ということで、メインマシンのちんちんPCを久々に更新したのである。
初代ちんちんPCの記事はこちら↑
初代ちんちんPCの「3950XをECOモードで使う」というコンセプトは、自分のPCの使い方にあっていて、非常に気に入っていたのだが(3950Xの登場でCPUの世界がすべて変わったわけで、本当に歴史に残る名CPUだったと思います)、とにかくB550MはUSB周りの不具合が最後まで全く解消されず、それはなかなかのストレスだったのである。自分の環境では、みなさんがやっているようにルネサスチップを積んだUSBの拡張ボードを別に挿して、そのボードにキーボードやマウスを挿しても安定しない現象が発生したりして、その暴れ馬ぶりには困らされたのである。
3950XというCPU自体に罪はないので、だったらX570Sのマザボに変えればいいんじゃないの?という話もあるのだが、そもそもX570Sのマザボが2024年の9月現在では入手困難なのである。というか、2023年の頭くらいにはロクなマザボが手に入らなくなっていた。なので、やっとのことで重い腰をあげてAM5環境に移行したのである。
構成やスペックはざっと以下のとおり、
スペック比較表
ゲームはHITMANシリーズしかやらないのだが、今回は興味本位で3D V-Cacheつきの7950Xにしてみた。
いちおう、前回の記事と一緒で個々のパーツについてもコメントを書いておきたいと思う。
・CPU:AMD Ryzen 9 7950X3D
これは前述したとおり、3950Xからの乗り換え先として、同じコア/スレッド数のCPUを選択したという感じか。ただ、であれば「なんで出たばっかりの9950Xにしなかったの?」と思われる方もいらっしゃるだろうが、それはただ単に9950Xが品薄で買えなかっただけである。また、3D V-Cacheつきの9950Xは来年になりそうという記事も見たので、とにかく今買うことのできる7950X3Dにしたというわけだ。
さっそくECOモードで動かしているが、相変わらずこのモードが非常に優秀で、通常時は50度前後くらいで動いてくれている。AMDのCPUは電源管理の部分については本当によくできていると思う。チップセットを含めた安定度を取るならインテルの方が優れているだろうし、実際今回はインテルのCPUとZ790の鉄板マザーという環境への移行も考えたが(Aorus Master Z790はいいですね・・・)、例の電圧故障問題が出たので、しばらくは使い慣れたRyzenのAM5でということになったのである(インテルのCPUでハイエンドだとさすがに空冷じゃ厳しいですしね・・・)。
・マザーボード:MSI MPG X670E CARBON WIFI
マザーボードはついにというかやっとMSIで、そして今回はその中のX670E CARBON WIFIを選択した。これは身近にいるあるPC賢人から「まあ、RyzenはMSIじゃない?」というアドバイスをもらっていたからである。また、以前から次こそはMSIのマザボにしてみたいという個人的な希望もあった。
加えて、長年使い続けてきたGIGABYTEのRyzen環境でのピーキーさも気になっていたし、そもそもX670EのAorus Masterなんか売ってないので(これちゃんと日本で発売したんですかね?)、GIGABYTEは今回はもういいとして、だとしたら残るMSIとASUSのどちらかかなーとASUSを見てみると、よさげなのはROG STRIX X670E-A GAMING WIFIになるわけで、
これも、X670E CARBON WIFIと比較するとそんなに優れている部分もなく(電源フェーズはX670E CARBON WIFIが18+2+1、ROG STRIX X670E-A GAMING WIFIが16+2+2)、色も変に白くてあまりピンと来なかったのである(ただし、ROG STRIX X670E-A GAMING WIFIのオンボードネットワークカードはIntelチップでわかってるなーと)。
それにしても、AMDなんて売れないのか、みんなB550M/X570Sの時のUSB問題にうんざりしたのか、MSI以外はAM5のマザボを真面目にやってない感がありありなのである。そんなこともあって、今回はMSIを選択した。
ちなみに、「X670E CARBON WIFIじゃなくてX670E TOMAHAWK WIFIでもよくない?」と思ったあなたは非常に賢明な方である。正にそのとおりなのだが、X670E CARBON WIFIを選んだ理由はただの気合いである。
今のところ1週間ほど使って思ったことは、
- USB問題は全く出ていない(ほんと幸せ・・・)
- MSIのBIOSは死ぬほど使いづらい(GIGABYTEはBIOSがいけてないと長年思っていましたが、MSIの方がよっぽどダンジョンに迷い込んだ気になるくらいの迷宮ぶりでした)
- BIOSのアップグレードに関してはかなり真面目にやってくれている印象、ベータ版がどんどん出てきてユーザーさんと一緒にデバックしている感じがまたよい
- X670Eのマザボはとにかく起動が遅いという話がネット上にあふれているが、これはMSIの場合は「Memory Context Restore」をenableにすればよい、というネットの情報をそのまま設定してみたらその通りだった、まあ特段速くはないが普通の時間で起動してくれることに
- 起動時のブートディスクを選ぶキーがF12じゃなくてF11(初心者殺しにしてもこれは・・・)だったりしてここらへんも変態
という感じで、BIOSのUIの破綻ぶりは微妙な気がしているが、それ以外はほぼ満足である。システムの安定度も全く問題ない。
・メモリ:Crucial Pro 16GB DDR5-6000
こちらもPC賢人から「Ryzenはメモリ選びが大切だよー」とのお言葉を頂いていたので、ガチガチの定格のDDR5-6000を選んでみた。まあ、自分は元々Crucialのメモリしか基本使わないので、必然的にこれになったという感じか。
