしまい、ますます作品の中に入っていくのが困難になる要素で、作品として考えると毎回発生してしまうこの現象は結論としてマイナスにしかなっていないと思う(別の理由ではあるが某フランキーも同様にそもそもなんでこんなやつ好き好んで使ってんの?と思ってしまって、そればかりが気になって、映像に集中できなくなってしまうのである、ジャップ映画の監督はみなさんやたらこのお二人を好きですよね?全然いいと思わないのだが)。





さらに、これは既にネット民の間で語られていることであるが、映画としておかしな点も色々とあった。


なぜか主人公が銀座で同居人を探せだしてしまうのは正にみなさんがツッコミを入れているところで荒唐無稽もいいところであるが、そんなことより、ゴジラが建物をよけて道を歩いてしまっている、という、致命的なミスをこの映画は犯してしまっている。これではゴジラ映画ではないのである。ゴジラ映画の爽快感というのは、このビルや電柱、駅などを踏んづけてぶっ潰して進んでいくところにあるのである。この映像的な快感を観に映画館に足を運ぶのがゴジラ映画を観る理由の一つなのである。それは決してしっぽで建物を壊すという行為に置き換えていいというものではなく、この監督はこういう根本的なゴジラ映画の部分をわかってないんだなーと観ていて相当がっかりさせられたのであった。テレビドラマならアリだとは思うが、映画の場合はあのでかいスクリーンで観るという前提があるので、ある程度の映像美はどうしても必要になってくる。そういう意味では、ゴジラちゃんに華麗に街をぶっ潰して頂くという絶好のネタをこの監督は一切うまく使えていなかった。


まあ、CGでこれをやるのが単に面倒くさかっただけなんだろうが(時間的制約とか、レンダリングのCPU/GPUパワーの限界もあるもんね・・・)、そういう精神性も含めていかに昔の日本人がすごかったことか、というのもわかろうというものである。仕事に対する考え方が根本的に違うということなのだろうが、昔の日本人はそれは命を削ってディテールに徹底的にこだわりギリギリまで作品を作り込んでいたのである(だからこそ海外にウケたわけで)。


他にも、

  • 最後のゴジラの死に方(なんか変な放射能みたいのを発して死ぬ?みたいな作り込まれてなさが非常に適当に見えて気になった)

とか、変なところは色々あった。主人公がなんで最後にああいう役を買って出たのかをセリフで長々と説明するのも、観客はそれまでのいきさつをずっと観てきたのだから全く不要なのに、わざわざワンシーンにしてしまっているので、映画のテンポが崩れ、無意味に尺が長くなってしまっているのである(ドライブ・マイ・カーが正にこれね)。



といった些細なことはいっぱいあるのだが、とにかく「映画として」「ゴジラ映画として」という観点の部分で非常に基本の基本を抑えることすらできておらず(まあ近年のジャップ映画みんなそうですが)、まあジャップ映画界の人材不足、才能不足を露呈してしまっているのもいつものことではあるが、これが現実かという感じだった。もっと言うと、そもそも2023年にもなって未だにゴジラをひっぱってこなっきゃならないということ自体が終わっているといも言えるであろうから、それが現在のジャップランドの現実&悲しい実力ということなのであろう。




絶賛されているCGも自分は特になんとも思わなかった。極めて普通のサプライズが何もない優等生的なCGでしかなかったと思う。ゴジラがパワーをためる時の尻尾のウロコひとつひとつが「バリバリ」となっていくところも、そういう映像を見せたかったというのは伝わってきたが、それが作品の流れの中では必須の映像表現だったか?と考えると疑問だったりして、実写ではなくCGだからできるというところを全体的にはうまくアピールできていなかったように思えた。登場人物の間近にゴジラの足がドン!と降りてくるのは、ちょっと立ち止まって数秒考えれば出てくるような薄っぺらいアイデアで、CGなのだからもっと光源をうまく利用した見せ方(これはピクサーの作品は一貫してこれをCGだからこうしなきゃね!ということでやっていて、CPU/GPUのスペックは日進月歩であがっているので、作品毎にそのテクニックの進化ぶりをちゃんと映像作品として記録できています)や、CGだからこそできる異様なアップからの引きや、CGだからこそできる今までの映像的には不自然かもしれないレベルの画角(別に内臓から始まって外に出ていくとかできるわけで)などは全く使われていなかったのである(というか、アイデアとしてもスタッフの間で出てなかったんじゃというレベルのように感じましたが・・・)。これでは、ありきたりの作品になるべくしてなったと言われてしまってもしょうがないだろう。




ということで、岡田斗司夫は「日本映画の到達点の一つ」と言っていて、思わず「うっそーん!」と叫んでしまったが、自分的には前述したとおり、近年のジャップ映画にありがちな、役者がひたすらどなり合う→最後わけわかめの感動、というストーリーはあってないレベルの簡素なもので、量産されているいつものフォーマットありきの作品でしかなかったように思えた。ただし、みなさん一生懸命比較しておられるようだが、シン・ゴジラよりは作品としては数段マシだと思う。それは比べものにならないくらい、基本的な部分の「映画とは」という点で、ゴジラ-1.0の方が映画として勝っていると思う。


ただし、ゴジラ映画というか怪獣映画としては非常に稚拙で、なんであんなにゴジラが怒っているのかの説明もなく、ただ怪獣がなんか適当に暴れているだけ(それにプラスしてクソどうでもいい人間側の寸劇が挿入される)という構成は非常に厳しいものがあると思う。ゴジラだけじゃなく、ウルトラQなんかもそうだったが、怪獣映画や特撮という世界の作品は子供向けなのに裏で深い制作者の思いがこめられたりして、それは子供の自分でも十分に感じることができ、できたからこそその作品の世界にどっぷりと浸かることができたのである。ゴジラ-1.0にはそういう作品としての懐の深さのような全くなかった(もちろん、なきゃダメなんて決まりはありませんが)。




