OnePlus 6 購入記12:楽天モバイルにスカ勝ち!Rakuten UN-LIMITのSIMをぶっ挿してみる編

「大晦日に判定だめだよ!KOじゃなきゃ!」


五味隆典は言った。


確かにそうだ。勝てるもんならガッツリ勝ちにいきたい。でも現実は厳しくて、鏡を見れば50歳目前の小デブアブラハゲが寂しく佇んでいる。一般社会では道を歩いているだけで、バカだから勢いだけで金もロクにないくせにたくさん子供を産んだノーフューチャーの底辺シングルマザービッチにさえ冷笑され蔑まれる存在だ。


そんな中、楽天モバイルが4月から正式にキャリアとしてサービスを開始した。楽天と言えば日本人なら誰でも知っている日本を代表する低IQのバカ丸出し企業である。何をどう考えたらそういう結論に至るのかがわからないのだが、ちょっと前には、アマゾンに対抗して送料を無料にしようとしたのだが、その方法が全額を無理矢理店舗におっかぶせるというウルトラ野蛮かつ短絡的な方法で、公正取引委員会に怒られたりして、相変わらずの無能無策ぶりをネット界にとどまらず日本社会にレペゼンしている。そもそも社員の知能が足りなずぎて、なぜにアマゾンに負けているのかを冷静に分析することがもはやできなくなっているのだろう*1。ごちゃごちゃしたトップページも長年全く改善される気配がなく、買う側のやる気をきれいにそいでくれるのが唯一の善行である*2


「こいつらなら、マジ余裕で勝てるかもしれない・・・」


汚ねーオッサンが思わずそう考えてしまうのはとても理にかなっていて自然な流れだ。


ということで、自分も楽天モバイルを申し込んでみた。とりあえず今なら1年間無料で試用できるということだからリスクは限りなく低い。まあ、だまされたとしても1万円くらいならさんざん使い倒すつもりなので払ってやってもいいかなという気もする。


当初、サービス開始のニュースを見た時は、1年間無料等の魅力的なサービス内容にもかかわらず筆者は特に申し込むつもりではなかった。なぜなら、楽天が提供する端末以外ではSIMのアクティベーションを行うことができないという噂があったからだ。いかにもどうでもいいことにこだわって、本質を見失うジャップらしいギミックであり*3、無能オン無能のような状況を自分で作り出してるわーと思っていたのだが、サービス開始後に多くの有志の方たちが情報を提供してくれて、(ある程度端末を選ぶらしいが)楽天製じゃなくてもアクティベーションできる端末がわかってきたのだ*4


自分のメインの端末はご存知のとおりOnePlus 6であり、どうやらこの端末でも楽天のSIMが食えるらしい。だったら、試すしかないということで申し込んだのである。特にDSDSを試してみる生贄としてはうってつけの立ち位置のSIMだと思った。


申し込みは普通に楽天モバイルのウェブサイトから行なった。4月20日(月)に申し込んで、4月21日(火)の19時くらいに発送され、4月23日(木)の午前中に届いた。通常宅急便は時間指定をしない方が最短で着くことが多いような気もするのだが、楽天クオリティを熟知している一国民としては、しっかり日時指定をした方がよさそうなことくらいはわかっているのだ。


もちろんウェブからの申込みなので、楽天が一番得意としているゴミみたいな作りの申し込みページと格闘させられることになる。これがなかなかにすごく、普通にSIMをカートに入れて申込みをした後に、よくわからないのだが、再度本申込みをするページでクレジットカード番号等々を入れる仕組みになっている。そんな情報はrakuten.co.jpの方に余裕で保存されているはずなのだが(というかそもそもそういう母艦のような環境を様々な会社に提供するのがこの企業の生業なのでは)、そことリンクさせる技術力もどうやらこの会社にはないらしい。ただ、こんなことで驚愕していては楽天と付き合うのは不可能だ。まずは冷静に支払いを完了させるのがSIMを獲得するための近道である。


本申込みが終わったら、申込番号が発行される。後は、SIMが発送されるのを待つだけだと思うだろうが、楽天はそんなに甘くない。平和ボケした国民に対して、いつもやさしく警鐘を送ってくれる。トラップその1はこんな感じだ。申込みを行った次の日にまず「正式契約手続きのご案内」というメールが送られてくるのだ。そこには(1)正式契約のお手続き期限、(2)正式契約手続きを進めるようなリンク、が書いてあり、「とっとと正式契約を処理しないと先に進めねーぞ、オラ」という内容がとても穏やかな文面で綴られている。ただし、ここまで読んだ賢明な読者様ならおわかりのように、すでに本申込みは済ませてあるので、このメールは無視するのが正解なのだ。Twitterで「楽天モバイル 二重」なんかで検索をかけると、意味なく2回線契約させられて悲惨な目にあっている方たちの雄叫びを見ることができる。地上の楽園、楽天市場へようこそ。


