参政党はスーパーチャンスがきてるのにかなりトホホだよね・・・という話

そんなわけで、来る7月10日に向けた参院選が盛り上がってきているのである。楽勝と言われている自民党は、日本に一番多いと思われる無能のサラリーマン(いわゆる三流インテリ)とその家族という層が岸田内閣を熱くサポートしており、支持率は今や70%に迫る勢いである。


だがしかし、誰もがわかっていることであるが彼はものすごくシンプルに財務省の傀儡であって、それ以上の機能を体内に有していないのだ。言い換えると、傀儡であるから今の地位につけたわけで、極めてサラリーマン的な成り上がりをしたと言える。


なので今のところは当たり前だが何の成果もなく、それどころか媚中に100%振れてしまっている政治家を登用しまくったりしていて、日本にとってはマイナスなことしかやっておらず、迷惑でしかないのだが、本丸は傀儡であるからこその消費税増税であり、参院選で大勝した後に、大勝を理由にそっちの動きを推し進めるという算段なのだろう。まあこれは無能国民が自らそう望んでいるのだからしょうがなく、悲しいかなこれが日本の民主主義の現状である。


だが、そんなゴミカス政党にお灸をすえるぞ!と思っても、めぼしい政党が一切ないのである。既存政党を眺めてみると、期待の維新はロシアに食われまくっていることがバレてしまったし、最近の橋下徹の上海電力の件に対する狼狽ぶりを見ると、中国にはよりしっかりと食われていると推測できる。橋下徹は、もし自分に自信があるのなら得意のツイート乱れ打ちを披露しているはずである。今回の事案に関してはそれが不思議なほど見られない。また、あれだけ橋下とはもう関係がないと主張していた維新の会は、なぜか上海電力の件では、所属議員が支援のツイートをしてしまったりして、その頭の悪さまで最近はさらけ出しはじめている。残念ながら地方政党としては機能したが、国を任せることのできる能力を持っている人が集まっている党ではないようだ。


*それにしても橋下は小池の後の都知事を狙っていたのだろうけど、今回の件で完全に潰された感じが・・・、痛かったですね


2番目にまともだと思われている国民民主はいい後ろ盾(労働組合)を持っているのだが、小池百合子とくっつこうとするというタイミング的には最悪の一手を打ってしまって、これもNGリスト入りという感じである。都民ファを食うならもっと早めに食っておくべきだった。また、党首のキモさも弱点として自分たちが自覚できていないと思われる(ああいう笑顔の気持ち悪いタイプがごく普通の女性の有権者に一番反射的に避けられるのでは)。玉木は院政を敷いて前原を前面に立てて戦えばいいのだが、そんな知恵すらないのである。


他のクソ政党については言うまでもない。れいわは前回の都知事選で一番チョロくだましやすいと言われている若い世代の女性層*1にさえ全く支持されなかったということがバレてしまった。政治的なペテン(まあ一つのテクニックですね・・・)が意外と通用しなかったのである。なので今後の運命はかなりクリアに透けて見えていて、元々極左の集団であるのだが、ますます左に振れていって、感情的ヒステリーを内外にさらすようになり、得意の内ゲバを繰り返しては自壊していくはずである。次々に出てくる候補者のタマも時代には全く合っておらず非常に極左感、ロートル感が強く、古い世代の左翼のための政党という色合いが強くなってきている*2


リッケンバッカーについては語るのも退屈なので割愛するが、あらゆるメディアの庇護を受けているのにこれ?という悲惨さであり、今回の参院選ではその動きが加速するはずである。どっちもどっちなのだが、メディアもそろそろシノギの面を考えて乗り換え先を探せばいいのに、と外野が思うくらいなのであるが、それ以上に彼らは一心同体なのだろう。まあとにかく、今までもこれからも自民党を批判するためだけに存在するのであろうから、そもそもそれが政治とは全く関係ない(文句言ってるだけ=政治、とはならない)ということをどこかで理解しなくてはならないと思われる*3。なので、一番大事な「彼ら/彼女らが日本を救うことができるのか?できないのか?」という問いに対する答えは明白すぎるくらい明白である。