という感じで、今の怒られたことがなく育った若い世代にはこんな拙文でもディスに見えてしまうのであろうが、これが自分が映画を観終わった後に思ったただの正直な感想である。そこにポジティブとかネガティブという概念は存在しないし、観た自分がどう思おうと自分の勝手なのである。これが正しい多様性のあり方なのである。


だがしかし、一般のマス(大衆)は観客として、こういう怒鳴り合い→薄っぺらい感動、というのを心底求めているのだというのを、鈍感な自分も今回やっと気づくことができた。わざわざゴジラ映画にまでこういうものを求めて、わざわざ映画館にまで観に行っているというのが、現代ジャップ民のマスなのであるということに、知能低めの自分もやっと気づいたのである。


そう考えると、やはり日本という国はいつの間にか変質&変容したのだと思う。社会学的に語ると、日本という国はもうなくなって、今この極東の島にあるのは日本ではなくジャップランドという全く別の国なのだと思う。この、ゴジラ-1.0は正にそのジャップランドのランド民向けにつくられた、欧米のような善と悪というはっきり2つに別れた同士が争うという単純な構造であったし、薄っぺらい感動も、感情を表すためには怒鳴るしかないという幼稚な手段が優先される有様も、過去の日本人にはあまり見ることができなかった精神性である。そもそも日本は欧米笑と比べるとグレーゾーンの割合が広く、それがよくも悪くも特徴になっていた国だったのである。


*例えば、「スターウォーズ」という映画は基本黒澤の七人の侍のリメイクのような作品ですが、ジョージ・ルーカスはその善と悪にはっきりと別れない日本的な概念を理解することができず、それを「ダークサイド」と表現しました


自分は子供の頃に成瀬巳喜男の「浮雲」という映画を観て、これが、「戦地で作った愛人が終戦後に自宅に訪ねてきてしまって(すげー笑!)、関係を断ち切ることもできずひたすら二人でウダウダする」という内容で、そのグレーゾーンの中で漂う日本人の様にいたく感動した記憶がある。最初はよくある反戦映画だと思って観たのだが、そんなクソみたいなありがちな概念をあざ笑うかのように、人間の本質的な業について映像作品として表現してしまう監督の才能にもいたく感心したし、そのウダウダさを見事に演じきれる役者の力量にも驚かされた。


原作は林芙美子の小説で、いかに昔の日本が男女の差別なく優れた作品を正当に評価できていたことにも感心させられる


それとは対照的に、現代ジャップランドのジャップ民はしけた欧米笑の人みたいになっていて(なんで鏡に移る自分はただのイエローモンキーでしかないことを正しく認識できないんですかね?そんなサルがベジタリアンとかエコとか言っても・・・)、昔の日本的な奥行きや懐の深さを有してないのだろうと、ゴジラ-1.0を観て改めて思わされたのである。そして、これはいいとか悪いとかの話ではなく、そういうものだということでしかないのである。現代ジャップランドのジャップ民に、「昔の日本人に戻れ!」というのはただのタワケでしかない。そんな義務などあるわけもなく、これからもジャップ民はジャップ民として普通に生きていくだけなのである。


そんなことをこの作品を観て考えさせられたのである。早い話、このジャップランドには、自分のような古い老害でしかない弱者男性の居場所はないというのが結論なのである。じゃあ、今後どう生きていけばいいのか。正解は、生きさせてもらっているだけで感謝し、マイノリティとして日陰でひっそり暮らしていくことなのだろう。マイノリティとはそんなもんである(だからこそ、今で言うLGBTはマイノリティでもなんでもないわけで)。


どうしてこうなってしまったのだろうか。とかくこの世は住みにくい、とはよく言ったものである。なんか誰も幸せになってないという本末転倒さがあるような気がしないでもないが、そんな世相や雰囲気をジャップ民がわざわざ好き好んで選択したというのは非常に興味深い現象なのである。昔の日本と比べて、前進しているのか、それとも、後退しているのか?それとも、単に何かを失った代わりに、何かもっと大事なものを得たということなのだろうか?そこらへんの正しい答えを知りたかったりするのである。

Watsonすごいよね・・・って話

2022年の時点で相当話題になっていたみたいなのだが、Watsonという徳島のラッパーがすごいのである。






今まで出ている作品は全部ハズレなしといっていい。せめて著作権的にアウトになってしまったらしい「MJ Freestyle」というのを聴いてほしい(筆者はそもそもMJが好きじゃないので興味ないのだけど)、きっと気に入るから。


正直、客演しても釣り合うラッパーがいなくて、結局Watsonのすごさが際立ってしまって曲としてはいまいち厳しくなってしまって失敗しているのばっかり、というくらい才能は抜きん出ている。


思えば、Rinoの「もうひとつの世界」からはもう20年経っているのか。



タンガンマンもすごかった・・・。


ヒップホップ史的に考えるとその後にすごいと思わされたのはBESか。



BESの後にLAME系のけだるい底辺ラップみたいのがいかに量産されたことか・・・。


上に挙げたNorikiyoがいた相模のポッセも傑作をだしまくっていたりしたし、




いっぱいあるけどこの2曲は特別・・・。「寒空」は曲もラップも染みたけど、MVの出来も素晴らしかった。


後は、モサドの1stアルバムの出来のよさにもいたく関心したりしたのだが(あのアルバムからそれまでのワンループの繰り返しみたいなしょぼいトラックから、ちゃんと作り込まれた展開があるトラックに日本のヒップホップもはっきり移行していった)、100年後に日本のヒップホップ史というのを振り返ると、すげーラッパーという系譜で見れば、Rino→BES→Watsonという感じになるのでは?と思わせるほどWatsonはすごい。よく出てきてくれたと思う。





日本のヒップホップというのは結局ただのヤンキー文化の一つでしかなく、そこにシーンが大きくならない壁みたいのがあったのだが(基本ヤンキーのオレは地元ですごいみたいのしかないですからね、それに興味を持てと言われても不可能)、Watsonはそんな壁も感じさせないほど普通に音楽の一つとして聴いていて「おおお」と思わされるすごさがある。