↑このトラップはなかなか巧妙で、メールを読むだけだと、無視していいようにはどう考えても理解できないような文面になっている。だから、これはある程度は意図して混乱を引き起こすように作られているのだろう。楽天側が間違いやすいことを知らないわけがない。詳しくは未確認だが、このトラップによって発生した二重契約等々を解消するのに9,000円を請求されている方が多々いるらしい。さすがは楽天だ。この土着的な粘着力の高い社風はアマゾンとはとにかく対照的なのである。ちなみに、これもFAQなのだが、サポートの電話は全く繋がらない仕組みになっている。お待たせするアナウンスと音楽が永久にループして、かけてきた被害者をあきらめさせる仕組みになっているのだろう。いてもいなくてもいい無能な社員を使って、この申込みが殺到している時期くらい対応する人間を増員してもいいような気もするのだが、とにかく楽天という会社にはそういうアイデアやスピード感は一切存在しないのだ*5


さて、そんな感じでメールを無視していると、SIM発送完了という完全に1つ前のメールと矛盾したメールが送られてくる。これには伝票番号が書いてあるので、荷物をトラッキングすることも可能になる。しかし、なかなかにすごいと思ったのは、楽天モバイルのサイトを何度確認しても。出荷準備中の表示になっていたりと、目に入ってくるデータの全ての整合性がないのである。ちなみに、出荷準備中となっている部分をクリックすると、詳細ページが開いて、その中にはヤマトの伝票番号が書いてあったりする。さすが、日本を代表する企業の技術力だ。ここまでくると感動的かつ芸術的だなとも思う。これが楽天なのだ。


*ちなみに、上記の申込みのサイトにはヤマトの伝票番号が表示され、ヤマトのトラッキング用のページへのリンクがあるのだが、そこをクリックしてヤマトのページに飛んでも伝票番号が自動的に挿入されることはなく、自分でコピペする必要があったりして、筆者はここまでしょぼい作りのサイトを見たのははじめてである


実情を列挙するだけで、愚痴を並べているように見えるのもなかなかすごいと思うが、そんなわけで、自分は先人の勇者が多数討ち死にしてくれたおかげで二重契約のトラップ等々のいやがらせをかわして、SIMを手に入れることができた。SIMを手に入れたら、ほぼ勝ったようなものである。実は、楽天モバイルのコアの部分は今はなきフュージョン・コミュニケーションズの方たちが運用しているので、技術的にはなかなかしっかりとしているのだ(ここが有象無象のMVNO業者との決定的な違いだと思う)。


というわけで、SIMが送られてきたので、次はアクティベーション作業だ。自分は生粋のビビりなので、アクティベーション時は楽天ネイティブのBand3をつかまないとトラブることがあるというのをネットで見て、わざわざ数少ない基地局の根本まででかけてアクティベーション作業を行った。しかし、これをやる前に他の方のOnePlusでの事例をさんざん見てきたのでここでつまづくことはないと思っていたにも関わらず、アンテナが立たないのである。APNを手動で設定してもNG。なので、とりあえずあきらめて家に戻ったのだが、どうもこの自分の行動は間違いではなかったようだ。とりあえず、Band3下でアクティベーションを試みたのがよかったようで、アンテナは立たなかったが最低限の条件はクリアして楽天的にはアクティベーションが通ったことにこの時すでになっていたらしい。


家に戻って、楽天のSIMやドコモのSIMを入れたり抜いたりして色々やってみたのだが、楽天のSIMでは一向に通信できるようにならない。そうしていると、楽天モバイルのサイトのマイページの表示される内容が変わった。アクティベーションが通ったことになり、データの利用量などが確認できるようになったのである。記憶が定かではないのだが、最初のアクティベーションから2~3時間は経っていたと思う。なので、au基地局との連携なんかもあり、アクティベーションしてから正式に使えるようになるまでは、ちょっと待ちが入るのであろう。おそらく定時のバッチが走るタイミングがあって、それで全てのデータの同期をとっているのだと思う。


で、そんな感じでサイトの方で変化はあっても、いつまで経ってもデータ通信ができない状態が続いていたのだが、最終的には適当にAPNの設定等を変更していたら、いつの間にか動くようになった。以下がその設定である。

推奨の設定 自分がやった設定
APN名 rakunte.jp rakuten.jp
APN rakuten.jp rakuten.jp
MCC 440 440
MNC 11 11
APNタイプ default,supl,dun default
APNプロトコル IPv4/IPv6 IPv4/IPv6IPv6だけに変える
APNローミングプロトコル IPv4/IPv6 IPv4/IPv6IPv6だけに変える
PDPタイプ IPv4/IPv6 設定項目が存在しない

*APN名は任意なのでどんな名前をつけてもok


とりあえず、IPv6オンリーでも通信できることがわかった。楽天UN-LIMITは基本、極力IPv6で通信しようとしているようだ。


また、LTEで強制的に通信させた方がよさそうなので、例の*#*#4636#*#*を叩いて、「TD-SCDMA/CDMA/UMTS」を「LTE/TD-SCDMA」に変更してみた。