と、枕部分が長くなってしまったが、賢明な有権者やいわゆる無党派層ウクライナ戦争だったりで急激に日々変化(というか悪化)している日本を取り巻く状況にヤバいと思いつつ、入れたい政党がなくてほとほと困り果てていたのである。というか、「岸田に入れたくないけど他のクソ政党が問題外なので、自民党に入れるしかない」といういつもの行動を取るしか選択肢がなかったのである。


そんな中、かすかな希望として参政党が出てきたという状況が少なくともつい最近までは存在していたのである。自分もかなり薄めではあるがまあまあ注目していたという感じであった。ネットのある層ではそれなりに支持が広がっているらしく、いわゆる保守らしい保守政党として自民党以外の保守政党を求めていた層にそれなりの浸透を見せているようである(例えば、街頭演説はなかなか盛り上がっているらしい)。


だがしかし、こんな一生に一度というくらいのスーパーチャンスが到来しているのに参政党の面々はちょっと弱く頼りなく見えてしまうのである。今回は形や主義主張はどうでもいいからとりあえず一発屋としてブレイクしてしまって、その後存在感を増していく戦法を取ればよかったのだが、そんな軍師がブレーンとしてついていないように見えてしまうのである(逆に山本太郎は非常に優秀な軍師がついているからこの地位まで自分を持っていくことができたわけで)。


ということで、もうちょっとは頑張ってほしいという気持ちを込めて、参政党のどこがダメかをまとめてみた。




0. 最大の致命的な欠陥


ということで、この党にはまともな保守層が支持するのが難しい最大の致命的な欠陥があるのだが、それをストレートに書いてしまうのも色々問題があると思うので、割愛させて頂く。元々、この党は最初から致命的な欠陥を抱えてスタートしているのである。メインストリームになることがどうしてもできない理由があるというか。


まあ、他にもダメなところがあるので、次に行こう。




1. マニフェスト的な部分のわかってなさ、空気の読めなさ


ホームページで参政党の主な主張を見てみると、綱領として以下の3つが書いてある

  • 先人の叡智を活かし、天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる。
  • 日本国の自立と繁栄を追求し、人類の発展に寄与する。
  • 日本の精神と伝統を活かし、調和社会のモデルをつくる。


一つずつ、ツッコミを入れていこう。

  • まず、「一つにまとまる平和な国をつくる」という部分の日本語がおかしいというかパッと読んだ時に違和感がある。「まとまる」という日本語がおかしいのである。「天皇を中心としたまとまりのある平和で穏やかな国」とか他にもいくらでも言い回しを工夫できたはずである。日本を愛している人たちの党の日本語が一行目からこれではちょっとツラい。
  • さらに、「天皇を中心に」という考え方も現代の日本人には即していないと思われる。現在の上皇明仁)が退位される際に「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。」というメッセージを送って、日本における天皇感は天皇自らによって塗り替えられているのである。上皇陛下がおっしゃったのは、「天皇という存在は象徴でしかなく、それ以上の意味は現代では希薄で、それは「ごっこ」に近いものであるよ」ということである。つまり、天皇は国家の中心ではなく、どちらかというと日本人の心の拠り所的な存在なのである(これは筆者の意見でははなく、上皇陛下が表明されたお気持ちである)。天皇陛下を中心にするのなら、陛下が首相をやって政を司ればよい。そうはならないのであれば、この綱領はおかしい。
  • 二行目も違和感バリバリである。日本国の自立とは、対米従属路線の変更ということであろうが、これは自民党以外の政党が昔から叫び続けてきたクリシェのようなもので、これでは主張としてはありきたりすぎて弱すぎる。また、どうせ具体的な方策や解決案もないのに言っただけなのがバレバレなのも悲しすぎる。保守を謳って保守層の支持を取り込もうとしているのに二行目はパヨクのメインストリームの主張を宣言しており、これは相当にトンチンカンというかちぐはぐである。
  • 三行目も日本語としておかしいというか、どう読んでも一行目の焼き直しでしかなく、これでは党としてのメインの主張は二行しかないということになってしまう。また、日本の精神とは今までの歴史や事実を見ると様々な人種が混血し調和して作り上げてきたということであるから、極めて伝統とは真逆の現象が日本人の世界における優位性の確立に寄与してきたのである。例えば国民食と言って思いつくのははラーメン、カレー等であって、そばでも味噌汁でもない。この柔軟さというか節操なく海外のいいものを取り入れる精神性こそが日本人の優れた特徴なのである。この三行目はそんな特徴すら否定しているようで、保守というよりはただの右翼でしかない。これではちょっと厳しい。