また、日本のヒップホップが必死になってやってる韻だって、そんなことをする必要なんて日本語の場合はなんにもないのだが(日本語の場合は、全ての単語が「aiueo」の5音で終わるのでそもそも難易度が異様に低い、英語は39音、頭悪いから単純にシステムをパクってしまったのが今まで続いている)、Watsonはそのヒップホップで言うところの韻(韻じゃないけど)の使い方も抜群に上手い。


とにかく、Watsonは本当にいいのである。時間はかかったがやっと初老のオッサンの耳にも2023年の終わりになって届いた。こうやって本当にいいものはきちんと広がっていって多くの人の耳に届くということなのだろう。現時点で圧倒的一人勝ちの状態だが、これからどうなっていくのだろうか。

ウクライナ戦争シリーズ13:あっちこっちでえらいこっちゃ・・・、という話

ということで、ウクライナ以上に中東が超アチアチなのである。


2023年10月7日にガザを統治している軍事組織ハマスイスラエルに向けて数千発のミサイル攻撃を含む大規模な攻撃を仕掛けたのである。もちろん、ハマスにできるのは最大限でこのくらいなので、瞬間的にイキりまくって終了なのである。この後はいつものことでイスラエル側の10倍返しが待っているという、極めて残念な結論を世界が遠巻きに見守るだけだったりする。


こういう事が起こると、いつもの新聞、テレビのレガシーメディアやYouTubeの番組でも自称イスラム専門家みたいなアホ共がここぞとばかりしゃしゃってきて、なんの価値もない誰でも知ってることを解説しているのだが、なぜこいつらがここぞという時にクソの役にもたたないのかは既に解説済みである。



まあ、もうあきらめて普通に海外メディアや、大手掲示板を見た方がまだマシな情報が出ていたりするのだが、それにしても、親イスラム側と親イスラエル側にぱっくりと別れてしまってお互いの立場からの主張を垂れ流しているだけなのは他人事とはいえただただいと哀れである。たかが、ジャップごときがジャップランドの中でそんなことをしていったい何になるのだろうか。見てる側が知りたいのはそういう無能共の戯言や集団ヒステリーではなく、客観的視点からの分析や、じゃあどう考えればいいのかという一定の判断基準である。まあそんなことができないのはわかっているのだが、「じゃあ日本はどういう立ち位置をとるためにどういう振る舞いをすればいいのか」とかいう意見がこいつらから出てくることは絶対にないのである。バカだから。


また、日本が国として、イスラエルに在住の日本人のためにイスラエルードバイ間の特別便を用意して、それに対して希望した避難民に3万円の料金を課すこと、また対して、韓国が韓国民を保護するののついでに日本人をイスラエル発のソウル便に無料で同乗させてくれることになったということ(実際50人くらいの日本人が乗せてもらったらしい)、で日本政府がひんしゅくを買っているが、こんなのも今さら怒る方もアホというくらいのあるあるで、日本という国が日本人を守ったことなどただの一度もないのである。そもそもそんな思考回路は日本という国のDNAに存在しないのだ。



自分の身は自分で守るしかないのが日本人として生まれた性なのである。そのことぐらい知っておこう。今さら騒いだって何かが変わるわけではない。


そんな感じで、こういう一大イベントが発生する度に、一ジャップ民としてはいつもの「なんだかなー」という感情だけが巻き起こるのであるが、今週末の10月14日に文化人放送局というYouTubeのチャンネルでジャーナリストの山口敬之さんが語ったことがなかなかぶっちゃけててエグかったのである。


簡単にまとめると、

  • 今回の攻撃の背後にはイランの革命防衛隊が支援というよりは指導&指揮したことは間違いないっぽい
  • オバマ政権は2015年にイラン核合意という合意を行い、イラン政権に対して融和的政策をとった
  • 民主党は歴史的にイラン政権、とりわけ革命防衛隊と太いパイプを持っていた
  • だからトランプは2020年にソレイマニ司令官を爆殺した(!)
  • ウォールストリートジャーナルによると10月2日にイラン革命防衛隊のEsmail Qaani司令官がベイルートハマスの軍事部門の幹部、ヒズボラの幹部、またガザの他のテロ組織の幹部とミーティングを行ったとのこと
  • (山口さんによると)ということはガザとヒズボラで挟撃体制を築こうとしたのではと考察できる
  • ハマスは長年中国共産党の支援を受けてきた(!)
  • ハマスはそもそもアラファトのカウンターとして共産主義者が作った組織である(!!!)
  • 今回使用されたロケット砲の組立工場は中国人が設計したという説がある(!)


こんなこと言っちゃっていいの?という事ばかりである。そして、ジャップの無能専門家たちがそもそも知らないんじゃないか、という深い分析や洞察を含んでいて、無知な自分には非常に参考になる情報だった。本来なら地上派でこのレベルの解説をききたかったりするのだが、これが2023年のジャップランドの現実である。


*ミーティングに出席した革命防衛隊の幹部は、Esmail Qaaniというゴドス軍(いわゆる諜報部、国外の諜報活動が主務)のトップ(早い話がソレイマニさんの後任)らしいが、山口さんはなんでこんなことを知っているのだろうか?