そもそもは、7950X3Dの場合はDDR5-5200で十分らしいのだが、後から9950Xなんかに乗り換える時の事を考えても、ちょっと贅沢をしてDDR5-6000にしておいた。
・電源:Thermaltake TOUGHPOWER PF3 850W 80PLUS Platinum
これも特にこだわりはなかったのだが、いつかはプラチナム電源ということで、セール中だったこのモデルを選んでみた。箱にまで「100%日本製コンデンサ」と書いてあったりして、品質は全く問題ないだろう。
電源も変なのを選んでしまうと自分みたいなド素人は痛い目に合うような気がしていたので、ビビリ倒したあげくのプラチナム電源ということで個人的には大満足なのである。
・CPUクーラー:DeepCool AK500
これも特にこだわりがないので、空冷で今一番人気のモデルを買おうかなーということで、AK500にしてみた。
なぜかDeepCool 製品はアマゾンで販売されていないのにまずはビックリしたが、取り付けやすさやかっこいい見た目含めて非常にいい感じである。
ちなみにグリスは今回はMX-6を塗ってみた。
という感じで、組み上がってまだ1週間ほどしか経っていないが、初代ちんちんPCと比較しても非常にキビキビといい感じに動いてくれているのである。
また、今回は同じAMDのCPUということで、Windowsの再インストールも行わずそのまま初代ちんちんPCの起動ディスクでそのまま起動してチップセットドライバを更新(ドライバのバイナリ自体は一緒(B550用でもX670E用でも同一ファイル)なので、いったんアンインストールしてから再インストール、これで3D V-Cache用のドライバがインストールされるようになる)するだけで済ませてみた。自分はこのためというのもあって、インテルのNICをわざわざ別挿しにしているのである。なので、ライセンス認証さえCPUを変えたにもかかわらず今回は発生しなかった。
もはやコードネームがマチスでもないので(Zen4のデスクトップ版はRaphael)ちんちんPCでもなんでもないのだが、今回はWindowsを再インストールしないでいけてしまったので(これは後から考えたら本当に楽でよかったと思いました)二代目ちんちんPCを名乗る資格は十分にあるのである。個人で使うPCとしては2024年9月の時点ではこの構成はなかなかアリだと思う。後は年末に出てくるという噂のRX8800XTあたりを積んでみたいと思っているのである。
*2024年09月06日追記:
その後、なかなか快適に使っています。3950Xと比較してはっきり差が感じられたのは7zipの展開の高速さなんかにも驚かされたのですが、なんといっても4K動画が楽々とストリーミングで見ることができるようになったことです。8Kだとかなりもたつきますが、4Kは全く問題なくCPUだけで余裕で見ることができます。
また、色々と設定を試していますが、AM4よりはマシとはいえやはり暴れ馬健在という感じで、そもそもこのX670E CARBON WIFIは起動時の挙動になんらかの問題を抱えているらしく、自分の環境では一回電源を落としてすぐにまた電源ボタンを押すと、一瞬起ち上がる雰囲気を見せつつ電源が落ちてしまいます。こうなると、電源本体のスイッチをOFF/ONする必要があります。これだけでもかなりストレスです。さすが、AMD&AGESA・・・。
後は、元々自分のやっていることがおかしかったと思うのですが、「ECOモードを使いつつEXPOをオンにする」というのはやはり無理があったようで(そりゃそうですよね)、「ECOモードかつメモリはXMPもEXPOも使わない」設定で動かすと、なんとCPUは25W前後で動いてくれますし(ただし、このメモリの場合、クロックは3600MHzに落ちて、体感でわかるくらい遅くなります)、その時のCPU温度は50度を切ります。これも3950Xよりはるかに優れています。素晴らしいですね・・・。
*2024年09月12日追記:
どうも、メモリの選択はG.Skillから出ている超低レイテンシーのAM5用メモリ(CL28とかまであるんですが、体感できるんでしょうか・・・)を買うのが定番だったらしく、その中でも「DDR5-6000&CL30」というメモリを買うのが正解だったみたいです・・・。
また、DDR5の場合はメモリの4枚挿しも推奨ではないらしいのですが、そこはさすがに高いマザーボードの場合はそんなに気にする必要はないようです。
自分は運良く、というか、こういうことを予想していたので定格でDDR5-6000なメモリを買っていたのでした。なのでEXPOとかXMPを使わず、しれっとメモリクロックだけ6000MHzに変更して終了です。これで笑っちゃうくらいキビキビ動いてくれるようになりました。1.1vの6000MHzで動かしているということになります。
なんか、わかってない人がわかってないなりになんとかした、という感じですが、とりあえずこれでキビキビ&ド安定の環境になってくれたので、結果オーライです。正直、ブラウザとかでさえとてつもない爆速さが体感できるので、本当に快適です。
ちなみに、この構成(ECOモード+DDR5-6000)という構成で、Cinebech2024のマルチコアが1707、シングルコアが90です。マルチコアの時、温度は最高で60度をちょっと超えるくらい、消費電力は最高で90Wくらいでした。本当にAMDの電源管理は優秀ですね。
*2025年01月18日追記:
MSI MPG X670E CARBON WIFI用の新しいBIOS「7D70v1M」が出たので入れてみました。「7D70v1L」からのアップデートです。「7D70v1L」もかなり安定して動いてくれていたのですが、「7D70v1M」も非常にいい感じです。メモリ周りに改善が入ったようで、使っていてそれを感じます。
MSIはちゃんとベータテストをした上で正式版をリリースするんですね。「7D70v1M」に関しては3つのベータ版が出てから正式版が出ました。




