やっとというかなんというか。ドコモが初めて料金体系を見直し、大幅な値下げをすることになった。もしかしたらこれだけかもしれないが、ガースー首相がちょっとだけ無能じゃないことをやっと示すことができたといった感じだろうか(でも、これが最初で最後の花火で、こいつの成果はこれだけで終わるような気がしてならないが・・・)*1。いずれにしても、今までのそれはないだろうという高い料金体系が安くなるのを歓迎しない人はいないだろう。
新サービスの名前は「ahamo」(アハモ)で、2021年の3月から提供開始とのこと。
料金体系はだいたい↓な感じだ。
電話 | SMS | データ | 月額料金 |
---|---|---|---|
5分以内の通話は無料(かけ放題は1,000円/月) | 1通当たり3円 | 20G(超過後は1M) | 2,980円(税抜) |
なぜ、通話やSMSが使い放題にならないかという理由は、日本人という民族が他民族と比較すると下等で無能だからである。21世紀にもなってまだこんなどうでもいいつまらないことにこだわり、何回もムダな会議を行って毎日夜中まで残業して決めたアウトプットがこれだということに、民族として絶望を感じるのが正しい愛国心というものだ。使い放題にした方が課金システム等を複雑にする手間を省くことができるため、かえってコスト的にメリットが出るという結論に日本人という民族はたどり着く能力がDNA的に欠如しているというのが残念ながら真実なのである(まあ、こういうところがあるから戦争に余裕で負けるわけで)。気が狂っている的な無意味なセコさが実利に勝ってしまうのが日本人の悲しい性である。
また、「ahamo」(アハモ)という名前に「うわーカッコわるー笑」とかそういうことは絶対に言ってはいけない。思っていてもあえて言わないのがジャップの粋という精神文化である。まあ、「ドコモライト」みたいな名前をつけて「安いからノーサポートだよ♪」みたいのをしらっと強調する方がずっと頭がよかったと思うが、そういうことも今回は料金が下がったことを素直に喜んで、心のなかにしまっておこう*2。
とは言ったもののこの時代錯誤なCMを見よ。そもそも何かを伝えようという意思すら感じさせないひどすぎる出来笑。20Gで2,980円ということすら伝えられないという小学生でももうちょっとマシな気の利いたものが作れるという映像(なんかスーツ着たおっさん目線での若者ってこんな感じに見えるんですかね・・・)。ジャップのみなさん、これが日本の誇るフラッグシップキャリアのコマーシャルだ!
それにしても、あのクソダマシなMVNOの存在価値がなくなるレベルまで価格を下げてくれたのは拍手ものである。
筆者は、
というコラムで、いかにMVNO(格安SIM)がどうしようもないクソサービスかを以前説明したことがあるが、今回のこれで世の中での存在理由が完全になくなった。来年の3月以降でまだ格安SIMを使っているのは真正のうすらバカだけになるということだ*3。
また、
というコラムで、MVNOの代わりとして楽天モバイル*4が一つの正しい選択肢としてあるよ(つまり、MVNOはクソだし、喜んで使っているやつはマジクルクルパー)、ということを書いたが、正直楽天モバイルも料金的には厳しくなった。ちょうど来年の3月で100万人近くのユーザーの無料試用期間が終わるので、解約祭りがはじまるだろう(まあこの会社のことだからあらゆる手段を使って解約できないようにするだろうけどね・・・)。
それにしても本当に安いのだろうか?みなさんが大好きで憧れ崇め奉っている欧米の携帯料金をちょっと調べてみよう。
とりあえず、イギリスのフラッグシップキャリアのボーダフォンを一例としてピックアップしてみよう。
電話 | SMS | データ | 月額料金 |
---|---|---|---|
かけ放題 | 送り放題 | 1G | £12(約1,700円) |
かけ放題 | 送り放題 | 5G | £16(約2,300円) |
かけ放題 | 送り放題 | 20G | £21(約3,000円) |
かけ放題 | 送り放題 | 40G | £34(約4,800円) |
かけ放題 | 送り放題 | 使い放題 | £40(約5,600円) |
こうして見ると、データ20Gでの料金はほぼ同じだが、イギリスの方が通話料やSMSが無制限なことを考えるとまだ安いと言えるだろう。また、ユーザーが選択できるプランの多様性についてはボーダフォンの方が圧倒的に優れている(それにしても、絶妙な値付け!ちょっと背伸びしてもたいして料金変わらないかな?って思わせるようなうまさ)。ちなみにボーダフォンはイギリスではドコモ的存在なので(電波の強さとかそういうところがドコモ的)、これでもイギリス国内では「ちょっと高いっすね・・・」という感覚であり、O2(テレフォニカ傘下)やThree UK(親会社は香港のハチソン)といった他のキャリアはもうちょっと安めで、これら3大キャリアのOEMブランド(MVNOではなく、UQやワイモバのような回線の使い方をしている。Lebaraとかgiffgaffとか無数に存在する)というさらに安い選択肢もある。
*日本でしか携帯を使ったことがない人は知らないだろうが、海外は通話とSMSはかけ放題送り放題なのが当たり前なのである。こんなものにつまらない課金をするのはジャップだけだということを知っておいた方がいい
結論としては、「やっとそれなりに欧米並になる」と言ってもいいだろう。あくまでも、「なんちゃって欧米並」ではあるのだけど、とりあえず今はここまで進めてくれたガースーに感謝しよう。ガースーにはこの調子でNTTのフレッツに代表されるファイバーの利用料金も現在の半額くらいになるように調整してもらいたいものだし*5、「国に携帯料金を決める権利はない」とほざいたアホにはきっちりと制裁を加えて欲しい。電波は国が割り当てた国民のためのインフラだということをわかっていないアホが3大キャリアのトップをやっているということは、かなりの問題だし、日本人という観点から鑑みても、ただの大恥さらしだと思う。
*2020年12月3日追記:
ネットを見ると「キャリアメールないのか」という不満が多いことに唖然としている。未だにそんなものを使っている人がこれほど多いとは・・・。ジャップ下層民の救い難さもかなりの深みまで到達しているということか。こういう人たちも見捨てずにセーフティネットを作って救うのが正しい社会のあり方なのだろうか・・・。でも・・・。