また、これはどうせ永遠のナゾになるのだろうが、「そもそもなぜこんな大規模な攻撃をモサドが見逃したのか?」という疑問が消えることはないだろう。これについては、さすがにイスラエル国内でも「知っててやらせたんじゃないの?」という声が上がっているらしい。情報は事前に様々な国からイスラエル側に散々伝えられたらしいという情報も出てきている。


ガザの現在の状態は以下の図のとおりだが、今回は上側の北半分を失う可能性が高い。

永久に失う可能性が高いのが、厳しいところだ。





さて、今後起こることは西側的な表現をすると「ハマスの掃討」ということになるのであろうが、それ以上にガザ市民の犠牲が出まくることは間違いないだろう。そして、それをどう思うかに関しては、なぜか国際社会的には個人それぞれの判断に委ねられているのが自分的には奇妙である。このトピックについては、環境問題のような意見の押し付けが全くないのである。


ちなみに、パレスチナがいかに自分たちの領土を失ってきたかという歴史は以下の図のとおりである。


また、現在のヨルダン川西岸地区(英語ではWest Bank)の状況は以下の図のとおりらしい。

これを見ると、正直な所、もう詰んでいるといってもいい状況にも見えてしまう。地球人の一人としてこの結果に責任がないのか?と問われてしまうと、立ち止まって考え込んでしまうしかないのである。まあ、できることなど何もないのだが。





また、なんでこんなことをウクライナ戦争シリーズの一つとして書いたかというと、今回のウクライナ戦争は長年続いてきたユダヤ民族vsスラブ民族の闘いの一つとして見えてしまう側面もあるのだ。「ポグロム」、「ユーゴスラビア解体」、「オリガルヒ」等々のキーワードはいくらでも出てくる。


また、プーチンが執拗に殲滅にこだわった「アゾフ大隊」はユダヤ人オリガルヒによって設立された民兵組織である。

今回のウクライナ戦争の初期にロシア軍はキエフにあるユダヤ人のモニュメント「バビヤール(Babi Yar Holocaust Memorial Center)」を爆撃しようとしている(実際には近隣のテレビ塔が爆撃された)。

中東の紛争が過熱すればするほど、少なくとも世間の目はウクライナから逸れるか分散してしまうことは間違いないし、ウクライナにとっては武器等の物理的支援のペースが落ちてしまうだろう(特にアメリカから)ことは相当なディスアドバンテージだ。パレスチナイスラエルがこのタイミングで揉めてしまうのは、ウクライナにとってはデメリットでしかない。


だとしたら、今回の紛争は主にイランが仕掛けたと言われているが、その先にはロシアの関与があるような気がしてならないのだが。





最後に、日本の某テレビ局でテロリストの子供がコメンテーターとして呼ばれたということが、話題になっている。このテレビ局は親会社の新聞社含めて長らく、日本が弱体化するためのありとあらゆる手段を講じてきたメディアというよりは工作機関のような組織である。特に、某宗教団体の問題の時に、意図的に情報を団体にリークし、対象の一家が皆殺しにされたという事件があったりと、目的のためには簡単に限界を超えてしまう組織であることが知られている(まあ、革命というのはそういうものです)。


だがしかし、こんな組織は劣化したジャップランドではいくらでも存在するのである。問題はその組織ではなく、それをなんの疑問にも思わずサポートし続けるジャップ民なのである。少なくとも、テレビを消して、新聞を取るのを止めるのが、こういった反日の組織に対するどう考えても正しい行動である。そんなこともせずに、知能の低いジャップ民は相も変わらずテレビにかじりついているのである。


だから、今回の件も言ってしまえばテレビ局にはなんの罪もない。彼らは彼らに与えられた仕事や使命を粛々とこなしているだけなのである。仕事なのだからやれと言われればやるしかしょうがないのである。問題はそんな狙いさえ見抜くことのできない頭空っぽのジャップ民なのである。反日組織をサポートしているのだから、この罪は大きい。つまりは、世界一の反日団体はジャップ民そのものなのである。バカ丸出しとは正にこのことである。「バカは死ななきゃ直らない」とはよく言ったものだ。今回の紛争からは、官民問わないそんなジャップ民の救いようのないバカさが、悲しいかな改めて絶え間なく浮き彫りにされ続けているのである。

ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro 購入記3:元に戻すの簡単すぎ(SP Flash Toolはほんとに神ツール)編

そんなわけで、今のところALLDOCUBE iPlay50 mini ProにカスタムROMを焼こうとして失敗しまくり、という何の価値もない話を書いているだけなのである。そして、失敗するとこれまで嫌というほど見たいつものブートループが待っているのである。


Xiaomiの場合は、ブートループ=深い絶望、というよりは、それ以上にブートループ=え、もしかして文鎮化一歩手前だったりした?みたいな危機感がとてつもないのである。自分はなんか変なROMを焼いてしまって、半分泣きそうになりながらストックROMを焼き戻した経験があったりする。


だから、カスタムROM遊びというのはひと夏のアバンチュールとは違って、無知なオッサンにはまあまあ危険な遊びなのである。


とか思ってたのだが、ALLDOCUBEというかMTK系のAndroidに関しては、ファームを焼くための「SP Flash Tool」というアプリが提供されていて、これが非常にオッサンフレンドリーな神ツールだったのである。


使い方はすごく簡単で、↓みたいな感じである。


  1. 前準備として、ALLDOCUBEのサイトからストックファームウェアをダウンロードして解凍しておく
  2. SP Flash Toolを起ち上げて、Download-XMLというところで、「iPlay50miniPro(T811M)_EN_20230818\download_agent」フォルダ内の「flash.xml」を選択する
  3. Downloadというボタンを押す
  4. 本体の電源を切る


こんな感じで本体の電源を切ると速攻でROMの書き戻しがはじまり、あっという間にタブレットが初期出荷状態に戻ってくれるのである。


ちなみにバージョンは色々あるようだが、今回自分はv6系統のv6.2316というバージョンを利用した。


Xiaomiの時は適当にやったらブートローダーがまたロックされちゃったりして(そしてそれを再アンロックするには168時間待たされる)、ストックROMに戻すのにもある程度の緊張感が必要なのだが、このSP Flash Toolは何も考えずにお気楽に元の状態に戻せて最高である。


そんな感じで、今は毎日、見つけてきたGSI ROMを焼いて失敗→ブートループ→SP Flash Toolで元に戻す、というのを繰り返しまくっているのである。お気楽なのはいいのだが、早くちゃんと動くいい感じのカスタムROMを見つけて、常用したいと思っているのである。

ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro 購入記2:すみません、いつものクセで・・・(CrDroidブチ込みを試みて失敗)編