ということで、綱領を見ただけでも相当しょぼくて力弱いのである。今、最も必要とされている確固たるブレない強さは全く感じられない。今回、自民党に入れたくない保守層は天皇制や日本の精神性なんてどうでもいいと思っているはずである。そんなことよりも、単純に軍事費をGDP2%くらいに速やか上げたり等々、そういった方向の具体性を欲しているはずである。


これではちょっとキツいのではないか。




2. 今回は単に「自民の補完勢力になります」と言えばいいだけのことをわかっていない


上記したことの若干繰り返しになるのだが、今回日本の現状を憂いているまともな日本人が、自民の他に許すことのできる政党がなくて困り果てているのである。だから、今回参政党は余計な主張などいらず、自民の補完勢力をとりあえず目指せばよかったのである。


つまり、


「我々は今までの政党と違って、自民の足を引っ張ることだけに100%の全精力を使うような真似はいたしません。ただし、財務省の傀儡の岸田内閣だけは今回倒さないといけません。有事に対応できる強い首相が今、求められています。自民はイエスだが岸田はノーという方はぜひ参政党に入れて下さい。その方たちの意見を国会で代弁するために我々は動きます。あくまでも自民党の補完勢力でありますので、国会でも自民党の基本方針には全て従います。」


の一点張りを主張するだけでよかったのである。


マジで国家感とかそんなものは今回の選挙ではどうでもいい。行き場を失っている有権者の現状をこの党は一番理解しなくてはいけないのにわかってないのがスーパーチャンスが到来しているだけにイタすぎるのである。


また、綱領とは別に政策のページもあるが、一番大切なIT分野での政策が書いてないのも政党としては厳しい。


筆者は、




あたりで以前言及したが、日本の失われた30年というのは日本のIT企業が世界に無惨にも取り残されていった30年でもあるのだ。科学技術がどうこうと書いているが、今すぐにやらなければならないのはそういう話ではなく、IT分野で遅れてしまった部分のギャップを知恵を絞って埋めるという作業である。ここについてもその重大さを党として全く認識できていないように見えてしまい、あまりにも時代の流れを掴めていないし、その分野に精通しているブレーンを用意さえできていないのがバレバレなので(まあ、そもそもそういう発想がないんでしょうが)残念に見えてしまうのである。





といった感じで、唯一、まあまあまともそうなメンツが揃っていて、まあまあまともな政策を提言してくれそうな参政党はあまりにもイケてないというか政党として未熟でショボいのである。プロさを感じなさすぎるというか。じゃあどうすればよいのか?自民に入れることは岸田を信任することと同じである。それがいやだから二番目にマシな参政党に入れるのか?でもこいつらは有権者のニーズなんか全く感じ取れておらず(これが一番大事なことなんだけど・・・)、老いぼれが今までためてきた自分の主張を勝手にしているだけの感が強い。それでもいいのか?今回の参院選はそこらへんの判断を最後の最後まできちんと考えなければならないと思う。それもこれも、参政党がこの二度と来ないであろうスーパーチャンスを全く活かすことができていないからこうなっているわけで、せめてもう少し有権者の意見(支持者の意見ではなく)を聞くことができればと残念に思ってしまうのである。


*2022年05月26日追記:

ちなみに、高市早苗もネットを中心にチヤホヤされていますが、政治家のタマとしては極めて脆弱で、そもそもあのクソ政治家製造組織の某政経塾出身であるし、経済政策は国防と同じくらい総理を目指す人にはその対策というか現状を改善するアイデアが求められているのですが、ブレーンはなんとあの三橋貴明であったりします。また、藤井聡にも非常に近いと言われています。この状況は絶望的としか言いようがなく、こんな人に国を任せられるわけがありません。質問に対する受け答えを見たことがある人ならおわかりでしょうが、話もムダに長く、結論がよくわからないという欠点もあります。あまり過渡に期待しすぎるのはやめた方がいいかと思われます。

*1:これは私の意見ではなくて、マーケティングの世界ではそう言われている、という話です

*2:これはこれで岩盤を集めるという意味ではアリなのか?

*3:もちろんそんなことは起こり得ないわけで