残念ながら正解はまだわかってないのだが、これで自分のOnePlus 6ではDSDSで楽天とドコモのSIMを使えるようになった。


色々ネットには情報が出回っているが、どれも正解という感じでないのが困ったもので、そもそも楽天のこの新しいUN-LIMITの網がそういう感じのラフな作りなのだと思う。だから、トライ&エラーで色々と設定を試しまくって自分なりの正解を見つけるしかない。とにかく、一度開通させてしまえばこっちのものだ。


ちなみに、この手の話で必ず出てくるOnePlusでのVoLTEにする設定がどうのこうのというのは自分には興味の対象外である。電話はドコモ回線でやればいい。変なアプリを入れてそれで電話をするという発想がそもそも自分にはない。とにかくタダでauの5Gの通信量を使うのが唯一の目的なのだ。


また、国際通話も月2Gまでタダというのも、かなりの魅力だ。海外に行った場合、現地のSIMを買ったりするのはどうせ安いので問題ないのだが、一番携帯を使いたいのは飛行機が目的地についてからイミグレーションを通るまでの間なのだ。その時、こんなSIMがあれば最高である。


そんなわけで、自分も楽天モバイル童貞を運良く卒業できたのだった。まだ、auローミングでしか通信できてないのだが、スピードは5M~8Mくらいは出ているので悪くない感じである*6


今回の開通の流れでもわかるように、アマゾンと比較するまでもなく、楽天のビジネスモデルというかビジネススタイルは、日本の情報弱者や社会の敗北者からポチポチとお金を削るというスタイルをベースとしている。今回もそんな本性が随所に見え隠れしたのだが*7、少なくとも楽天モバイルがやろうとしていることは、「適正な品質の通信回線を適正な価格で」ということで、決して間違っているわけではないと思うし、本来ならソフトバンクが他の2社との立ち位置で取らなくてはならない立場だったと思う。現在はソフトバンクも勝ち組に回ってしまい、日本の通信料金を不当に高止まりさせている軍団の一味になっているので、楽天モバイルの使命は決して小さくはない。だからこそ、余計な縛りや制限を開放して、なんでもありの寛容なサービスを顧客に提供して、余計なコストがかからない体質を維持しつつ、ユーザー拡大にフォーカスするべきではないだろうか。とりあえず自分は、日々このサービスを利用しながら、どれだけ楽天という会社がこのサービスにかける想いを伝えてくれるかを見ていきたいと思う*8


*2020年10月12日追記:

なんかキャリア決済というのが勝手にサービスに追加されて20万円の上限になっているようだ笑。速やかにオフにしよう。

*2020年12月31日追記:

断捨離の一環として、大晦日に解約しました。通信品質はともかく、やはりこの会社には極力関わってはいけないと思わせられる事象だらけでした。どうせahamoのサービス開始時にはなぜか解約ができなくなるなどの不具合が発生するはずなので、このタイミングで先行して対策を打った感じです。とっとと逃げるが勝ちということです。

しかし、

  • 電子ブックのKobo → アマゾンのKindleにボロ負け
  • 電話のViber → LINEにボロ負け
  • 楽天モバイル → ahamoの登場によって存在価値がなくなる

と列挙してみても、この会社は負けるために生まれたとしか思えない失敗を繰り返しています(よく株主はだまっていますね)。

楽天モバイルの今後は1Gで980円のような低価格路線で生き延びる道を模索するしかないとは思いますが、その価格とサービスレベルに群がる層を考えると、そんなユーザー層がこの会社にはお似合いなのかもしれません。

*2022年05月19日追記:

2022年の5月13日に楽天は月間1GBまでの0円の施策を6月いっぱいまでに終了することを発表しました。まあ、断末魔の一種だとは思うのですが、地獄はこれからです。プラチナバンドを吹かない限りはつながらないイメージの払拭は無理ですし、あえて使い続ける理由も皆無です。他社にMNPした場合はiPhoneが1円でもらえたりするわけで、何も考えずにとりあえずMNPしておこうという人も多いはずです。たとえプラチナバンドを吹いたとしてもahamoやPOVOから乗り換える強い理由もなく、これからも楽天モバイル楽天グループの体力を金銭的に奪うという状態が何年も続くはずです。

*1:どう考えても送料のせいで負けてるわけじゃねーだろうよ

*2:ある時から検索結果に新品と中古がごちゃまぜに表示されるようになり、ますます終わっている状況に・・・

*3:ジャップってコスパとかすぐ言う割りには、こういう余計なギミックで時間とコストを必要以上にロスするよね

*4:それにしても、どう考えたってこの変な縛りはビジネスの妨げにしかなってないだろう、愚かにもほどがある

*5:まあ、たいていのジャップ企業はそんな感じだよね

*6:体感ではドコモの回線よりも反応は速いし、スムーズです

*7:ちなみに、みなさんの大好きな欧米ではこういう指向の企業は忌み嫌われ、軽蔑されます

*8:MVNOから顧客を獲得!みたいなセコい考えだったらうまくいかないでしょうね、ドコモからひっぱってこれるようにならないと