そんなわけで、ALLDOCUBE iPlay50 mini Proちゃんがお家にやってきたのである。とりあえず数日使ってみた今のところのインプレッションはこんな感じである。

  • 今まで使ってたMi Pad 4とくらべるとちょっと軽くていいかも(ほんとちょっとだけ)
  • 画面は確かに尿系ではあるが、まあこんなもんかなという感じ(Perfect Shield貼った)
  • USBポートが上(!)という驚愕の仕様、これは違和感ありまくり&自分的にはかなりの残念ポイント
  • ヘッドフォンポートは左上の角にある(!)、これもUSBポートに続き、違和感ありまくりである、またこのヘンテコな仕様のせいで、他社ケースが出にくい状況になると思われる(タブレットのケースってほとんど汎用で電源の位置とかを調整してるだけなんだけど、これはさすがにちょっとみたいな・・・)
  • 純正ケースはかなりチープな作り、かつ、このタブレットはマグネットでスリープみたいのができないことが判明、自分は別に気にしない(というかそもそもマグネットでクレジットカードとかの磁気が間違って消えちゃったらみたいなことを今まで結構心配してた)
  • つまり、なんとなく製品にただようのは安かろう悪かろうのチープさである、ただし、これも2万円弱という価格を考えると、変にグダグダ文句つけるのもヤボというものである


ポートの位置はこんな感じ、なんでこんなところにつけちゃったんですかね・・・


まあとはいいつつ、Mi Pad 4の乗り換え先と思うと、これはアリっちゃアリだと思われる。特に自分の場合は、タブレットの使用頻度は極めて低いからだ。最近は、Mi Pad 4の3Gというメモリが厳しいと思うことが多かったので(ゲームアプリみたいなやつが頻繁に落ちるようになっていた)、標準で8Gもある広大なメモリを使えるiPlay50 mini Proは、Mi Pad 4の不満点をほぼきれいに解消してくれている。


また、ちょっとだけなのだが標準のOS(なんていうの?)も使ってみた。これも、多くの人がおっしゃっているとおり、非常に素直な、余計なことをしていない使いやすいOSだと思った(ロックスクリーンだけなのかもしれないが、上部のステータスバーに日付も表示されていてびっくりした)。ただし、自分は長年使っていたCrDroidのvanilla度みたいのが気に入ってるのである。Google Meetみたいな一生使わなそうなアプリが標準で入っているのはなんか変に気になってしまうのである。


なので、GSIはそんなに好きではないのだが(どうせなんらかの不具合出るし、特にバッテリ周りで)、GSI版のCrDroidをぶっ込んでみようと試みた。なのだが、結局、CrDroidは起動することができずブートループになりまくってしまったので、今回はLineageOSを起動するところまででストップである。


それにしてもTWRPがないデバイスでROM焼きをするのはあまりに面倒くさいにもほどがある。TWRPは本当に偉大である。




・下準備


まず、ALLDOCUBEのホームページから純正のファームウェアをダウンロードしておく(ダウンロードはまさかのMEGAを使っている!!!すげー!!!)、そして、7zipかなんかで解凍しておこう。解凍したら、その中のboot.imgとvbmeta.imgを取り出して、adbコマンドと同じ場所に置いておこう(自分の環境では色んな機種のvbmeta.imgだらけだったので、vbmeta50.imgとか名前を変えてコピーした)。


また、CrDroidのGSIバージョンやLineageOSのGSIバージョンをダウンロードしてこれも解凍しておこう。


さらに、いつものことではあるが、標準ROMを起ち上げておいて、デベロッパーオプションにはいって、

  1. USB debugginをonにする
  2. OEM unlockingをonにする

あたりはきっちりとやっておく。


*ここで、1コ目のドハマりポイント:どうやら、Windows側でちゃんとしたUSBドライバーをインストールしておかないといけないらしく、自分はそれを知らず何時間も途方にくれてしまった。どれが正解かはわかってないのだが、MTK-Driverのv5,2307というのを入れてみた


このドライバーをいれてから、コマンドプロンプトでいちおう、

adb devices


とか打って(これで反応なかったらPCがタブレットを認識していない)、タブレット側で「このPCを信頼する?」みたいなダイアログが出るのでokする。


本体が認識できていることを確認できたら、

adb reboot fastboot


で、fastbootモードに入る


ちなみに、最初は横着して、AMDのZen3が載ってるノートPCで作業をしたのだが、全てのコマンドがなんとなくちゃんと動かない感じだったので、あわてて古いノートPCを引っ張り出してきて、USB2.0のポート経由で作業を行った。AMDはCPUの出来はいいんだけど、ほんとにUSBが弱いですよねー。




・fastboot

*ここで、2コ目のドハマりポイント:どうやら、fastbootに入ったように見せかけて、起ち上がってきたのはfastbootDらしい。自分はそれすらわかっておらず、また数時間格闘してしまった(fastboot devicesとか打つと反応があるのでそれがまた勘違いに拍車をかけるというか・・・)。これはただのメニューらしく、「Reboot to bootloader」を選ぶと、いわゆる普通のfastbootの状態になるようだ


ということで、bootloaderに入ったら、

fastboot devices

と打って、いちおう確認。ここでエラーが出たら、USBドライバーとかそこらへんに問題があると思われる。とにかく、PCがタブレットを認識していない。


上記コマンドで問題なくタブレットが認識されていることを確認したら、まずはbootloaderをunlockする、

fastboot flashing unlock

fastboot flashing unlock_critical

ここらへんは、コマンドを打ったら速攻でボリュームの上を押さないととか色々ネットに書いてあるが自分の環境ではうまくいかず、上下を素早く押したらなんとかなった・・・。


後は、未だにわかってないvbmetaもいちおうやっておく、

fastboot --disable-verification flash vbmeta vbmeta.img(←ファームウェアのファイルを解凍したところから取り出したやつ)

もはや自分にとってはただのおまじない・・・。


で、今度はfastbootDに行かないといけないらしい(ここらへんマジでわけわかめ)。

fastboot reboot fastboot


と打って、fastbootDモードになったら、


いちおう、

fastboot devices

で、タブレットが認識されていることを確認して


fastboot erase system_a

で、パーティションをワイプして、

fastboot flash system_a lineage.img

イメージを書き込む


ここまできたら、あともう少し、

fastboot -w

として、データをフォーマットする。


さらに、

fastboot flash boot boot.img


とかしないと自分の環境では、ブートループにはまってしまったのだった。





このやり方で、他のROMも焼けるかと思ったのだが、今のところLineageOSしかブートしてくれないのである。GSI界隈では人気なDerpFestとかCrDroidは全然ダメだった。自分はLineageOSは全然好きじゃないのである(特にランチャーのボタンはなんであんなに右によせちゃって、大きさも小さくしちゃったのだろうか?使いづらすぎるんですけど・・・)。


なので、今のところはもうちょっと情報が出てくるのを待とうと思っているところなのである。さすがに、LineageOSでは常用が厳しいので(標準OSの方がいいくらい)、何かいい感じのROMが出てくれるといいのだが・・・。


*ちなみに、GSIのカスタムROMのリストは、ここらへん↓を眺めていたのですが、結構出てるんですね・・・

ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro 購入記1:いやーやっと買い替え先が見つかったんですよー編

ということで、やっと長年使い倒してきたMi Pad 4の買い替え先が決まったのである。今度の相棒ちゃんはALLDOCUBEという会社のiPlay50 mini Proなのである。


去年、LenovoからLegion Y700というギンギンにイキりきったスペックの8インチタブレットが出てきて、



さらに、その2023年版というさらにイキり狂いきったスペックの後継機が出てきたりして、何度買おうと思ったことか&今すぐにもポチ、というところまでいっていたのだが、結局ゲームするわけでもない自分がこんなハイスペックの、かつ、LTEがない端末を買っても持て余すだろうなーと思ってしまって、買うのをためらって今日の今日まできてしまっていたのである。


そんな一弱者男性がいつもの通りガジェット系のサイトをうろうろしていると、やたら「iPlay50 mini Pro買えないー」という情報を最近目にするようになったのである。気になってググってみると、正に「これこれ!」とオッサンが一人さみしくディスプレイに向かってシャウトしてしまうような必要十分なスペックのタブレットが発売されて、それがプチ争奪戦になっているのを知ったのである。


そんな気になるスペックの比較表はこちら

Xiaomi Mi Pad 4 Lenovo Legion Y700(original/2022) Lenovo Legion Y700(2023) ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro
発売日 2018年7月 2022年3月 2023年7月 2023年8月
CPU Snapdragon 660 Snapdragon 870 Snapdragon 8+ Gen 1 Mediatek Helio G99
メモリ 3GB/4GB 8GB/12GB 12GB/16GB 8GB
内蔵ストレージ 16/32GB 128GB/256GB 256GB/512GB 256GB
ディスプレイ 8インチ IPS液晶 16:9 8.8インチ IPS液晶 16:10 8.8インチ IPS液晶 16:10 8.4インチ IPS液晶
解像度 1920×1200 2560x1600 2560x1600 1920x1200
ppi 283 343 343 270
メインカメラ画素数 1,300万画素 1,300万画素 1,300万画素 1,300万画素
F値 F2.0
バッテリー容量 6,000mAh 6,550mAh 6,550mAh 5,000mAh
サイズ 200.2x120.3x7.9 207.1x128.1x7.9 208.9x129.5x7.6 202.7x126x7.5
重量 342.5g 375g 350g 306g
Antutu v9 201,168 710,000 964,503 356,983
LTEモデルの有無 O X X O
Band19対応 X X X X
SDカードスロットの有無 O O O O
ヘッドフォン端子 O O X O
参考価格 $199(自分が買った値段) $250前後(2023年10月現在) $380前後(2023年10月現在) 19,999円(定価23,999円より4,000引きのクーポンを適用)


買う経路はアリババだったり、Banggoodだったり、色々あるようだが、日本のアマゾンでは相変わらず争奪戦が続いているようで、自分は非常に運よく入手することができた。4,000円引きのクーポンが出ていたし(一番最初のロットはもっと割り引かれたらしい)、ケースも同時に買うとケースの値段は半額になるという大サービスである。また、中の人が入荷情報をこまめに製品ページに書いていたりと、会社のノリもとても感じがいいのである(というかこの中の人の情報発信が素晴らしいからこんなに盛り上がっているような)。


そんなわけでこれから手元にやってきたiPlay50 mini Proを育てていくのである。以前から何度も書いているが、自分がタブレットを所有するのは「飛行機の中で映画を見る」というそのただ一つの理由のためなのである。また、LTEがついているので旅先で適当なSIMを突っ込んで、遊んでみるのも好きである。


思えば、Mi Pad 4の後にも、数々の8インチタブレットが出てきたが、どれもMi Pad 4ほどの性能がなかったりと買い替える気さえ起こらなかったのがつい最近までの話である。そんな状況を、Legion Y700が劇的に変えてくれたのだが、これは残念ながらCPUはやりすぎなくらい最強なのに、LTE版がなかった。そんな中でのiPlay50 mini Proの登場は自分みたいな人間にとっては本当にありがたかったのである。


さて、メーカー標準のOSのまま使うか、それともBLUしてGSIをぶち込むのか(これ、みなさんCrDroidですよね・・・、自分はそろそろCrDroidじゃないROMを使ってみたい・・・)、突然こんなに素敵なタブレットが現れてくれたので、そこらへんまではまだ頭がまわってなかったりするのである。どうしたらいいのかを、とりあえずは考え中なのである。

Xiaomi Redmi Note 12 Turbo 購入記3:とりあえずいつものやつやるっす・・・(いつものやつやってそれで終わりなんだけど)編

前回の変質者のいかれたポエムみたいなアリババ礼賛の記事はともかく、さてさて中国からシンガポールを経由してはるばるやってきたRedmi Note 12 Turboちゃんを育てはじめるのである。


スペックは、最強スペックの16G/1TBであり、色はキモヲタブルーを避けての黒である。我ながら完璧すぎるのである。これでどんなにキモいオッサンとあざけり笑われようが自分は幸せなのである。弱者男性の弱者属性をさらに強固ものにしてどうするというのは絶対に言ってはいけない真実ではあるが、弱者男性だからこそ、この最強スペックのスマホにカスタムROMをヘラヘラとブチ込んで孤独に喜びにひたるのである。


*ちなみに、Nillkinのフィルムを貼るのに、不器用すぎて2時間くらいかかってしまった件については、さっくりと割愛させて頂くのである




・BLU(Bootloader Unlock)


ということで、Xiaomiスマホが届いたら、とりあえずBLUするためにXiaomiどころか中国と戦う気分になって気持ちが奮い立つのであるが、これは前回の記事に書いたとおり、アリババにありがちなショップROMというか、自称グローバルROMというのが焼かれた状態で送られてくるので、そもそもアンロックされた状態で端末が届くのである。


気合が空回りというか、拍子抜けとはこのことという感じなのであるが、まあこれはこれでいいというか、今日のところはこれで勘弁してやろうという感じなのである。


それにしても、お店の人は毎日数百台のスマホを箱から出してunlock申請しているのだろうか?それとも、なにかスペシャルな方法(usb挿しただけでunlockされちゃう仕組みとか、168時間をバイパスできる裏技とか)があるのだろうか?




・twrpブチ込む


そんなわけで、BLUにすかされたので、あふれんばかりの闘志はtwrpに向かってしまうのである。そして、sweetちゃんでもお世話になっていたNebrassyさんのビルドがmarbleにも最近登場したのを知って、「いやぁああああ、Nebrassy
さんのビルドがあるのぉおおおおおおおお、これを焼いちゃうのぉおおおおおおおお」とオッサンがときめいたのはともかく、そこは弱者男性であるからして、

fastboot boot twrp.img


みたいなことをやっても、エラーが出て止まってしまうのである。


「オーケー、じゃあ、直接リカバリーに書き込んで決着つけようじゃないかバカコラタココラ」とオラつきまくって、

fastboot flash recovery twrp.img

みたいな、今まで散々叩いてきたコマンドを実行すると、涙のfastbootループなのである。「まあ、文鎮じゃなくてよかった・・・」と初老のオッサンが泣きそうになってしまったのは秘密である。


で、なんかおかしいと思ってXDAを除いてみると、Nebrassyさんじゃなくて、一番最初のmarble用ビルドを出してくれたskkkさんがちゃんと解説してくれているのである。

いいかい、弱者男性のみなさんよ。まずは、twrpには焼き用とboot用の二種類があるのを理解しよう。ちゃんと使い分けて、焼くように・・・。


と書いてあるのである。「うっそーん笑」とのけぞりつつ、なんでそんなことになっちゃうの?と思っても、自分ごときにわかるわけがなかったりするのである。


とはいえ、「一回twrpでブートしておいて、そこからtwrpを焼く」というのは自分が非常に好きな方法である。ということで、sweetに続き、今回もその方法をとることにした。


boot用のtwrpをダウンロードして(今回は[BOOT]3.7.0_12-RedmiNote12Turbo[Edition]-POCOF5_v7.8_A13-marble-skkk.imgってやつ)、

fastboot boot twrp.img


で、bootして、それからNebrassyさんのビルド(twrp-3.7.0_12-0-marble-Nebrassy.img)をrecovery領域に書き込んだ(この時、両方のスロットに書き込むか?(flash both slot)ときかれるのでチェックするように)。


ちなみに、一発で書き込む場合は、

fastboot flash recovery_ab twrp.img

みたいな感じである。


毎回同じことを書いているが、twrpを焼いてしまえばもうこっちのものなのである。あとは楽しいカスタムROMライフが待っているのである。




・ファームウエア


と思ったら、ファームウェアをいじってないことに気づいたので、いちおう対応するのである。特にこういう発売されたばかりの機種の場合は、きちんとしたファームを入れておかないとカスタムROMがちゃんと動かないことが多い(特に、wifiがちゃんとつながらなかったりすることが多いような)ので、なんだかんだで避けられないポイントなのである。


そんなわけで、


ここから、自分は今回Global版(fw_marble_miui_MARBLEGlobal_V14.0.7.0.TMRMIXM_5bc2ea5402_13.0.zip)を焼いてみた。


いまいちわかってないのだが、今回のRedmi Note 12 Turbo/POCO F5でのGlobal版というのはどういう意味なのだろうか?そもそも、自分の買った端末は普通のRedmi Note 12 Turboでこれはどう考えても中国専売モデルであるからして、ファームもChina版を焼かないといけないような気がするのだが???で結局、仮に文鎮化してもそれも経験の一つと思ってGlobal版を焼いてみたら、何の問題もなく使えているので、結果オーライなのである。


まあ、そもそもGlobal版のROMが公開されているくらいなのだから(そもそもこのファームウェアもそのROMから抜き出したものであるのだろうし)、ファームも焼けるわなーと思っていたのだが、ここらへんは未だに自分が理解できていないところなのである。




・適当にROM焼いてみる


あとは、適当なROMを焼くだけである。すぐに常用するわけではないので、今回はまずお試しでEvolutionXとCherishOSを焼いてみた。


焼き方は、

  1. twrpで普通に焼き込む
  2. 焼いたらformatかける
  3. 再起動

これだけである。


まあ、当たり前だが何の問題もなくサクサク動いてくれて非常にいい感じなのである。ただし、常用するにはまだ早い感じなのが現状だと思う。


そこらへんの事情を以下にまとめてみた。




・Xiaomi Redmi Note 12 Turbo(marble)の2023年9月の現在地


せっかく最高の端末が届いたので、なるべく早く常用開始したいのだが、熟成されまくったsweetちゃん(CrDroid+Electro Kernel)に代わって日々使いまくるには、タイミングというかちょっとまだ早いかなと思っているのである。それにはだいたい以下の理由がある。

  • 一番人気のEvolutionXはOSSベンダーではないというのと、自分がそんなに好きではないというのと、現在A14への移行準備がはじまっていてA13の先があまりないような感じである


まずはこれである。sweetでもそうだったのだが、EvoXがmarbleでも一番人気でイケてるROMで安定しているっぽいのだが、そもそもcoreに留まらないバリバリのgapps全部入りのビルドしかないので(よりよいPEみたいのがコンセプトですもんね)自分が好きではないというのと、OSSベンダーの移行もはじまっていない(というかA13で移行してしまうと混乱するだけでやらないですよね)というのと、A14への動きが活発化しているのである。

EvoXを今のタイミングで入れるのならせめてA14を待った方がいいと思う。ということで待ちなのである。

  • CrDroidはメンテナさんが抜けたばっかり


marbleを買う前からずっとCrDroidがどうなるのかという動向をウォッチし続けていたのだが、「やったofficial版が出た!」と喜んだのもつかの間、メンテナさんが早々にCrDroidから足を洗ってしまった。


なので、CrDroidは新しいメンテナさんが新しいビルドを出してくれるのを待っている状況である。ただし、野良ビルド的なビルドは既に最新バージョン(v9.9)で出ているので、それが新しいofficialに昇格する雰囲気が出まくっているというのが現状である。この野良ビルドOSSベンダーだし、非常にいい感じである。


まあ、これもどうなるかというのを今のところは見るだけにしていた方がいいと思うので待ちである。


*2023年09月26日追記:

なんと、official版のメンテナさんがビルドを継続してくれるようで、v9.9が出ました!さらに、ベンダーもOSSに移行してくれて、しかも、vanillaバージョンになりました。これ以上ないくらいのビルドがしかもCrDroidで出たので、とりあえずこいつを入れてみようと思います。

  • CherishOSはすげーいい感じ


で、sweetの時から自分がいいなーと思っていたのはCherishOSなのである。sweetで何が嫌だったかというと、一番まともなカスタムROMであったCrDroidが最後までMIUIベンダーのままだったということだったのである。これによって、バッテリーにやさしいカスタムROM群が全然利用できず(vantom使いたかったなー)、カスタムROMを使う醍醐味を十分に堪能できなかったという思いがあったのである。


そういう意味では、つい最近出始めたmarble用のOSSベンダーに野良ビルドではあるが、CherishOSは既に対応しているし、この野良ビルドを出しているメンテナさん(野良のCrDroidを作っているメンテナさんと同じ方)がofficial化するのではないかという気がしているのである。CherishOSのsourceforgeには既にmarbleのフォルダが掘られておりビルド待ちの状態であったりする。


この野良ビルドの最新版をとりあえず自分の端末に焼いてみたのだが、少なくとも自分がやりたいことの筆頭「日付をステータスバーに表示する」は余裕でできることはわかったし、設定画面のセンスも非常にわかりやすくよいので、できればこれを常用したいと思っているのである。


本当は、vanillaバージョンが出てくれると嬉しいのだが、最近のトレンドはどうやらgapps入りのビルドでも焼き込むのはcoreだけらしく、これは大歓迎の動きである。


ということで、CherishOSに関してもofficial版を待っている状態であり、結局、もうちょっと様子見してからどうするかを決めた方がよさそうな感じというのが、現状だと思うのである。



・ファーストインプレッション


最後に、ここまで使ってのインプレッションである。

  • sweetと比べて重さはほぼ変わらない
  • ケースはNillkinのが出てないのが痛すぎる、やっぱり、ケースとフィルムはNillkinのを使いたい
  • SDカードが使えないのもなんだかんだで痛すぎる、カスタムROMを焼き込む度に再起動の前にformatをかけるので、直前に焼いたROMどころか何もかもが毎回消えてしまうのである
  • 外装がプラスチックでちゃっちいという意見がネットに散見されたが、速攻でカバーをつけたので何も気にならない(どっちかっていうとなんでみんな気になっているのかが不思議)
  • 動作速度はちゃんと使ってないので全くわからない、でも遅いとは感じない(当たり前か)
  • カメラはsweetよりしょぼくなったために逆にピンズバしやすくなった、これは期待していたことであり、自分の使い方だとこっちの方がいいのである、これは嬉しい変化である
  • UFS3.1になってsweetよりファイルの書き込みが劇的に速くなったりするのかなと思ったのだが、全然変わらない、これはどういうことなんだろうか???
  • タッチ精度はsweetよりよくなったような・・・、ただ、願望からのただの思いこみかもしれないのでもう少々検証する時間が必要(タッチサンプリングレートは全く同じ)

といったところか。「色々とsweetからは劣化ポイントがあったりするが、まあ許容範囲かな、でもやっぱりSDカードは使いたいなあ・・・」というのが率直かつ正直な感想だと思う。唯一、sweetより勝っているのは暴力的なパワーのCPUとそれに付随する広大な16GBのメモリと、1TBのストレージである。ここらへんのメリットが生きる使い方を自分はできるのだろうか。


sweetは最高すぎたが、永久に使い続けることはできないので、どこかでお別れしないといけないのである。フリマに出てくる中古なんかの2台目を買ってしばらくsweetで暮らすことも考えたが、そういう後ろ向きな態度が正しいのかというのも気になったし、カスタムROMの量は多いのだが質のいいのが少ないのもずっと気になっていた。4.3万でこのスペックで買えたRedmi Note 12 Turboはsweetちゃんに代わって日々おつきあいする端末としてはかなり選択肢として正しい感じである。もうちょっとで常用できそうな状況になっていくであろうから、この待ちの時間をチャンスと捉えて、色々と遊びつつしばし待とうと思っているところなのである。